【鬼滅ネイルの作り方】NAILs GUSH 小池りさこさん流 アクリル絵の具で作る「痛ネイル」 #2
NAILs GUSHの小池リサコさんが得意とする、キャラクターを模写やデザイン、色で表現する「痛ネイル」。今回は、話題の『鬼滅の刃』をテーマにしたネイルデザインを伝授。後編では、メインアートの詳しい作り方について教えていただきます。
小池りさこさんが作る『鬼滅ネイル ~水の呼吸エフェクト~』
メインアートとして取り入れたのは、主人公の攻撃「水の呼吸」のアニメ版のエフェクト。柄モチーフは、カラーベースで二次元的に表現し、メインアートだけベースをクリアにして躍動感を演出している。アクリル絵の具で描いた水の柄が、ベースから浮き上がって見え、奥行きのある立体的なデザインに。
『鬼滅ネイル ~水の呼吸エフェクト~』メインアートの施術ポイント
1. 色のコントラストをはっきり出す
最後のコーティングで色がなじむので、アクリル絵の具で描くデザインは、色のコントラストを強めにしておく。
2. 爪のフォルムがキレイに見えるラインを意識
先端のデザインのアーチの深さは、爪のカットラインに合わせて。フレンチラインを意識して作ることで、爪のフォルムまで美しく見える。
3. 先端、エッジのコーティングはしっかりと
コーティングは、ベースとコートで絵の具を包み込むように。絵の具は爪先やエッジを少し外してベースが出るようにし、最後のコーディングでも縁までしっかり塗る。
HOW TO
使用アイテム
左から:ベースジェル(クリア)、マットトップコート、トップコート、ペーパーパレット、セルローススポンジ、アクリル絵の具(ペール アクア、セルリアン ブルー、ネイビー ブルー、チタニウム ホワイト、セピア)、アートブラシ
1 ベースを塗る
ベースジェル(クリア)を1度塗り。LEDを当てて完全硬化。
マットトップコートを1度塗りし、LEDを当てて完全硬化。表面をマットコーティングすることで、サンディングせずアクリル絵の具をのせられる。
2 アクリル絵の具で最下層の絵柄を描く
水に浸したセルローススポンジにペーパーパレットをのせ、使用するアクリル絵の具を出しておく。修正が必要になったときのために、絵の具が乾かないようにする。
アクリル絵の具で描くときは、一番下にくる色から順番にのせていくことがポイント。先端側の水流のデザインからスタート。ペール アクア、セルリアン ブルーで、フレンチラインの途中まで、太めにバイカラーのラインを作る。
2色の間にネイビーブルー、セルリアン ブルーの上にチタニウム ホワイトで細めにラインを引く。爪の生え際に向かって細くなるように意識して。濃い色の上に、薄い色をのせても透けないのが、アクリル絵の具のいいところ。
3 フレンチラインに合わせてストライプを描く
ペール アクアとセルリアン ブルーを混ぜて中間色を作り、爪を横断するように、ラインを引く。ラインは左から右に向かって、やや細くなるようにして。
右側の端に各色の先端が集まるように、爪先に向かって順番に色を重ねていく。ペール アクア、ネイビーブルー、セルリアン ブルーとネイビー ブルーの中間色…の順に爪先までラインを重ねたら、チタニウム ホワイトで2との境界に細くラインを描く。
4 爪の根元側にも細くストライプを描く
爪先のストライプに使用した3色を使用し、爪先のデザインと対称になるように根元側にストライプを描く。根元からペール アクア、セルリアン ブルーとネイビー ブルーの中間色、ネイビーブルーの順に細くストライプを引き、全体が渦になるイメージで。
すべての絵柄の内側と、2と3の重なり部分に、セピアで細くラインを描く。これで、立体感がアップ。黒ではなくセピアを使うと、線のブレが気になりにくい。
5 波の飛沫を描く
チタニウム ホワイトで、水流が重なる位置をイメージして、水飛沫を描く。
セピアで水飛沫の縁取りをデザイン。大きいところは、いくつかの飛沫が重なるイメージで。先端を渦状にするのがポイント。
飛沫が飛んでいるところに、セピアで点を描く。
セピアの点の内側に、少し小さめにチタニウム ホワイトで点を描く。先にセピアで描いておくことで、後から縁取るよりも手ブレ感が出ない。
6 コーティングして完成
トップコートを塗る。ベースとつながるように、エッジまでしっかりと。完全硬化し、拭き取って完成。
完成
コーティングすることで、中央のクリア部分にみずみずしさが生まれ、アクリル絵の具で描かれた図柄が浮き出るような印象に。コーティング後、少し色味が淡くなるので、最後まで計算した色選びが重要です。
アニメ第2期への期待も高まり、まだまだ人気が続きそうな『鬼滅の刃』。メインアートの「水の呼吸エフェクト」は、今回のように様々なキャラクターの柄と合わせたり、単色塗りのなかにポイントとして入れたりと、幅広くカスタマイズできそう。今後も押さえておきたいデザインです。
▽前編はこちら▽
【鬼滅ネイルの作り方】NAILs GUSH 小池りさこさん流 アクリル絵の具で作る「痛ネイル」 #1>>
取材・文:山本二季
撮影:高嶋佳代
教えてくれたのはこの人!
小池りさこさん
NAILs GUSH 横浜西口店 店長ネイリスト
ネイリスト歴6年。2店舗を経て「NAILs GUSH」に入社。キャラクターの模写やイメージカラーを取り入れたネイルデザインを得意とし、色の再現にも定評あり。
Instagram:@lisaco.nail