通信講座でネイリストになった人はいるの?通信講座で資格をとるメリットや講座を選ぶポイントを紹介

ネイリストになりたいけれど、スクールに通う時間が無いという方は多いかもしれません。通信講座を検討するものの、「通信講座で資格を取れるのか」「どの通信講座を選べばいいのかわからない」と悩むことでしょう。

ここでは、効率よくネイリスト資格の取得を目指す方のために通信講座を選ぶ際のポイントをくわしくご紹介します。


通信講座だけでネイリストになれる?

ネイリストはテキストを使った勉強よりも、施術をする実践の練習が重要です。実際の指導を受けにくい通信講座で資格を取得し、ネイリストになった人はいるのか気になる人もいるでしょう。

結論をいうと、通信講座で勉強してネイリストになった人は多くいます。

どのくらいの期間で取得できる?

ネイリストの検定の中でも知名度が高く、比較的難易度も高いネイリスト技能検定を例に紹介します。

ネイリスト技能検定は1~3級の3段階の資格があり、2級と3級は年4回の試験回数。高難度の1級は年2回の試験実施で、他の資格試験もおおむね年2回ということが多いです。

2級以上はひとつ下の級に合格していることが受験の条件なので、上位資格を目指すほど取得までの期間は伸びます。そのため、サロンワークで通用する技術習得の証明になる2級取得で、最短でも7~8カ月かかる計算です。

通信講座で取得してもネイルサロンを開業できる?

ネイルサロンの開業を目指す場合、資格取得の有無やどの程度の技術を習得するべきかは気になるところでしょう。

実はネイルサロンの開業に資格や特別な申請・許可は必要なく、税務署に開業届を提出するだけで可能。ただし、お客さまに来ていただくためには信頼を勝ちとる必要があり、そのためにはネイリストの資格を持っていることが重要なポイントになります。

ネイルの資格を通信講座でとるメリットとデメリットを紹介

ネイリストの勉強をする方法には、ネイルスクールに通ったり独学で勉強したりするというものもあります。いくつかの選択肢がある中で、通信講座で資格をとることにメリットはあるのか、また注意点なども知ったうえで判断することが大切です。

そこで、それぞれのメリットとデメリットを紹介しますので、参考にしてみてください。

メリット|学習の自由度が高い

まずは、通信講座で資格取得を目指すメリットから紹介します。

土日や夜など自分の都合に合わせて学習できる

通信講座のメリットでもっとも大きいのは、自分の都合に合わせて勉強時間を調整できるところでしょう。たとえば、仕事をつづけながら、学校に通いながらの受講が可能。

また、子育てや何らかの事情で休職中など、将来のために資格を取得したいという方でも、空き時間を使って無理なく学習をすすめることができます。

独学より体系的に学べる

通信講座はネイルをしたことがないというような初心者でも基礎から学べるようにカリキュラムが組まれているコースもあり、体系的に技術を習得できます。独学の場合、どの方法で学習をするべきか模索しなければならなかったり、どのテキストを使うべきか迷ったりといった無駄が生じることも。

ネイリストの資格合格率が高い通信講座では特に、その学習方法のノウハウが効果的であることが証明されているため、効率よく資格取得の知識や技術を身に付けられるでしょう。

スクールに通うより安い費用ですむ

通信講座はスクールに通うよりコストパフォーマンスがいいのもメリットです。通学のスクールでは、教室や校舎の維持費や常駐している講師の人件費など、どうしても経費が高くついてしまいます。

通信講座はスクーリングや添削などのサポートはありながら、テキスト代や手数料くらいの費用で学べるため、通学に比べて費用があまりかかりません。

デメリット|自分次第なので継続が難しい

通信講座では、資格取得までの効率的なノウハウやコスパのよさなどメリットもたくさんある一方、デメリットもあります。通信講座を始める前に、デメリットもチェックしておきましょう。

対面ではないため直接の指導は受けられない

通信講座は、受講中スクーリングが開かれたり対策試験が受けられたりするものもありますが、どうしても直接の指導回数は少ないのがデメリットです。対面での指導が少ない分、しっかり理解していないことを直接質問できず、苦手なことの克服に時間がかかってしまうことも。

