独立を目指すあなたへ Vol.12【メンズクリア代表 武末大樹さん】#1

キャリアを積んでいつかは独立したい! 会社をおこしたい! という人も多いはず。そんな人に向けて、独立して成功を掴んだ方の経験談をご紹介する本企画。今回インタビューしたのは、メンズ脱毛サロン業界でトップを走る『メンズクリア』代表の武末大樹さん。IT業界で起業することが夢だったそうですが、大きく転向をして脱毛サロンに転職。2013年に『メンズクリア』を展開し、今や全国50店舗にまで成長しています。

前編では、独立に至った経緯や、昔と変化したという「従業員」に対する考え方について伺いました。

自分が認めたサービスを提供したい。そのシンプルな想いだけで独立

――脱毛サロンで働きはじめたのはなぜですか?

僕、もともとIT企業で働いていたんですよ。ITの会社を自分の手で立ち上げたいという夢も持っていました。IT企業から脱毛サロンへ大幅な転向をしたのは、たまたま知り合いから、「脱毛サロンをはじめるから、1年でも2年でもいいから手伝ってくれ」と誘いを受けたことがきっかけです。決断するのに3か月くらいかかりました。それから脱毛サロンに転職したんです。

――その決断は何が後押しとなったのでしょうか?

ITってものすごく頭がいい人たちがハードワークをしている業界で。脱毛業界の方がライバルは強くないように見えたので、成功する確率が高いと考えました。

――当時は、男性にとって脱毛サロンはポピュラーではなかったですよね。

僕が脱毛サロンで働きはじめたのは今から8年前。当時は、やっぱり「え? 男性でも脱毛って必要?」という時代でした。でも、僕はただひたすら、来店してくださったお客様に対してしっかりと接客をし、施術の結果も出すということしか考えていませんでした。続けていると、お客様の数が増えてきていることは肌でしっかり感じ取れていました。

――独立を考えられたのはなぜですか?

自信のあるサービスを自分の意志で決定して、そのまま現場で提供していきたいと思ったからです。シンプルにそれだけです。ちなみに、今でこそ全国展開をしていますが、もともとそこを目標にしていたわけではないんです。お客様一人ひとりに対して理想の脱毛プランを提案して施術させていただく、それを繰り返してきた結果で今に至っているだけです。何店舗目指そう、事業を拡大しようだなんて当時は考えていませんでした。

――もともとIT業界で独立する夢を持っていたとのことですが、メンズ脱毛業界でやっていくことに躊躇しませんでしたか?

しませんでした。たまたま脱毛業界で成功していますが、お客様のためになるサービスを提供したいという気持ちが強いので、脱毛業界ではなく違う何かでも今と同じ結果になっていたと信じています。

今は、お客様・従業員・自分を同じ階層に

――独立を決意されて、まず何からはじめましたか?

友人をみんな、脱毛に呼びました。

――軌道に乗るまでどんなことに苦労されたのですか?

「苦労してきたね」と周りには言われますが、僕自身は苦労したとは思っていないです。基本的にはお客様のこと以外はあまり考えていなかったからです。良いサービスを提供したい、そのために広い物件に移転したい、でもキャッシュフローを考えると何か月もかかってしまう…だったら自分の生活を切り詰めたら移転をもっと早められるよね! という感じでした。実際に自分の家を引き払って店舗で寝泊まりしていた時代もありましたよ(笑)。でも、自分の家がなくなるだけで移転が3、4か月も早くなるなら儲け物だな、有難いなと思っていました。

――近年、メンズ脱毛業界も競合が激しいですよね。

僕の印象では、メンズ脱毛サロンで成功しているのは2社くらいです。それ以外は、倒産していたり、儲からずに全然展開できていなかったり、自転車操業みたいになっていたり…。うちの会社は6年前にできましたが、急成長とは言わずとも、指数関数のグラフのように、ここ最近ぐんと伸びてきています。

――伸びる企業とそうでない企業、何で分かれるのでしょう?

お客様のことを考えているかどうか。それ以外の軸で考えると上手くいかないですね。

――他のメンズ脱毛サロンと差別化を図ったことは何ですか?

メンズ脱毛業界ではじめて「通い放題プラン」を導入しました。はじめは、うちも10回プランなどという回数制を取り入れていたのですが、10回なんてひげ脱毛の場合はすぐに使い切ってしまうんですよ。それはお客様に優しくないということで、回数制限をなくして好きなだけ通えるようにしました。

――脱毛以外の分野でも事業を展開されていますよね。

その大きな理由としては、うちの会社で頑張ってくれているたくさんの従業員たちにきちんとポストを用意してあげたいからです。様々な事業を横展開していけば幸せな人が増えるんじゃないかと考えています。

――従業員のためだったんですね!

利益優先で考えていたら脱毛だけをやっていますよ。

――トップに立たれてからご自身の中で変わったことはありますか?

自分勝手ではなくなりましたね(笑)。昔は、まず自分とお客様のことを考え、その下の階層に従業員がいたんですよ。今は、「お客様・従業員・自分」が同じ階層にいます。

――以前は従業員に対して当たりがきつかったのですか?

だいぶきつかったですね…(笑)。やっぱり自分の生活を良くしたいという気持ちが最初にあったので、言い方は悪いですが、従業員から搾取していたと思います。決められた賃金でいかに利益を出してもらうか、ということに自分の生活が左右されていたので、良い意味でも悪い意味でもストイックでした。お客様のためであれば従業員の生活もある程度は犠牲にするという考えもあったので…。

――そこからなぜ、従業員とお客様が同じ階層に?

僕が大事にしているのが「三方よし」という言葉。もともと他の脱毛クリニックの院長が大事にしていた言葉で、僕も影響を受けたんです。社会にとっても良い会社、従業員にとっても良い会社、お客様にとっても良い会社。この会社に触れたすべての人が幸せになっていくという考え方なんです。サービス業は従業員が商品とも言えます。だから、従業員は大事にしなければいけません。お客様に幸せになってもらいたいし、僕も夢を叶えたいけれど、従業員にも必ず幸せになってもらいたい!

ここ最近はさらにバタバタしていて難しいですが、やっぱり現場ファーストなので、店舗に顔を出すことは大事にしています。きちんと現場に入らないと、お客様の反応を知ることができませんし、会社が抱えている問題にも気づけません。

独立する上で忘れてはいけないこと

もともと起業願望のあった武末さんですが、持ち前のサービス精神を発揮できる場としてメンズ脱毛業界を選びました。会社のトップに立つ人間として以前に、サービス業の根幹を教えていただきました。そんな武末さんの、会社を立ち上げる上での心構えをご紹介します。

1.お客様のためになるかを考える

2.目の前のお客様に精一杯応える

3.「お客様」「従業員」「社会」にとって良いことか考える

▽後編はこちら▽
独立を目指すあなたへ Vol.12【メンズクリア代表 武末大樹さん】#2>>

取材・文/佐藤咲稀(レ・キャトル)
撮影/岩田慶(fort)

Store Data

メンズクリア新宿店

住所:東京都新宿区新宿3-35-3 新宿君嶋ビル6・7階
TEL:03-6908-9099
URL:https://mensclear.com/

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