世界4カ国でネイリストとして活躍。海外で働くという夢を叶えたaiさんの行動力【ネイリスト・aiさん】

オランダ・アムステルダムでフリーランスのネイリストとして働くaiさんは、これまでに日本を含めた4カ国のサロンでの勤務経験を持っています。日本、オーストラリア、フランスと世界を渡り歩き、アムステルダムに行き着くまでにはさまざまな苦労もあったそう。現在は自宅にサロンスペースを作り、楽しく働いているとのこと。前編では海外で働くことを決めたきっかけやオーストラリアとフランスでの経験についてお伺いしました。

お話を伺ったのは…

aiさん

大阪府出身。貿易会社での勤務経験を経た後ネイリストに転職。大阪のデパート内にあるネイルサロンにて3年間勤務する。退職後、海外で働いてみたいという夢を叶えるためワーキングホリデービザを取得し、オーストラリア、フランスのネイルサロンにそれぞれ1年間勤務。今後も海外で働くことを決意し、2016年から現在に至るまではフリーランスのネイリストとしてオランダに居住している。自宅をサロンとし、ネイルを中心にアイリストとしても活躍中。
Instagram:ai.amsterdam.nl
HP:https://ai-amsterdam.com/profile/

やりたいことは先延ばしにしない!チャンスを逃さず海外での勤務に挑戦

aiさんのデザインのなかでも毎年秋、冬に人気のニットネイル。

――――オーストラリア、フランス、オランダと世界中でご活躍されていますが、海外で働こうと思ったきっかけを教えてください。

ネイリストになる前は貿易会社に勤めていて英語も勉強していたので、いつかは海外で働いてみたいと思っていたんですよ。でもその時はまだ具体的に考えていませんでした。その後転職して、ネイルサロンで働き始めてから2年経った頃に、新しいことにチャレンジしたくなったんです。年齢のことや貯金のことを考えると、海外で働き始める最後のチャンスだと思って、ワーキングホリデーに応募することに。オーストラリアとフランスはワーキングホリデービザを取得しそれぞれ1年間住んでいました。オランダは個人事業主ビザを取得して今年で住み始めて6年になります。

――――今ある仕事を辞めて海外で働くのはかなり勇気のいることだと思うのですが、不安な気持ちはありましたか?

不安はあまりありませんでした。ワーキングホリデーは20代限定という年齢制限がありましたし、せっかくやりたいことができたのに先延ばしにしていつまでもチャレンジできないほうがもったいないと思ったんです。当時はとにかくやってみなきゃって気持ちが大きかったですね。

――――最初の目的地をオーストラリアに決めた理由は?

英語圏に絞って探していたところ、カナダかオーストラリアが候補に上がってきました。オーストラリアは貿易会社に勤務している頃に出張で訪れたことがあって、街の雰囲気など、いい印象があったのでそちらに行くことに。日本で語学学校を手配して、生活に慣れた頃に自分で仕事を探しました。

――――仕事はどのようにして探したのですか?

条件などは気にせずとりあえず日本人のネイリストを雇ってくれるサロンをネット上で探して応募しました。英語もそこまで流暢に喋れるわけではないので、収入を得るというよりはまず経験を積むために働かせてもらうっていう気持ちでしたね。海外のネイルサロンが、ワーキングホリデービザを取得して働けるネイリスト向けに求人を出しているので、出国前に応募してサロンを見つけてから渡航するパターンもありますが、私は当時それを知らなくて、渡豪してからとにかく働ける場所を必死で探していました。

日本との違いに戸惑いながらも居心地のよさを感じ、海外で働き続けることを決意

根元から塗りきるシンプルワンカラー。海外ではシンプルなデザインが好まれるそう。

――――実際に現地のサロンで働いて日本との違いは感じましたか?

