事業計画書とは? 美容室開業に必要な事業計画書の書き方|おすすめのテンプレートサイトを紹介

将来は自分の美容室を開業したいという夢を持っている美容師の方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、美容室に限らず自分で何かを開業したり、事業を興したりする場合には必要な準備がいろいろあります。

そのなかのひとつが事業計画書の作成です。ここでは、事業計画書がどういうものなのか、そして美容室開業に必要な事業計画書の書き方やおすすめのテンプレートサイトなども合わせご紹介します。

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そもそも事業計画書とは?

自分で美容室を開業するにあたり、その事前準備として事業計画書を作成することは必要不可欠です。そもそも事業計画書とはどのようなものなのでしょうか。

ナゼ? 事業計画書が必要な理由とは

では、なぜ美容室を開業するために事業計画書を作成する必要があるのかをご説明します。なにかをおこなう際、事前に計画を立てるということはごくあたり前の行為です。たとえば旅行に行く前に旅先でどの観光スポットを巡るのか、子どものころの夏休みの宿題をどうやって期間中に終わらせるかなど、誰でも事前に計画を立てた経験がありますよね。

美容室を開業する場合もこれと同じです。美容室を開業してどうやってその美容室を成功へと導くのか事前に計画を立てておかなければ、目標を達成するのは困難でしょう。事業計画書とは、どんな事業をどうやって進めていくのかの計画をする書類のことをいいます。どういった顧客をターゲットにするのか、ほかの美容室にはない強みはあるのか、どのように開業資金を調達するのか、開業後の収益の見通しなどを盛り込んだ計画書が事業計画書です。

事業計画書の作成には大きな目的がふたつあります。まず、ひとつが融資や補助金などを受けるため金融機関に提出するという目的です。事業計画書の内容を見てもらい、金融機関にこの人なら融資をしても大丈夫だと思ってもらわなければなりません。

もうひとつは自分自身の事業計画を客観的に見直すという目的です。事業計画というものは自分の頭のなかでイメージしている間は素晴らしい計画だと思うことがあります。しかし、書き出してみて客観的に見直してみると、いろいろな不備がみつかることも。実際に行動したときに失敗しないためにも、ほかの人に見てもらい、客観的に計画を検討することはとても大切なことなのです。

美容室開業の事業計画書はどう書けばいいの? ポイントを解説!

しかし、事業計画書なんて書いた経験もないし、どう書けばいいのかわからないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは日本政策金融公庫の創業計画書雛形をもとに、事業計画書の書き方のポイントを解説します。

出典元:日本政策金融公庫 創業計画書

1. 創業の動機

初めに記入する項目が創業の動機です。これから美容室を開業するにあたっての目的や動機を書いていくことになります。この項目でアピールするのは美容師としての経験、美容師としての実績、そしていかにして利益を出すかということです。

金融機関の融資担当者は、起業する分野での経験をとても重視します。経験がある人の方が成功する確率が圧倒的に高いというデータがあるからです。経験の有無は経営者の略歴の項目に記載することもできますが、こちらの項目でもアピールしておいた方がいいでしょう。

美容師としての実績も、経験と同様です。実績がある人の方が成功する確率が高くなるのは間違いありません。そして最大のポイントがいかにして利益を出すかということです。実現可能な利益を出す方法が具体的に書かれていれば、金融機関の融資担当者への大きなアピールになります。

2. 経営者の略歴

続いて記入する項目は、経営者の略歴です。上述したように金融機関の融資担当者は経験や実績をとても重視します。この項目はあなたが美容師としてどれくらいの経験を積み、どのような実績をあげてきたのかということをアピールする欄です。お客様からの指名数やコンクールなどでの受賞歴がある場合は、そのことも細かく記載しましょう。

経営者としてのマネジメント能力があることをアピールするのを忘れてはいけません。店長としての経験やスタッフを取りまとめる役職についていた経験などがある場合は、そのこともしっかり記載しておきましょう。

3. 必要な資金と調達方法

美容室の開業に必要な資金がいくらなのかと、その資金をどうやって調達するのかを記載します。物件を取得するための費用や内装工事費、どんなものが必要でそれに対する費用がどれくらいかかるのかを記載しなければなりません。また、当面の運転資金も必要になりますのでそれも含めて必要な費用の合計を記載し、融資が必要な場合は融資をお願いすることになります。

初期費用はどれくらい必要になる?

美容室を開業するためには多額の初期費用が必要です。物件取得にかかる費用は借りる場所や広さ、条件などで変わってきますが、1カ月分の家賃や敷金・礼金・仲介手数料のほかに家賃6カ月分くらいの保証金も必要となります。トータルで約1年分の家賃くらいの金額が必要になることもあるでしょう。

内装工事費や設備費などですが、内装工事費は1坪20~30万円くらいです。これは物件の広さにより変わってきます。設備費としてはスタイリングチェアが1台10~20万円くらいでシャンプー台が1台50~100万円くらいです。これも台数によって金額が変わってきます。そのほかに材料費や消耗品費なども必要です。また、これとは別に3カ月分程度の運転資金として100~200万円くらいは用意しておいた方がいいでしょう。

4. 事業の見通し

事業計画書のなかでも、とくに重要なポイントとなるのが事業の見通しです。美容室に限らず、起業をするうえで最大の問題は利益をあげられるかどうかであるため。利益が出なければ続けていくことはできません。

収支シミュレーションをしよう

裏付けのある数字を使って、収支シミュレーションをしておきましょう。具体的には1カ月でどれくらいサービス対価としての売上が見込めるかを計算し、そこからそのサービスを提供するための原価を割り出します。売上から原価を引いたものが粗利益で、さらにそこから美容室を運営していくための管理費を引いたものが営業利益です。この営業利益が最終的に手元に残る現金となります。この数字がプラスになるように経営していかないと、美容室を続けていくことは難しいでしょう。

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サロン開業に役立つ! おすすめテンプレートサイトを紹介

サロン開業までには、準備すべきことが山積みです。ここではサロン開業に役立つテンプレートをダウンロードできる、おすすめのテンプレートサイトをご紹介します。

サロン開業支援

美容室などの開業を総合的にサポートしてくれるテンプレートサイトです。このサイトでは、開業までのスケジュール管理ができるテンプレートや事業計画書のテンプレートなどがダウンロードできます。さらにサロンで必要になる備品、消耗品のチェックシートや創業の手引きなどもダウンロードすることが可能です。

出典元:サロン開業支援

bizocean|書式の王様

このサイトはダウンロードできるテンプレートの数が非常に豊富で、事業計画書のテンプレートだけでも数多くあります。なかにはダウンロードが有料になるものもありますが、無料で使えるものもたくさんあるため、目的に合ったテンプレートが見つかるでしょう。

出典元:bizocean|書式の王様

ボクシルマガジン

このサイトでダウンロードできるのは事業計画書です。事業計画書のテンプレートは無料でダウンロードすることができ、記載時の注意点やポイントなども解説されています。

出典元:ボクシルマガジン

美容室開業に事業計画書は欠かせない!

今回は事業計画書がどういうものなのか、そして美容室開業に必要な事業計画書の書き方やおすすめのテンプレートサイトなどをご紹介しました。美容室を開業するためには事前準備として事業計画書の作成は欠かせません。

事業計画書を作成する場合は、自身の経験や実績をアピールし、開業にどれくらいの資金が必要でどうやって利益を出すのかを具体的に示すことが重要です。事業計画書などさまざまなテンプレートを無料でダウンロードできるサイトもあるので、これから開業をお考えの方はそちらを利用して開業準備を進めてみてはいかがでしょうか。

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