管理美容師になるには3年以上働いた証明が必要! 資格を取得するための2つの条件

美容師に関連する資格のなかのひとつに、管理美容師があります。管理美容師とは、美容室にとって非常に重要な衛生に対して高い意識を持ち、専門的な知識を持って適切に管理する立場の美容師のこと。

そんな管理美容師の資格ですが、取得するためには2つの条件を満たす必要があります。

今回は、管理美容師にスポットをあて、管理美容師とはなんなのかという概要から資格を取得するための条件、資格取得のメリットや求人の探し方まで詳しく紹介します。

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管理美容師とは?

管理美容師とは、美容師法第12条によって、常時2名以上の従業員がいる美容室で配置することが義務付けられている重要な役職で、美容室や美容の業務の衛生面を管理する管理者のことです。衛生面や業務運営を円滑に進めるため、管理美容師の役割が大きな意味を持ちます。

この規定は、美容室の規模や業務の内容に応じて必要となるもので、衛生面に対する高い責任が求められます。

美容室では、お客様の髪の毛や肌に薬剤やハサミを使用するため、施術時に事故や感染症を防ぐための衛生管理が重要です。このため、管理美容師は美容室内での衛生面に関する専門的な知識を持ち、衛生措置を講じる役割を担っています。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|管理理容師・管理美容師の概要
厚生労働省|美容師法の概要

管理美容師になるために必要な2つの条件

管理美容師になるためには2つの条件を満たしている必要があります。この条件を満たしていないと資格を取得することができないため、確認しておきましょう。

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管理美容師の資格とは? 資格取得の条件と将来性について紹介

引用元
厚生労働省|美容師法の概要

1. 美容師免許取得後に3年以上の実務経験

管理美容師になるためには2つの条件をクリアしなければなりません。この条件のひとつが「美容師免許取得後に3年以上の実務経験」があることです。実務経験を一定の年数以上積むことで管理美容師になることができます。

なぜなら、美容師の免許を持って実際に美容院やサロンなどで働くことで、はじめて実感することもあるからです。実感がないままで講習を受けても、現実に即した知識や解決すべき課題を把握することが身につかないと考えられます。そのため、3年の実務経験が必要なのです。

2. 都道府県知事が指定した講習会で課程を修了

管理美容師になるためのもうひとつの条件は、「国が定め、県が指定する18時間の講習を修了すること」になります。

講習会の内容としては、まず公衆衛生についての講義が4時間あり、その後で14時間受けるのが美容院の衛生管理についての講義です。この18時間の内容を3日間かけて受講します。

講義の詳細は、以下のとおりです。

公衆衛生についての講義 (4時間)
・公衆衛生と衛生行政
・感染症

美容室の衛生管理についての講義 (14時間)
・衛生管理総論
・店舗の構造設備
・店舗の衛生管理
・従業者の健康管理
・消毒法とその用途
・美容業務に使用する医薬部外品等
・事故等の対応
・衛生管理計画と自主点検
・自主点検による問題点と改善策
・美容業に関わる各種の届出・申請
・衛生水準向上のための支援策

試験はなく、講習をすべて履修し、衛生管理と自主点検後の改善策のレポートを提出することで資格を取得します。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|管理理容師資格認定講習会及び管理美容師資格認定講習会の指定基準の運用について
ZANGIRI WEB – 神奈川県理容生活衛生同業組合|令和6年度 第2回管理理容師資格認定講習会について

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3年以上の実務経験を証明するには?

美容師として3年以上の実務経験を証明するためには、業務従事証明書などの必要書類を整えることが重要です。ここからは、働いている美容室から証明書をもらう手続きについて見ていきましょう。

業務従事証明書を書いてもらおう

3年以上の実務経験を証明するために必要な書類の一つが「業務従事証明書」です。この証明書は、指定講習会の受講を申し込むと送られてくる書類に含まれています。

この証明書は、現在働いている美容室に記入してもらう必要があります。サロンの代表者や責任者が署名し、証明を出してもらう形になりますので、事前にサロン側と相談しておきましょう。

なお、詳細な手順は、業務従事証明書の裏面に記載されています。記入例を参照しながら記入してもらいましょう。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|講習会の受講方法
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|美容業務従事証明書

転職している場合はサロンの数だけ準備しよう

1つのサロンで3年以上働いておらず、複数のサロンで勤務していた場合も、合算して3年以上の実務経験があれば条件を満たせます。

ただし、それぞれのサロンから業務従事証明書を取得しなければなりません。勤務したサロンの数だけ、証明書を用意しましょう。

証明書は指定されたサイトからダウンロードできるので、必要な書類を早めに準備しておくと安心です。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|各種申請書類ダウンロード

管理美容師の資格を取得するメリットとは?

管理美容師の資格を取得することで、さまざまなメリットがあります。とくに、転職や独立を考えている美容師にとっては大きな利点となるでしょう。

また、サロン内での衛生管理を徹底するために必要な知識を身につけることができ、顧客の信頼を得ることにもつながります。

ここからは、管理美容師の資格を取得することで得られる具体的なメリットについて見ていきましょう。

1. 転職や独立に役立つ

管理美容師の資格を取得することは、転職や独立を考えている美容師にとって大きなアドバンテージになります。転職先の美容室で、管理美容師としての経験や資格をアピールすることができ、採用されやすくなる可能性があるからです。

また、独立して美容室を開業する際には、管理美容師としての資格を持っていれば、他に管理美容師のスタッフを雇う必要もなくなります。自分が直接管理者として業務を運営できるため、コストを削減でき、経営面でも有利になるでしょう。

2. 衛生管理についての知識が身につく

管理美容師の資格を取得するには、講習を受講しなければなりません。講習を通して、美容室での衛生管理に関する正しい知識を身につけるのも、資格取得の大きなメリットと言えるでしょう。

美容室では、薬剤や器具を使用する際に衛生面の管理が非常に重要です。これらの衛生基準や適切な消毒方法を学び、実践することができます。

また、この知識はスタッフ全体の意識向上にもつながり、最終的にはお客様に安心・安全なサービスを提供することができるようになります。顧客からの信頼を得るためにも、衛生管理のスキルは大きなポイントとなるでしょう。

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管理美容師の講習を受けて美容室の衛生管理のプロフェッショナルになろう

管理美容師は、多くの美容室で必要となる人材です。これから美容師としてのキャリアアップを考えている人や美容室を経営していきたいと考えている人には必要な資格となるでしょう。

管理美容師の講習を受講するには実務経験が3年以上という規定はありますが、試験はなく、比較的受講のハードルは低いのではないでしょうか。管理美容師の講習を受けて、美容室の衛星管理のプロフェッショナルを目指しましょう。

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