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コラム・特集 2021-01-15

自分を窮地へ追い込み、自分を成長させました。私の履歴書 Vol.32【Pink rose windowオーナー KAIさん】#1

ビューティーサロン「Pink rose window」のオーナーであるKAIさん。ガーリーで独特な世界観のサロンに国内問わず海外のお客様からも注目を集め、Instagramのフォロワー数は累計10万人を越える人気のサロンです。就職活動を早々に辞め、卒業後すぐにフリーランスとして活動することになったというKAIさん。ネイリストがまさか本職になるとは思っていなかったそう。前編では、KAIさんの仕事人生の初期に迫ります。

KAI’S PROFILE

幼少期

やりたい仕事はまるでバラバラだったんです

——幼少期の頃はどのように過ごしていたのでしょうか。

僕は一度言い出すと引かない性格だったので、両親もこの性格を理解してやりたいことはやらせてくれました。父親が釣りをすることが好きだったので、一緒によく釣りへ行っていましたね。魚を釣るためのキラキラとしたカラフルなルアーが好きでした。陶芸や習字・フラワーアレンジメントを習っていました。

——昔からモノづくりや芸術関係が好きだったのですね。

そうですね。絵を描くこともずっと好きでした。動物園へ行って絵を描く写生大会に参加して毎年賞をいただいたこともあります。高校は美術を専門的に学べる学校へと進学しました。そこで3年間みっちりデッサンや本格的な絵の勉強をスタートさせました。

——絵の関係に進みたかったのでしょうか。

僕は昔からやりたいことがたくさんあって、ファッションデザイナーやジュエリーデザイナーも素敵だなと思っていました。釣りも好きだったので、ブラックバスを釣って重量や大きさを競うバスプロにも憧れていたので、やりたいことはバラバラでした(笑)。

もちろん小学生の頃から夢の一つに「ネイリスト」や「ヘアメイク」は入っていましたよ。

大学時代

あのときジェルネイルのキットを借りていなければ、今の人生は違ったかもしれません

——ネイリストになりたいと思ったきっかけは何ですか?

テレビで見た大物女性歌手に専属のヘアメイクさんやネイリストさんがいて、歌手の方が強いこだわりを持って指示をしていく姿を見ました。一人のために従事する姿がカッコいいなと思ったんです。そこからヘアメイクやネイリストに興味を持ちました。

——高校卒業後は、東京造形大学に入学されたそうですね。

そうです。絵画科を専攻したのですが、なぜか油絵に全然興味がなくて……ずっと写真ばかり撮っていました。モデルさんを自ら手配し、ヘアメイク・衣装なども全部自分で集めて、自分の作り込んだ世界観を写真で切り取るようなことをしていました。わざと写真科の友達をたくさん作って、スタジオを勝手に使うという技を駆使していましたね(笑)。ただ途中から自分で撮影して良いなと思った写真でもピンボケしていたりして、それぞれのプロに任せた方が良い作品ができるという気づきがありました。

卒業後

自分を窮地に追い込んで、やらざるを得ない状況を作りました

——卒業後はどのような進路を進んだのでしょうか。

大学3年生頃から就職活動を始めるじゃないですか。昔から冷静に物事を見る癖があって、就職活動イコール大学の就職実績をあげるためにやらされているのではないかと勘ぐりました(笑)。結果、就職活動を始めて3日くらいで辞めてしまったんです(笑)。

そこでアートや芸術家で食べていけないなと思っていたので、独学でネイル検定を受け始めました。友人にそのことを話したら、使っていないセルフジェルネイルのキットを貸してもらえたんです。そのときに借りていなければ、本格的にのめりこんでいなかったと思います。気づいたら本職に! 当時は、ネイリストが本職になるとは思ってもいなかったので、本当に何が起きるかわからないです。

——今や本職ですもんね。

そうなんです。就職活動も3日で辞めてしまったので、フリーランスとしてネイリストとヘアメイクをやろうと決意! 今考えると23歳で自称ネイリスト・自称ヘアメイクってやばいですよね(笑)。でも、言ったらカタチになるというか、やらざるを得ない状況にすることで自分を追い込もうと思ったんです。だから、できないことも「できます!」と言って仕事を獲得していきました!

——自分を追い込んでやらざるを得ない状況にするのはすごいです!

一種の処世術ですかね。他の大学生が就職活動をしている間、友達に材料費だけをもらってネイルをしてあげたり、ネイルサロンで働いたり、夜はキャバクラで働くお姉さんたちのヘアセットをやっていたんです。

——ヘアセットもですか!?

そうなんです。それも友人の友人にキャバクラのヘアセットをメインで教えている人がいると聞いて、連絡を取ってもらい、「学びたい」と自ら志願しました。最初は門前払いだったのですが、頼み込むと渋々了承してくださって。その方は褒め上手で、あれよあれよという間に現場へ行くことに。現場にいるキャバクラのお姉さんたちが怖くて仕方がなかった思い出があります(笑)。髪の毛を盛るのが流行っていた時期だったので、盛ってナンボの世界。「全部直して」と舌打ちされたり、仕上がりに対して「これマジやばくない?」と目の前で言われることが毎日続きました。

出勤30分前になるとお腹が痛くなってきて、メンタル的にもきつかったです。師匠に連絡すると「あの現場はしんどいと思うし、行かないという選択肢はできると思うけどここからの成長はないよ」と言われ、奮起して向かいました。

自分を窮地に追い込むことで、仕事をどんどん獲得していったKAIさん。座右の銘は「努力と根性」と語ってくれました。後編では、就く予定だった仕事が無くなったり、フリーで働きながら特殊メイクの専門学校へと進んだりと破天荒な人生を送るKAIさんの歩みをお届けします。

▽後編はこちら▽
人生に迷ったり遠回りしても何ひとつ無駄なことはない。私の履歴書 Vol.32【Pink rose windowオーナー KAIさん】#2>>

撮影/中村 早
取材・文/梅澤 暁

Salon Data

Pink rose Window

住所:東京都渋谷区神宮前1丁目10-34原宿コーポ別館301
TEL:03-6432-9592
インスタグラム:@pink_rose_window

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