スクーリングなど数少ない対面での指導を受けられるときのために質問をまとめておいたり、添削をうまく活用するなど、デメリットをうまくカバーする工夫も必要でしょう。

モチベーションを保ちづらい

通信講座は毎日通う必要がない分、自分次第でいくらでもサボれてしまう一面もあります。講師の目が届かない、注意されないため一度サボるとなかなかやる気が出ないということもあるかもしれません。

また、同じ目標に向かって切磋琢磨する仲間の存在がないこともモチベーションを維持しにくい原因になりがち。一方で、たくさんの人がいる場所で学習することが苦手なタイプや1人でコツコツ勉強するのが得意なタイプの方は、通信講座が向いているといえます。

独学に比べて費用がかかる

独学と一口にいってもその学習方法はさまざまですが、一般的に独学に比べると体系的に効率のいいテキストで学べる分、通信講座の方が費用がかかることが考えられます。

ただし、合格のために蓄積されたノウハウで無駄なく学習できる通信講座に比べて、独学の場合はどの学習方法が自分に合っているかがわからず、いろいろなテキストに手を出した結果、かえって高くついたということもありえるでしょう。


ネイリストの民間資格を紹介

ネイリストの資格勉強ができる通信講座は「ユーキャン」、「ヒューマンアカデミー」が挙げられます。これらの講座では、ネイリスト技能検定2・3級とネイリスト技能検定初級に対応しています。

ネイリストの資格として是非もっておきたい2種類の資格をそれぞれ紹介します。

ネイリストになるための資格取得の方法やネイリストの将来性など、以下の記事で詳しく紹介していますので、これからネイリストを目指す方は、こちらも合わせてご覧ください。
ネイリストになるには?資格の種類や資格をとる4つの方法、ネイリストの働き方や将来性も紹介!

民間資格|JNECネイリスト技能検定1級・2級・3級

JNECネイリスト技能検定は、国際的に通用する育成を目指し、正しい技術と知識の向上を目的とした民間資格です。JNEC公式ページで紹介されている各級で得られる知識をまとめます。

1級:総合的な技術及び知識
2級:ネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識
3級:基本的な技術及び知識

全級50点満点で、38点以上が合格基準(実技試験)になっています。試験は筆記と実技です。

受験資格は義務教育を修了した方。二つの同時受験、飛び級受験はできませんので注意してください。

民間資格|JNAジェルネイル技能検定初級・中級・上級

JNAジェルネイル技能検定は、安心して施術を受けられる健全なジェルネイルの普及を目的とした民間資格です。

上級:スぺシャリストとして総合的な知識と技術の習得
中級:サロンワークに必要な専門知識と技術の習得
初級:基礎知識と技術の習得

ネイリスト技能検定と同様に受験資格は義務教育を修了している方、試験は筆記と実技です。合格基準は初級の場合、筆記と実技共に100点満点中80点以上です。

どちらの資格がおすすめ?

2つのネイリスト資格を紹介しましたが、これから目指す場合、いったいどちらの資格をとるべきか迷ってしまう方もいるでしょう。実はこの2つの資格、それぞれ内容が違うためどちらも取得するのがおすすめです。

ネイリスト技能検定は爪の構造や爪の病気、ケアの方法などネイル全体の知識を必要とします。一方で、ジェルネイル技能検定は名前からもわかるとおり、ジェルネイルに関する知識と技術を証明するものなので、ひとつの資格だけでは充分とはいえないのです。

どの順番で資格をとるのがおすすめ?

