本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【GARDEN マネージャー 深谷修さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回はGARDENで採用を担当しているマネージャーの深谷修さんに採用にまつわるホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
GARDENマネージャー 深谷修さん
GARDEN全店舗を統括するマネージャー。都内で腕を磨いた後、2006年GARDEN誕生とともにオープンスタッフとして入社。サロンワークでは、細部まで抜かりのない美しいシルエットのスタイルで高い美意識を持ったお客さまからも厚い支持を得る。現在は、GARDEN aoyamaに所属。
「書類選考では、SNSへの取り組みとバイト経験をチェック!」
――まずは、GARDENグループについて教えてください。
GARDENは「お客さまにすばらしいデザインと感動を」をコンセプトに、2006年8月、原宿に1店舗目をオープンしました。グループ全体では現在、都内を中心に12店舗、ニューヨークで1店舗を展開、数多くのお客さまにご来店いただいております。
――採用では、どのようなことを意識しているのでしょうか?
GARDENのスタイルとマッチしている学生に入社をしてほしいので、偽りなくサロンの本当の姿を伝えることを意識しています。そのため、とくに大切にしているのが選考前の説明会です。説明会には、私たちが学校にお伺いする場合と店舗で開催をする2種類があり、サロンでの説明会ではスタッフに実際の働き方について話してもらっています。
人事がサロンワークや技術に対する考え方を話すよりも、店舗で働くスタッフが話したほうが、やはり信頼感がありますからね。ちなみにスタッフは役職者、スタイリスト、アシスタントなど、それぞれのポジションの美容師を呼び、各々の目線からサロンについて説明してもらいます。
また「こういう考えの方はサロンにマッチしていません」という内容を伝えることも、心掛けているポイントです。たとえば楽をして技術を身に付けたい方や、ただ大きな会社に入りたい学生などは、GARDENには向いていません。
自分のスタイルにあっていない会社に入ると入社してから辛いだけですから、お互いのために本音で話すことはとても大切だと思います。
――採用のステップについて教えてください。
まずは書類選考を行い、「選考」といってもこの段階で不採用を決めることはありません。やはり会ってみなければ、その学生の魅力はわかりませんからね。
このステップでは、志望動機やプロフィールなど学生の大まかな情報を把握しており、とくに意識してチェックしている項目はSNSへの取り組みです。現在は個人集客の時代になっていますから、インスタグラムやツイッターなどのフォロワー数をはじめ発信内容も確認しています。
SNSを見ていると、その学生のプライベートの一面も垣間見えるので、「空き時間をどのように過ごすのか?」など、より本来の姿が見えて採用の参考になりますね。
また、アルバイト先の情報もその学生が好む環境がわかるため注意して見るポイントです。たとえば、多くの人たちと接する職場だと「この学生は人と触れ合うのが好きなんだな」と予想することができます。
ちなみに、つい最近印象に残ったのはスーパーで働いている学生でした。スーパーのお客さんは、年齢や職業がばらばらですから「どんな人とでもきちんと関係を築けそうだな」と。「スーパーで働いている子には、悪い子はいないだろう」と話すスタッフもいて、好印象でした(笑)。実際に採用すると、とても誠実な性格で現在も活躍してくれています。
その他に、美容室でのバイトの経験は印象が上がります。やはり、仕事の吸収スピードが速いですからね。気になる学生は、書類選考の段階で目を付けておき面接でより深掘りして話を聞いています。
次回は、面接で意識しているポイントや深谷さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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Salon Data
GARDEN
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-11 グリーンファンタジア607号室
TEL:03-5786-2257
URL:https://garden-hair.jp/
GARDEN aoyama
住所:東京都港区南青山3-18-11 ヴァンセットビル 4F
TEL:03-5775-4300
URL:https://garden-hair.jp/