【子育て応援メソッド】出産経験でよりリアルな施術提案ができるようになった POWWOW研修・育成担当 泉さん♯2
女性のための整体サロンPOWWOW研修・育成担当の泉さん。前編では、スムーズな産後復帰のために、まずは週一で慣らし出勤したこと、認可保育園への入園を見据えた段階的な保活をしたことなど、現役ママにもプレママにも役立つお話をお聞きしました。
この後編では、出産を経験することで、施術や顧客へのアドバイスがよりリアルにできるようになったことなど、仕事と育児の相乗効果について教えていただきました。
お話をお伺いしたのは
POWWOW研修・育成担当
泉さん
リラクゼーション系のサロンに勤務後、2009年にPOWWOWに転職。入社後、セラピスト、店長を経験。13年目の現在は、研修・育成担当としてご活躍。
骨盤の片寄りで出産が長引いて…
――POWWOWは女性専用なんですよね。
はい。POWWOW、POWWOW Premium共に個室の作りになっており、体のパーソナルな部分の悩みも相談しやすいようにセラピストもすべて女性です。
施術は、体の土台である仙骨(骨盤)ケアに注目しています。骨盤が歪むと背骨も歪み、猫背になって姿勢がくずれてしまいます。そうすると、ウェストのくびれもなくなって、体全体が四角い感じになってしまいます。でも、腰やお尻の凝りをしっかりほぐしていくと、背中から腰にかけてのきれいな逆三角形と、女性らしい丸みのあるヒップラインが出てきます。いつも、その人本来のきれいなラインを掘り起こすような施術を心がけています。凝りの緩和やボディラインを整えるのはもちろんですが、気持ちにもアプローチして女性が穏やかに過ごしていけることも念頭に置いています。
――マタニティケアコースや産後骨盤調整コースがあるそうですが、ママだからこそ分かることはありますか?
娘の出産に少し時間がかかったのですが、産婦人科の先生に「いきむときに骨盤が右に片寄るくせがある」と言われました。骨盤の歪みがなく、左右の筋肉量のバランスが整っていたら、もっとスルンと骨盤が開いて、出産も楽だったんじゃないかなと、それまで自分のケアをあまりしていなかったことを悔やみました。そんな経験から、妊婦さんやこれから妊娠を望んでいる方にはとくにリラックスしてお産を迎えられるような仙骨(骨盤)ケアをご提案しています。マタニティケアコースは産婦人科医監修で、担当スタッフは全員マタニティ研修を受けているのですが、出産を経験してから、骨盤まわりを常に柔らかくしておくことのメリットが体得でき、よりリアルなご提案ができるようになったと思います。
――出産経験が、仕事に活かされているのですね。
そうですね。産前にしっかりケアをしておくと、産後の身体の戻りも早いと言われています。人にもよりますが私自身、出産後は全身打撲のような状態になってしまいました。
そこから体の凝りを引きずったまま育児に入るよりも、出産前の段階で凝りをほぐしてリラックスした状態で出産するのとでは、身体だけでなくお母さんのメンタル面も大きく変わってくると思います。
――産後骨盤調整コースもあるんですよね。
産後の骨盤の開きや体型の変化、抱っこによる猫背姿勢などママの抱える悩みを徹底的に考えたコースです。お尻まわりをしっかりほぐして、体全体をほぐした後に、最後に横向きになっていただいて、広がった骨盤を上からぐ~っと締めていきます。外側に重心がかかっていたものがぐっと中心に寄りやすくなって、広がっていた坐骨がきゅっと内側に入ります。そうすると、お尻の横幅がすっきりして足の形もスラっと見えます。産後、体重は減っても骨盤が広がったままの方が多いので、こういった施術が効果的です。施術以外にも、自宅でできるストレッチや生活習慣のアドバイスもお伝えしています。
ママになったことで自然と健康体になった
――セラピストというお仕事は、ご自身の心身のケアも重要かと思います。どんなふうにされていますか?
仕事がない日は保育園も休んでくださいという園が多いですよね。夫は「仕事だと言って羽伸ばせば」なんて言ってくれるのですが、わたしの頭が堅いのか、そうすると逆に疲れてしまって…。オフの日はたいがい子どもと一緒にいるので、整体やマッサージに行く時間はとれないですね。経験者の方が入ってくると、その練習としてほぐれていたりすることはありますけど。なので、自宅でストレッチをしたり、呼吸法を取り入れたりして、良質な睡眠をとるように心がけています。
――逆に、ママになって楽になったことはありますか?
子どもがいなかったときは、売上を上げるために閉店時間ギリギリまで施術をして、事務仕事は家に持ち帰ることが多かったです。そのため睡眠時間が短くなって、ストレスを溜めていたこともありました。でもママになってからは、毎日お風呂に浸かって、食べ物にも気をつけて、子どもと一緒に寝るようになり、自然と健康になっているかもしれませんね。
子どもに身体の大切さを伝えたい
――仕事が育児に役立っているなと思うことはありますか?
お風呂上りに、子どもの保湿ケアをしながら手のマッサージをしたりすると、娘が見様見まねで夫やお友達に同じことをしてあげているんですよね。そんな場面を見ると、肌と肌の触れあいで安らぎを感じて、同時に身体を大切にすることを自然に学んでくれているんだなと嬉しくなります。それが、家族やお友達にもどんどん広がっていったらもっと嬉しいですね。
――最後に、今後の目標を教えてください。
採用活動において、お客様が健康で美しく毎日を過ごしていただくために役に立ちたいという意思のある方はもちろんですが、同じ女性としてイキイキと人生を楽しみたいと考えるスタッフを採用していきたいです。業界的に体を酷使してやめてしまうセラピストも多いですが、働く環境を整えて、セラピストとしての力を存分に発揮できる、そんな場作りやチーム作りを日々行っていきたいです。 そのために、まずはSNSで弊社の魅力を伝えていきます。
泉さんが思う仕事と育児の相乗効果
泉さんがママになったことで、仕事と育児に相乗効果が生まれたと感じることは以下の3つです。
1.出産経験でリアルな施術提案ができるようになった
2.生活にメリハリができ、自然に健康体になれた
3.子どもに身体の大切さを伝えられる
マタニティケアコースや産後骨盤調整コースなど女性のライフステージに合わせた施術メニューがあるサロンで、ご自身の出産経験をフルに活かしている泉さん。育児経験が仕事に活かされるだけでなく、子どもに身体の大切さを伝えられるのも魅力ですね。
取材・文/永瀬紀子