それでは、どちらの資格からとるのが無駄がないかといいますと、ネイリスト技能検定をとったのち、ジェルネイル技能検定を目指すのがおすすめ。2つの資格を比べると、ネイリスト技能検定のほうが難易度が高く、ネイルに関する幅広い分野の勉強が必要なので、ジェルネイル技能検定に必要な知識の一部をカバーできるためです。

また、ネイリスト技能検定を取得していると、ジェルネイル技能検定で試験を一部免除されるという優遇措置もあります。

通信講座の選び方のポイント

ネイリスト資格に対応している通信講座はいくつかあります。講座により費用やサポート内容が異なるため迷ってしまうかと思います。

「どの通信講座が自分に合っているか知りたい」という方のために講座選びのポイントについてご紹介します。

受講目的と講座内容が合っているか

ネイリストの通信講座は、自分の目的(趣味・就職転職)や好みに合わせて選ばなければいけません。

例えば、ユーキャンの通信講座は、ネイルのビギナーからプロのネイリストまで幅広く講座を展開しているため、趣味でネイルを楽しみたい方にもオススメです。一方でヒューマンアカデミー(たのまな)は、就職や転職を手厚くサポートしているため、ネイリストを仕事にしたい方にオススメです。

通信講座を受講してから後悔しないように、まずは自分が講座を申し込む目的を明確にしておきましょう。

学習に必要な資材が含まれるか

もともとネイルが趣味で道具をもっていればいいのですが、右も左もわからない状態で一から道具をそろえるのは大変です。初心者の場合は特に、学習教材としてネイル用品が含まれている講座を選ぶのがおすすめ。

レッスンに必要な道具を一式支給されるので、すぐに学習をはじめられ、晴れてネイリストになってもそのまま使えるのもうれしいポイントです。

受講費用

ネイリストの通信講座の費用相場は5~30万円となっており、決して安い金額ではありません。合格を目指して時間を割く以上、受験に失敗せず再受講しないよう一発で終わりたいものですよね。

通信講座は、高いものを受ければいいということではありません。自分の目的または自身に合う講座を選ぶことが最も大切です。

人気が高いから・費用が高いから大丈夫という理由で講座を選ばないように、じっくり考えてから通信講座を申し込んでくださいね。

学習方法

通信講座にはいくつか学習方法があります。

・DVD
・テキスト
・オンライン動画

通信講座は忙しい人や自分のペースで勉強したい人にとって、最適です。1つの学習方法だけでなく、その日の状況に応じて変えることが可能です。

例えば、電車移動など外出をしている時には動画を視聴、家に帰ってまとまった時間ができた時はテキストで集中的に学習など。

特に時間の確保が難しい方は、通信講座を検討してみてください。

講座外のサポート体制

通信講座の場合、受講以外のサポート体制の充実制がとても大切になります。ただ単に講座を受けるだけではなく、メールやチャットでの質疑応答や費用がかさんでしまう道具の購入サポートの有無をチェックすると良いです。

例えば、アガルートでは講師が1対1でネイルの仕上がり具合をチェックしてくれます。全体の流れや用具の使い方も教えてもらえます。また、必要な道具が分からない初心者のためにプロが厳選した用具を選んでくれるため、心強い味方になるでしょう。

合格実績や在籍講師、運営会社の信頼性

合格実績や在籍講師、運営会社の信頼性も通信講座を選ぶときに必要なポイントです。

合格者数をより多く出している通信講座は内容やサポートがしっかりしている証明です。また、講師のネイリスト歴や実績も見ておくといいでしょう。ネイリストを目指すならば、知識・技術が備わっている人に教えてもらいたいですよね。

通信講座を運営している会社の情報も重要です。長くネイリスト講座を続けているのであれば、その分ノウハウも十分に備わっていると言えるでしょう。ぜひチェックしてみてください。

未経験でも忙しくても資格がとれる!通信講座でネイリストを目指そう

通信講座はなんといっても学習の自由度が高いのがメリットでしょう。モチベーション維持の難しさや対面での指導が受けられないというデメリットも工夫次第で解消することができます。

ライフスタイルに合わせて柔軟な学習スタイルで資格取得ができる通信講座。上手に活用して、効率よく憧れのネイリストを目指しましょう。

引用元
公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター|技能検定試験概要NPO法人 日本ネイリスト協会|JNAジェルネイル技能検定試験
アガルートアカデミー|JNECネイリスト技能検定試験・ネイルアート講座
ヒューマンアカデミー|ネイリスト講座
ユーキャン|ネイリスト講座


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