地爪から美しく！ ネイルサロン『Nail Angeal』の信頼をつかむための距離感
『Nail Angeal』は、駅から徒歩0分というアクセスの良さを誇る中目黒のネイルサロン。その魅力は、お客さまの小さな不満をキャッチする丁寧な施術スタイルです。サロンでは、施術中のほんの些細なひと言からお悩みをすくい取り、お客さまの理想を叶えています。そんな『Nail Angeal』が支持を得ている背景には、施術内容をアップデートする研究心や、時代の変化を考えた細やかなケアがありました
今回は、オーナーの野村亜耶さんにインタビュー。前編では、お客さまから愛されるサロン作りの極意に迫ります。
「地爪の健康」を大切にする、距離が近いサロンを目指して
————まず『Nail Angeal』は、どのようなサロンでしょうか？
「『地爪の健康』を大切にしているサロンです。そのため日頃の施術では、理想のデザインを短時間で作る『回転率重視のスタイル』は取っていません。それよりも、お客さまの声に耳を傾けながら、じっくりとデザインを作っています。『お客さまとの距離が近いサロン』と言い換えてもよいかもしれませんね」
————「お客さまの声に耳を傾ける」について、もう少し具体的に教えてください。
「『お客さまの不満をキャッチする』ということです。ある程度のキャリアを積むと、ネイリストのもとには、巻き爪や角質、爪の変色など、デザイン以外の相談が増えてきます。そのため、施術ではそのようなお悩みにきちんと向き合うことが大切です。私は、『お客さまからの不満を解決してきたから、長年通い続けてくれるリピーターの方がいるのかもしれないな』と、思っています」
ネイリストには、勉強、検証、修正の研究心が大切
————それでは『Nail Angeal』では、どのようにお悩みを解決しているのでしょうか？
「たとえば巻き爪では、『フックをかけて改善する方法』を取り入れています。ちなみに、この方法は少し前に導入をして、それまではフックは使わずにテープを貼るだけのスタイルでした。以前までのやり方を詳しく説明すると、まずは形状を記憶させるテープを貼ります。そして1ヵ月間ほど様子を見ると、徐々に爪が浮き上がってきて巻き爪が改善される。
一方現在はテープを貼る前に、足をお湯に漬け、爪をふやかしてからフックを掛けて牽引する工程をプラスしています。この方法では、サロンにいる間に巻き爪がかなり改善されるので、お客さまからとても好評ですね。
業界は常に流れていますから、新しい技術がどんどん生み出されています。そのため、ネイリストにはそれを勉強し、モデルさんを呼んで検証し、そして修正を繰り返す研究心が大切ですね」
時代に合ったケア方法のご提供で、信頼感をつかむ
————巻き爪でお悩みのお客さまは年々増えていますか？
「『リモートの影響で、改善した方とそうではない方が出ている』と感じています。改善している要因は、ヒールを履く機会が減ったなど身体への負担が少なくなっていることです。巻き爪は、つま先に重心がかかることが原因の1つなので、スニーカーを履く機会が増えた方は爪の状態がよくなっている印象を受けています。
逆に、悪化している要因は極端に外出が減ってしまっていることです。巻き爪は、動かないと状態が悪くなることがあるので、家に籠りがちな方はひどくなっている印象を受けています。
そんな時には『歩きやすい靴を履いて、動いてくださいね』と、ちょっとしたアドバイスを送ることが大切です。巻き爪以外にも、爪回りのトラブルは、環境の変化に思いのほか大きな影響を受けていますから、ネイリストには、その時その時で適切なケア方法をお伝えすることが求められています」
————その他に、最近増えている問題があれば教えてください。
「『手荒れで悩んでいる方が増えた』と感じています。おそらくその原因は、手洗いの習慣が身に付いたためです。そのためサロンではハンドケアに力を入れていて、施術ではまず専用のリムーバーで固くなっている皮膚をやわらくします。続いて角質やササクレ、爪まわりの皮膚を少し削る。それから、保湿をしていきます。ピーリングをイメージしてもらえると、分かりやすいかもしれませんね」
お客さまから愛されるサロン作りの極意
お客さまからの誘いで現在の物件でのオープンが決まったという『Nail Angeal』。お客さまから愛されるサロン作りの極意をまとめると、下記の3つでした。
１. デザイン以外の爪まわりの相談をキャッチする
２. 研究心を持って、施術内容をアップデートする
３. お客さまの環境の変化を考えて、ケア方法をお伝えする
後編では、リピートを生む極意に迫ります。
▽後編はこちら▽
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