パーマにかかる時間はどれくらい?パーマの種類別、工程別にかかる時間を紹介
パーマと一口にいっても、その種類や手法は実にさまざまです。パーマをかけたいけれど、どれくらい時間がかかるか分からないから躊躇しているという方もいるかもしれません。
パーマは種類や髪の長さ・髪の質・施術者の力量によっても施術時間が変わることがあります。パーマの種類やそれぞれのパーマにかかる時間、工程、担当者によって施術時間がかわる理由などを詳しく紹介していきます。
パーマをかける時、どれくらいの時間がかかる?パーマの種類別に所要時間を紹介
初めてパーマをかけるという方は、パーマの施術にどれくらいの時間がかかるか知っておきたいものです。また、パーマをかけるとき毎回施術時間が違うという経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
パーマは種類によって施術時間が異なります。パーマの種類別に、どれくらい時間がかかるのかを紹介しましょう。
普通のパーマ(コールドパーマ)
パーマとしてスタンダードなのがコールドパーマです。コールドパーマはロッドとよばれる筒状のものに髪を巻き付けて、熱を加えずにカールをつけます。
ロッドを巻いた髪に薬剤(1液)をつけてしばらく置き、薬剤(2液)をつけてさらに時間を置くことでクセをつける方法。髪の毛が濡れているときに一番カールが強くでるのが特徴です。
放置時間が1液と2液でそれぞれ必要なため、ショートヘアで1時間半、ロングヘアでは2時間ほどの時間がかかるでしょう。
縮毛矯正
縮毛矯正とは「矯正」とあるとおり、クセ毛や縮れ毛をまっすぐにすることを目的としたパーマ。一度かけると、かけた部分は半永久的にストレートを保つことができます。
まず、薬剤で髪の毛のクセが出る原因である、組織の結合を切断。髪をやわらかくしたあと、ヘアアイロンの熱で髪をまっすぐに伸ばしていきます。その後、まっすぐになった状態をキープするために、2液をつけて髪の組織を再結合させるという方法です。
アイロンの熱によるダメージが大きいというデメリットがあるうえに、薬剤を放置する時間と熱をくわえる時間が必要なため、時間がかかることは覚悟する必要があります。ただし、以前は3~4時間かかっていた施術ですが、最近では薬剤の品質向上で2~3時間程度で済むことが多いようです。
ストレートパーマ
ストレートパーマと縮毛矯正は、どちらもクセのある髪の毛をストレートにする施術ですが、どう違うのかわからない方もいるかもしれません。薬剤をつけて髪を伸ばし放置するという方法は同じですが、一番の違いは熱をくわえるかどうか。
比較的軽いくせ毛やパーマがかかった髪を元に戻すときにおすすめです。薬剤の効果だけで髪をまっすぐにするため、縮毛矯正よりダメージが少なく、かかり具合が軽いのが特徴。薬剤を2回つけて放置するため、カットとブロー込みで2~3時間程度見ておくとよいでしょう。
デジタルパーマ
デジタルパーマは、まず薬剤(1液)をつけて髪をやわらかくしてから一度洗い流し、ロッドを巻いた髪に薬剤(2液)をつけて、熱をくわえることでカールを記憶させる方法。形状記憶パーマともいわれます。
コールドパーマと違い、濡れているときより乾いてから動きがでるパーマ。熱をくわえるため通常のパーマよりもちがいいのがメリットで、専用の機械を使うためコールドパーマより値段が高くなることが多く、施術時間も3~4時間と長めです。
低温デジタルパーマ
低温デジタルパーマはその名のとおり、普通のデジタルパーマより低温の熱でパーマをつくる方法です。普通のデジタルパーマが70℃ほどの熱をくわえるのに対し、低温デジタルパーマでは50℃程度の熱で、薬剤もダメージが少ないものを使用します。
施術時間は1.5~2時間と短いため、長い時間座るのが苦手な方や、髪のダメージが気になる方におすすめの施術。ただし、デジタルパーマよりもちが悪く、2カ月程度で落ちてしまいます。
クリープパーマ
クリープパーマとは、加温と水分のバランスによって髪内部の構造をかえるという手法です。薬剤をつけた髪にスチームを当ててからロッドを巻き、一度薬剤を洗い流してから髪に蒸しタオルを巻いて加熱したり、直接スチームを当てたりすることでカールをつけていく方法。
猫毛や軟毛など、コシがなくパーマがかかりにくい髪質でもしっかりパーマがかかり、もちもいいのが特徴です。髪のダメージは少ないですが、髪の毛を蒸すという工程があるため、2~2.5時間ほどかかります。
デジクリップパーマ
デジクリップパーマは、ロッドを巻いて薬剤をつけた髪全体をデジクリップと呼ばれるもので包み込み、熱をくわえる方法です。髪全体を包んで圧力をかけるため、頭部全体に熱がいきわたり、40~50℃の低温ですが、短時間でしっかりパーマがかかります。
デジタルパーマより髪に優しい薬剤で短時間で済み、繰り返しパーマをかけてもダメージがでにくいのがメリット。もちはデジタルパーマより短く、コールドパーマよりは長いのが特徴です。施術時間は1~2時間程度と短く、施術者によっては50分程度で終わることもあります。
水パーマ
水パーマは、髪に細かい粒子のナノスチームを当てることでキューティクルをひらいた状態にし、薬剤を浸透させる手法。熱をくわえず髪を保湿しながらかけるため、ダメージが少なく短時間ですむのがメリットです。
ただし、クセが強かったり熱をくわえるパーマをかけた髪にはかかりにくく、もちは1~3カ月と短めであることは知っておきましょう。薬剤が浸透しやすい状態にしてかけるため、1時間半程度の短い施術時間で済みます。
ツイストパーマ
ツイストパーマは、ブロック状に分けた髪の束をねじってピンでとめ、薬剤をつけてパーマをかけていきます。ブロックの大きさやねじる強さなどによって、さまざまな仕上がりにすることが可能。無造作ヘアや自然なクセ毛風、強めにかけてチリチリな質感を楽しんだりと、バリエーションが豊富なのが特徴です。
髪の状態やクセ、髪質などによって、また、どんな仕上がりにするかによっても時間は変わります。施術時間はコールドパーマより長めの2.5~3時間はかかることを覚悟しましょう。
その他特殊パーマ
ここまで紹介したパーマ以外にもドレッドやピンパーマなどの種類があります。ドレッドヘアとは細かいパーマをかけた髪を束にして、さらにそれを編み込んで作るパーマで、ピンパーマは髪の束を指に巻き付けて形をつくり、ピンで固定してかけるパーマ。これらの特殊なパーマは、ロッドに髪を巻く他のパーマと違い、とても手間がかかります。
そのため、特殊なパーマをかける時は3時間以上、パーマの種類や目指す仕上がりによっては7時間程度みる必要があるでしょう。
担当者によってパーマ時間が変わるのはなぜ?
