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コラム・特集 2020-11-02

舞台は世界へ! 自分の技術を伝えたい。私の履歴書Vol.27【鍼灸整体師 大口貴弘さん】#2

数多くの著名人や世界各国に顧客を持つ鍼灸整体師の大口貴弘さん。神の手と称され、他業界からも注目を集めています。前編では幼少期の話や大学生活の話を伺いました。1日で200人以上もの人を施術したこともあったのだとか…! 後編では自身の協会を立ち上げたきっかけや今後の目標などを伺いました。

協会設立

鍼灸整体師という職業を広めたいんです

——協会を立ち上げた理由を教えてください。

協会を立ち上げた理由は「チームジャパン」をつくりたかったから。技術を教えるのはもちろん、集客や見せ方なども教えて、個人個人がレベルアップしてもらえるような環境・業界にしたいという思いで立ち上げました。

離職率が高い業界なんですよ、鍼灸は。集客がきちんとできていないと、お客様は来ない。自分できちんと独立できるようにフロント商品をつくってあげたいと思ったんです。

学生だろうが今働いてようが関係ない。全世界で活躍できたら楽しいじゃないですか。そういうことを伝えると、みんな辞めないと思うんです。楽しくないという固定概念を変えたいんですよね。

自分の協会では、ハワイ大学やタイの大学などで僕主催の解剖学ツアーも準備しています。世界で活躍できる治療家たちを僕らは育てたい。僕の弟子たちを派遣して、その弟子たちが施術をどんどん周りに教えて、さらに弟子たちが増える、そうなるといいなって思っています。

——新型コロナウイルスの影響はありましたか。

逆に行けないからラッキーで。普段海外へ行くことも多いので、日本にはあまりいないんです。日本にいるうちに何かできないかなと思って、今まで進められなかった協会をつくった感じですね。

——実際に鍼を受けたことがある人はまだまだ少ないと思います。

そうなんです。日本はまだ10%くらいの人しか鍼を受けたことがないんです。最初は体が痛くなったら病院へ行くじゃないですか。そこからマッサージや整体に行く。最後の選択肢が「鍼」なんですよね。ハードルが高いと思っている方が多い。まずはそのハードルを払拭したいなという気持ちがあります。もっと気軽に施術を受けてもらいたいですね。

首や肩こり、腰痛はすぐ良くなります。リフトアップや肌質改善をしたい方も「鍼」を打つと小顔になれるし肌も綺麗になる。薬だと合わない場合もありますが「鍼」はそんなことありません。スポーツ選手の怪我を早く治してあげることもできたりするので、もっと普及できるといいなと思います。

——逆に海外の人は鍼灸が身近にあるのでしょうか。

アメリカだと予防医学ですごく注目されているんです。40%くらいの人は受けたことあるんですよ。ヨーロッパもそう。中国だと病院へ行った時点で「鍼」か「診察」の二択なんです。日本はまだまだ遅れていて。でも技術は世界一なんですよ。海外から学びに来たいという人も多いんですよ。

海外について

限界を感じ、人材育成に力を入れています

——失敗した経験などはありますか?

鍼治療以外で失敗したことはたくさんありますよ(笑)。身内のなかで有名な話ですが、ベトナム出張へ行った際に会食で飲み過ぎてしまって、お客様が所有している1億はくだらない車に粗相してしまったり(笑)。予約していた飛行機も3回くらい逃しましたね……。

——海外へ行くと時差に対応するのが大変じゃないですか?

海外を飛び回っていた時は大変でした。時差のズレとかが多くて。患者様が多いのは嬉しいのですが、自分のスケジュールに限界を感じました。オランダに出張して、ドイツに移動して、そこから上海で治療して、台湾、インドネシア、ベトナムに行って日本に帰ってくるスケジュールのときは大変でしたね。フライト中、疲れないように自分で自分に鍼を打ったりすることも。ですが、そんな経験から自分のチームや仲間が重要だなということに気づきました。自分一人だと限界があるじゃないですか。僕よりも上手い人材を育てたいです。

——そもそも海外へ出張するスタイルはどのように確立したのですか。

学生時代にハワイへ行かせていただいたときから、さまざまな方とコミュニケーションをとり、海外でお仕事をされている企業家の方や著名な方々をたくさんご紹介していただいたことが大きいですね。

——どうしてここまで頑張れるのでしょうか。

施術が終わって喜んでいるお客様の姿を見ると頑張れます。僕にとって治療は生活の一部なんです。小さい頃からやっているし、サービス業という意識はないです。施術で喜んでもらうのは当たり前なので、その先ですよね。例えば施術が終わる前にはタクシーを呼んでおくとか。そういう細かいホスピタリティを大事にしています。なので、自分も良いサービスを受けるために一流のホテルに泊まってサービスを受けるなど、そういうことも大事にしています。

——すごいですね!

僕は自分の技術を世界各国に広げるという明確な目標があるんです。そのためには日本で一番にならないと難しいじゃないですか。自分一人じゃ難しいので、人材を育成していきたいですね。

今後について

世界各国に自分の技術を広めたい

——人材育成で気をつけているポイントはありますか。

感覚の世界ではあるので、感覚を共有する時は、自分が手を添えて圧のかけ方を教えるなど、細部まで伝えるようにしています。人材育成って難しいんですよ。自分の真似をできる人はなかなかいないので。

——ご自身の感覚やセンスはどのように磨いているのでしょうか。

それはもう戦場(治療をしに)に行くしかないんじゃないですかね(笑)。過去に中国のイベントで、84万人が集結する大規模な展示会でブースを出させていただいたんですけど、そのときは1日で263人くらいの方々に鍼を打ちました。3日間続いたので、3日で800人に施術をするという……。

——それはすごい!

だからやっぱり自分のセンスを磨くためには、いろんな方々の体を見るしかないですね。経験が一番必要。

——今後の目標や将来の夢はありますか?

世界に「大口式美整体」を展開するのが大きな夢です。どこの国でも出張へ行ってその旅先で僕の施術が気軽に受けられるようにしたい。僕がいなくても、僕の弟子たちが全世界にいてくれたら嬉しいですよね。それが何万人、何十万人というように増える、そんなブランドに「大口式美整体」を発展させたいです。

憧れの職業にしたいっていうのも目標ですね。今、ちびっ子にはYoutuberが人気だったりしますけど、将来なりたいものランキングに「鍼灸整体師」が入るようになったら嬉しいなと思います。

——Youtubeデビューしたいという目論見はありますか?

今後やっていけたら良いなとは思いますよ。あ! でも僕パソコンができないんです。タイピングは12年くらいやっていないです。パソコンに触っていないので、なんとなく職業柄、指を使うのは鍼だけとも思いますし、必然的に拒否反応が出てしまいますね(笑) 。

大口さんの成功の秘訣

1.仕事に対して貪欲に
2.各界の一流のサービスを体感する
3.固定概念にとらわれない

▽前編はこちら▽
10歳から学び、確固たる自信を身につけました。私の履歴書Vol.27【鍼灸整体師 大口貴弘さん】#1>>

撮影/中村 早
取材・文/梅澤 暁

Salon Data

一般社団法人大口式ボディテック整体協会

住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-10-5 岡田ビル6F
TEL:03-6273-0210
MAIL:info@oguchi.co.jp
大口さんinstagram:@takahiro_oguchi

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