本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【CARAL KENSEIさん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、CARALで採用を担当している、オーナーのKENSEIさんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
CARAL オーナー KENSEIさん
都内の有名サロンで腕を磨き、2018年6月に中目黒にCARALをオープン。髪質、骨格に合わせたカットで支持を集め、似合わせを実現するカラー&パーマも好評。「外国人風」「透明感」「カジュアル」「モード」「ラフ」など、どんな要望にも応える高い技術力を誇る。フォトグラファーとしても活躍中。
「バランスシートを導入して魅力的な学生を探す!」
――2次選考はどのような内容でしょうか?
2次選考はスタッフ全員と学生1名の集団面接です。面接では、「一緒に働いている姿がイメージできるか」、「人の意見を取り入れることができるか」、「指示待ちではなく、自発的に行動できそうか」などの項目が並んでいるバランスシートを取り入れています。項目の数はだいたい40個ぐらいで、シートを導入した理由は、より適正な判断をするためです。
スタッフは学生の様子から感じたことをシートにチェックしながら面接をしていて終わった後にはシートのマークを点数化しながら全員で話し合い、合否を決めています。ちなみに満点は25点で、だいたい20点がボーダーラインですね。
――3次選考、最終選考について教えてください。
3次選考では、私と学生1対1の面接を行い、できるだけリラックスしてほしいのでカフェなどに行き、ざっくばらんに話しています。時間はだいたい60分くらいですね。そして、最終選考はサロンワークで、3時間ほどCARALで働いてもらいます。
――サロンワークでは、どのようなことをチェックしていますか?
その学生がサロンに入ったことで起こる空気感の変化です。元気で明るい子が入ると想像以上に雰囲気が変わるので、お客さまから「新しく入った子いいね」と言われることもあります。
もちろん、素でそれができる学生はそうそういません。そのため、学生には事前に「笑顔で元気に挨拶してね」とお願いをしていて、実際にできるかどうかをチェックしています。
――入社1年目の角田さんを採用した決め手を教えてください。
一度挫折を味わっていたことが決め手になりました。彼は一度、美容業界から離れた経験があり、CARALに入社する前は美容師ではありませんでした。しかし「もう一回美容師をしっかりやりたい」と、応募をしてくれました。
面接のなかで「なぜ美容師を辞めたのか」、「どうしてまた業界に戻って来ようと思ったのか」など、さまざまな質問を投げかけたところ、常に自身を客観視して返答をしており、またそれに答える目がとても真剣だったので、『意思が固いな』と。実際に入社してからも、がんばって働いてくれていますね。
ROOKIE’S FILE 角田拓己さん
東京都出身の23歳。趣味はスケートボード(8年間)、ゲーム、アニメ、ダーツやビリヤードなど。憧れの人はCARALのスタッフ、サロンとつながりのある先輩美容師、母。カラー、ヘッドスパがとくに好評。
――スタイリストを目指した理由は?
中学生の時に初めて美容室に行ったことがきっかけになりました。そこにいたスタイリストさんたちがみんなかっこよかったので「自分も将来この仕事をしたい!」と思い、「美容師を目指そう」と決めました。
――CARALへの入社を決めた理由は?
「オーナーの人柄が自分と合っている」と感じたからです。僕はもともと地域密着型のサロンで働いていて、働くなかで「都心でやってみたい!」と思い表参道、原宿、代官山、中目黒などいろんなサロン見学をしました。そして最後に訪れたのがCARALでした。
「とても雰囲気がいいな」と思い、技術や接客などのサービスの質の高さも感じたので「このスキルを自分も身につけたい!」と思い、入社を決めました。
――将来の目標は?
老若男女問わずいろいろな方々から求められる美容師になることです。そのために腕を磨いて、まずはスタイリストデビューを果たしたいです。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1. インスタグラムを活用してサロンとのマッチングをチェックする
2. バランスシートを導入して、スタッフ全員の意見をまとめる
3. サロンワークでは、その学生がもたらす空気感の変化を見る
楽しく仕事をすることがモットーというKENSEIさん。「お客さま、スタッフともによい関係を築いて働いていきたいですね」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、CARALの採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
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