週末と平日とでは子どもの様子が違う!?在宅勤務で改めて育児の大変さを実感! (株)ファンケル 広告宣伝部 後藤和也さん#2
肌や体にやさしいだけでなく、結果にもこだわった商品を開発している(株)ファンケルで、健康食品のPRを担当している後藤さん。前編では、家族との時間を確保するために転職したこと、育休を取ったことでお子さんとの絆が深まったお話をご紹介しました。
後編では、在宅勤務になって初めて見えてきた家族の様子や、子育てでこだわっていることなどを伺いました。
お話を伺ったのは…
(株)ファンケル 広告宣伝部 健康食品広告・PRグループ
後藤和也さん
2013年大学を卒業後自動車販売会社に就職。2017年10月に第二新卒として(株)ファンケルに転職。直営店舗などでの研修を経て、2018年2月より広告宣伝部に配属される。現在は健康食品のPR業務に携わっている。
仕事をしながら子どもの様子を観察できるのも在宅勤務の大きなメリット
──ご自宅で仕事をしていると、お子さんたちが邪魔をしませんか?
いきなり部屋に乱入してくるのはしょっちゅう(笑)。オンラインのいいところは会議中でも胸元から下はモニターに映らないので、子どもたちが足元で遊んでいても気づかれないことですね(笑)。
会議中に子どもが一緒にイスに座りたがっているときは、カメラに映らないようにして参加することもあります。子どもがいて在宅勤務をしている社員の場合、後ろから子どもの声がしたり、画面に子どもが入ってきたりしていますが、お互いにもう慣れっこ。当たり前な状態になりました。
──後藤さんの朝の家事は何ですか?
長男に朝ご飯を食べさせることですね。食が細くて、隣で「食べて」と言い続けないと、すぐに遊び始めちゃう。もうお腹がいっぱいなのかと思って片付けようとすると、「食べる」と言い出す。下手をすると食べ終わるまで1時間はかかります。
早く食べ終わってくれた日は、食器などの後片づけをしてから仕事をします。
──在宅勤務になって気づいたことがあったとか?
出勤していたときは、平日も週末も子どもの様子は変わらないだろうと思っていました。一緒に平日を過ごすうちに、子どもたちと妻のストレスが見えてきました。まだ手のかかる下の子と、言うことを素直に聞いてくれない上の子の世話で疲れてくると、妻から「今、大丈夫?」と声がかかります(笑)。仕事が立て込んでいなければ、仕事をしながら長男の相手をします。
母親に叱られたり、言いたいことを伝えられなかったりして、長男もいろいろ感じているんでしょうね。最近は妻と子どもたちの様子で、「ストレスが溜まってきたな」というのが分かるようになりました。妻に少しでも息抜きしてほしいこともあり、朝起きたときにその日の在宅スケジュールを伝えるようにしています。
子どもと向き合うときは真剣勝負。だからテレビ・スマホはなるべく見せない
──長男は後藤さん、パートナーが長女の面倒をみることが多いようですね。
長女はまだ手のかかる1歳なので、まだ目が離せません。そこにあちこち動き回る長男が加わると、妻も手が回らなくなります。負担を少しでも軽くしたくて、妻が長女の世話をしている間、僕が長男の面倒をみることにしました。妻はママ友に会うなど外出することが好きなので、その間は僕が子どもたちの面倒をみたり、長男と僕とで公園へ遊びに行ったりすることもあります。
──後藤さんご自身は自分の時間をどうやって確保していますか?
仕事をしているときが僕の時間になりますね。もともと「1人の時間がほしい」とは思わないので、子どもたちの面倒をみるのは苦になりません。
──子育てに関して、こだわっていることはありますか?
テレビやスマホをあまり見せないようにしています。大人はよく時間をつぶすためにテレビやスマホを見ますが、子どもたちには頭を使ってしっかり遊ばせたいんです。もちろん、子どもたちにも見たい番組がありますから、そのときは集中して見せます。番組が終わったらテレビを消して、「次は何をしようか?」という具合に、積極的に遊ばせています。
子どもと遊ぶとき、必然的に子どもたちと真剣に向き合わなければなりません。子どもたちといかに楽しむかが、僕にとって大切な事なんです。
僕には父と遊んだ記憶がなくて、叱られたことしか覚えていません(笑)。僕の子どもたちには一緒に遊んだ思い出をたくさん残したいんです。結婚式のスピーチで「子どもの頃、父親とたくさん遊んでもらった」と言ってくれたら最高ですね(笑)。
──未来のワーキングパパにアドバイスをお願いします。
これは僕も母に言われたことですが、子どもが欲しいなら早く決心したほうがいい。独身のころは仕事が楽しくて、休みがなくても別に苦ではありませんでした。家族が増えると、働く目的が自分ではなく家族になります。子どもたちと楽しい時間を過ごすことを優先するようになったら、物事を楽観的に考えられるようになりました。
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後藤家ならではの子育てルール
1.仕事の隙間時間を利用して子育てをサポートする
2.テレビに頼らず、遊ぶときは真剣に子どもと向き合う
3.夫婦間で思ったことや考えていることはしっかり伝え合う
在宅勤務を利用して子どもたちと向き合う時間を充実させている後藤さん。子育てはどうしても母親の負担が重くなりがち。後藤さんの言葉の端々に、パートナーの負担をいかに軽くして、家族が楽しく過ごせるのかを考えている様子が感じられました。
後藤さんのように家族を持つことで肩の力が抜けて楽観的になれるのなら、実行に移す価値は大いにあります。