業界が注目! 入社3ヶ月で店長になった竣士さんってどんな人? #1

業界初! 入社3ヶ月で店長になった人がいる。原宿で刻々と進化を続ける美容室GARTE 。その2号店としてオープンしたSNOT by GARTE(スノットバイガルテ)の竣士さんがその人。前編では、竣士さんが店長になるまで何をしてきたのかをインタビューします。

美容学校と並行してオンラインセミナーにも参加

――まずは、入社のきっかけを教えてください。

高校生のときに美容師になろうと思い、まずはいろんなサロンに行ってみることにしました。友達に「GRADUATE(現在のGARTE)というサロンがかっこいいよ」と教えてもらって、実際に行ってみたらそこで圧倒されてしまったんです。

――どんなところに圧倒されたのですか?

まずは、サロンの雰囲気ですね。黒一色でかっこよくて、他のサロンとはまったく違っていました。ATSUTOSHIさんが作るスタイルも。イギリスで学んだATSUTOSHIさんのスタイルは、いま日本で流行っているものとは別のもので、GARTE独自のスタイルを貫いているところがかっこいいなと思いました。はじめてサロンを訪れた時点で、ここに決めようと! 一目惚れでしたね。

――高校生のときにもう決めていたということですね?

はい。確か、はじめてATSUTOSHIさんにお会いしたのが高校3年の11月です。それから月1回は絶対サロンに行って、全スタイリストの施術を受けました。2回目に行ったときには「入社試験を受けます」と伝えていたと思います。

美容学校に入ってからは、並行してアカデミー(GARTEの美容技術を学べるオンラインセミナー)でも学んでいました。アカデミーでは、GARTEのスタッフが教えるカットやカラーのテクニックを写真や動画で勉強することができます。月に2回オフラインの講習があるので、サロンで自分の作ったスタイルをATSUTOSHIさんや他のスタイリストに見てもらい、アドバイスをもらっていました。

――Wスクールのようなことをされていたんですね。

自分ではWスクールという意識はなくて、好きなことをやっていたらそんな形になっていたという感じですね。だから辛いと思ったことはなかったです。

――サロンに通っていたときに心がけたことはありますか?

常に面接の気持ちで臨んでいました。とりあえずGARTEのスタイリストの記憶に残るようにしたかったんです。しゃべっている内容もそうですし、行く回数も。あいつ、いつもいるなっていう感じになりたくて。アニメが好きなスタイリストから聞いたアニメは全部見て、同じ話題をつくるようにしました。ATSUTOSHIさんはフットサルをやられていたので、僕もフットサルについて行ってました。当時から、学生なりに言葉遣いにも気をつけていたつもりです。

――とても密な関係だったんですね。

そうですね。常に一緒にいようと心がけていました。

――この春、入社されたんですよね?

今年、2020年3月に入社しました。でも、コロナの影響でサロンには出られなかったので、オンラインでカットやカラーの技術を見てレポートを送るヘアキャンプに参加していました。サロンには5月からシフト制で入っています。

――入社してからの3ヶ月はどんな動きでしたか?

アシスタント業務では、覚えることがメチャメチャ多かったです。技術だけではなくて、お客さんとの接し方もあるので、いつもテンパってる感じで…。頭の中でちゃんと整理しなきゃとは思うのですが、サロンワークに慣れるまでは難しかったですね。

――美容学校では、接客まで教わることはないのですか?

僕が通っていた学校では、美容学校には珍しく「サロンワーク」があって、現役の美容師さんが講師としてきてくださり、接客業について講義をしてくれる授業がありました。でも実際の現場となるとやっぱり違っていました。

――教わっていないパターンも多いですよね。

そうなんです。それで失敗することも多々ありますが、全力で対応していることがお客様に伝われば、許していただけるというのはおかしいですけど…。失敗しても誠実に謝って、真剣な気持ちだけでも伝わるように努力しました。

「僕のお客様」という責任感が技術を向上させる

――そして、入社3ヶ月で店長になったんですよね?

はい。SNOT by GARTEがオープンしたのが、僕の20才の誕生日、7/11だったので、入社後3ヶ月で店長になりました。

――店長に抜擢されたときの気持ちは?

もともと、もう一店舗オープンしたらお店を任せていただくことが僕の夢だったんです。でも、想像よりもはるかに早い時期だったので、「もう?」みたいな感じでした。最初に聞いたときは、本当にただただびっくりしました。

――店長に抜擢されてからはどのような努力をしましたか?

店長になってまだ2週間ですが(取材させていただいたのは7月)、僕はスタイリストとしてもまだ1年目なんです。店長としてというよりは、美容師・スタイリストとして、自分の売り上げがどれくらいあって、どれだけ店に迷惑をかけないかという気持ちのほうが強いかもしれません。

アシスタント時代は、僕とは別にスタイリストがいたので、お客様は基本的にスタイリストのものでした。でも、スタイリストになってからは、僕のお客様になるので、僕の技術でお客様に満足していただいて帰ってもらわなきゃいけない。その責任の重さはすごく感じています。それが技術の上達にもつながると思っています。美容師としてのレベルアップの速度は、アシスタント時代より数倍速くなるのではないかと感じています。

それと並行して、店長としての業務を教えていただいているところです。店をオープンするためにいくらかかって、固定費はこれだけかかる。いま現在、店として売り上げはこれくらいだから、今後いくらまで売り上げなきゃいけないということを細かく教わっています。店長として、どうやったらATHUTOSHIさんに恩返しできるかを考えているところです。

美容学生が学べるサロンにしていきたい

――今後の課題は?

接客です。技術を磨くことはもちろん大事ですが、スタイリスト歴を重視するお客様も多いので、『スタイリスト歴1年目』をカバーできるような接客を心がけて、リピートしていただくことに力を入れたいです。

――そのために具体的にされていることはありますか?

お客様ともっともっと仲良くなって、なんなら友達くらいの対等な立場になって、お客様がサロンに来たときに楽しいと思っていただける環境をつくることです。お客様を嫌な気持ちにさせないように言葉遣いに気をつけながら、且つ、楽しく会話できるようにしたいと思っています。

あとは、集客です。現在9時、13時、20時の1日3回インスタグラムに投稿しています。インスタグラムを見て来店される方もたくさんいらっしゃるので、期待を裏切らない技術と接客をしなければと思っています。

――どんな店にしていきたいですか?

僕は結構「技術、技術している」と言われますが、美容学生全体の技術の向上に携われたらいいなと思っています。学生のときは、たくさん時間があるので、勉強してほしい。そのために、施術を受けにくる美容学生が学べるサロンでありたいと思っています。

竣士さんが入社3ヶ月で店長になった理由は

入社3ヶ月で店長になった竣士さん。21才という若さで店長になった要因は、下記の3つでした。

1.高3で入社を決意するほどのGARTE愛があった

2.美容学校と並行してオンラインセミナーで学んだ

3.自分のお客様という責任感で技術を向上させた

後編では、なぜ入社3ヶ月の竣士さんを店長に抜擢したのか? GARTE代表のATSUTOSHIさんにインタビュー。竣士さんとの対談の様子を公開します。

▽後編は▽
業界が注目! 入社3ヶ月で店長になった竣士さんってどんな人?#2>>

撮影/古谷利幸(F-REXon)
取材・文/永瀬紀子

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Salon Data

SNOT by GARTE

住所:東京都渋谷区神宮前1丁目10-6セリジェ神宮前
TEL:03-6434-7773

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