自分から動かないと何も始まらないということを体感しました。日本っておもてなしを始めとした「察する文化」みたいなところがありますよね。海外はそんな文化まったくなくて、自分が何をしたいのか、きちんと言葉にして伝えたうえで積極的に動かないと仕事にならないんですよ。お客さまに対してもサロンのルールやできないことなどをはっきりと伝えることが求められていました。以前よりも自分の言葉で伝えること、積極的に動くことができるようになったと思います。

それから、とにかく施術時間が短いのには驚きました。日本のサロンで1時間以上かけてやっていたネイルケア&カラーの予約枠が1人30分しかなかったんです。私が勤めていたところは予約が常に埋まっていたので、30分ごとにどんどんお客さまがいらっしゃって、大変な思いをしたのを覚えています。「雑でいいから早くして!」って直接言われたこともあります(笑)。もちろんそんなことできないから一生懸命無駄な時間を削ってどうにか時間内に終わらせるようにしていました。スピード感はかなり鍛えられたと思います。

――――最初は海外で働くことは漠然としか考えていなかったとのことですが、オーストラリアから帰国後はフランスで働かれていますよね。その頃には日本以外を拠点にすることを視野に入れていたのですか?

オーストラリアに行って、これからも海外で働きたいなって気持ちが強くなったんです。幼い頃から型にはまらないといけない、強調性を重視してみんなと一緒じゃないといけないっていう日本的な考え方が苦手で。今は日本でも自由な生き方が選択できるようになっていると思いますが、当時オーストラリアにいると我慢せずに自分らしく生きられるような気がしたんです。いろんな人が違いを認めながら生きている感じがとても心地よかったんですよ。海外って一括りにすると雑かもしれませんが、日本から出て働こうという気持ちが固まったのはオーストラリアでの生活が大きいですね。

条件があえばどこでも行ってみる。行動力が夢を叶えるポイント

フランス・パリにて美容卸屋さん巡りをしたときの1枚。

――――次にフランスに行かれた理由は?

オーストラリアのワーキングホリデービザが切れたので一旦帰国。アルバイトや前に勤めていたネイルサロンのヘルプをして資金を貯めながら、次に行くところを検討することにしました。ネットで海外のネイルサロン求人を検索したところ条件がそろうところがモナコのエステサロンのスタッフ募集だったんです。ですが採用された後に、経営者側の都合でモナコ店の勤務の話がなくなってしまって……。代わりにパリのオープニングスタッフとして採用されてそちらに行くことになりました。

――――あまり条件を絞らずに目的地を決めているように感じるのですが、aiさんが訪れる国を選ぶ条件を教えてください。

当時は早くまた海外に行きたいって気持ちが大きかったので外国からのネイリストを受け入れてくれて、すぐに働かせてもらえることを条件に探していました。お店によっては日本の系列店で1年ほど働くことが条件になっているところもあるんですよ。その2つの条件に当てはまれば国にこだわりはありません。特別行きたい国もないですし、どんなところかなんて行ってみないとわからないですからね。条件を厳しくしなければ意外と受け入れてくれるサロンってあるんだなと感じました。経験を積むことで日本以外で働くための知識を増やして、少しずつ海外で働くという夢を叶えていったのだと思います。行きたい国がある方は「国名・ネイルサロン・海外求人」で検索してみるのがおすすめです。

――――フランスで苦労されたことはありますか?

実はフランス語をまったく勉強しないまま行ったので語学面で苦労しましたね。採用のときは英語ができれば問題ないと言われていたのですが、実際はフランス語しか通じないことのほうが多くて。言葉が通じなくていろんな人にめちゃくちゃ怒られたこともありました(笑)。

――――言語の壁はどのようにして乗り越えたのですか?

最初は接客に必要な「こちらおかけください」とか「長さどうしますか?」とか最低限の言葉を丸暗記してがんばっていました。サロンワークに慣れた頃には夜間の語学学校に通い、仕事を始めて2、3カ月経った頃には少し会話ができるように。苦労もしましたが、毎日が新鮮で楽しく乗り越えることができました。

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とにかく行動することで自分の人生を切り開いて来たaiさん。苦労したことも多かったそうですが、笑い話に変えて楽しそうにお話する姿が印象的でした。

後編では、現在滞在されているアムステルダムでのサロンワークやお客さまとのコミュニケーションの取り方、今後の働き方について詳しくお伺いしていきます。

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