パーマを何度かかけていると、前回と同じパーマをオーダーしたのに担当が変わったら施術時間が長くなった、という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
パーマは一概に何時間置けばこれくらいかかるといえるものではなく、髪質やダメージの度合いによってかかり具合が変わるため、使用する薬剤やロッドの大きさを選定する施術者の力量が問われる施術でもあります。
そのため、繰り返しかけていることでダメージが蓄積されていたり、施術者が未熟だったり経験不足だったりすると、放置時間が長くなったりやり直したりすることで施術時間が伸びてしまうことが考えられます。
パーマをかける工程別、所要時間
パーマをかけるとき、どのような工程をふむのでしょうか?コールドパーマをかける場合、仕上がりまで1.5〜2時間程度です。パーマをかける流れとそれぞれの所要時間を一例として紹介します。
1.カウセリング:5~10分
2.シャンプー:10分
3.カット:15~30分
4.ワインディング:20分
5.放置:20~25分
6.ロッドアウトして流す:10分
7.ドライヤー&ブロー:15~20分
もちろん、髪質や髪の長さ、また、上述したように施術者の力量によっても左右されますが、目安として参考にしてみてください。
カラーにかかる時間はどれくらい?パーマとカラーを同時にしたらどれくらいかかる?
パーマだけで2時間かかるなら、パーマとカラーを同時にオーダーしたらどれくらいかかるのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
カラーにかかる時間はおおよそ1~1.5時間。リタッチの場合で1時間、髪全体のカラーの場合1.5時間程度が目安です。そのため、コールドパーマ+全体カラーで3時間、デジタルパーマ+全体カラーで4時間程度を想定するとよいでしょう。
こちらも髪の長さやカラーデザイン(インナーカラー・グラデーションカラーなど)によっても所要時間や同時施術が可能かどうかは変わるでしょう。
パーマとカラーの同時施術については、以下の記事も参考にしてみてください。
パーマとカラーは同時に施術できる?同時施術をする時のおすすめの順番とメリット・デメリットを紹介
パーマをかけた日はシャンプーはやめるべき?どうしてもシャンプーしたいときは?
パーマをかけた当日のシャンプーは、一般的にNGとされています。これはパーマでつくったウェーブやカールがしっかり定着しておらず、シャンプーで落ちてしまう可能性があるためです。
基本的にシャンプーをかけてから48時間は、パーマのもちをよくするためにもシャンプーはしないのがベターでしょう。
パーマをかけた当日のシャンプーで気を付けること
シャンプーをしない方がいいとわかっていても、パーマをかけた当日に汗をかいたりスタイリング剤をつけていたりすると、そのまま寝るのが嫌だと感じることもありますよね。どうしてもシャンプーをしたい場合はこれから紹介することに気をつけることで、パーマの落ちを軽減することができるでしょう。
洗浄力の強いシャンプーを使わない
パーマをかけて48時間以内のシャンプーでは、洗浄成分の弱いものを使うのがおすすめ。できれば、お湯だけで汚れを洗い流す程度にしておくのがベストですが、使うのであればパーマヘア専用のシャンプーにするなどの工夫をしましょう。
できるだけパーマの薬剤を落としてしまわないように、気をつける必要があります。
カールを伸ばさないように気を付ける
シャンプー中に髪を伸ばしながら引っ張ったり、クシやシャンプーブラシでとかす行為はNG。できるだけパーマのクセをかえないよう、髪の毛をもむようにして洗いましょう。
ゴシゴシと髪を拭かない
洗い終わったあとも髪を伸ばしたり引っ張るのは避け、タオルドライをするときにはタオルで包んでやさしくポンポンとたたいて水分をとります。
パーマをかけた髪はダメージがあり、デリケートな状態です。ゴシゴシと髪をこすって、さらにダメージを与えないように気をつけましょう。
お湯の温度は低温にする
パーマをかけた髪に高温のシャワーは厳禁。髪を構成するタンパク質は熱で変化しやすいため、パーマが定着していない髪に熱いお湯をかけると、パーマがとれる原因になってしまいます。せっかくかけたパーマを落とさないように、できるだけ熱をくわえないことが大切です。
シャワーの温度は38℃くらいが目安。ぬるいと感じる程度のお湯で洗うようにしましょう。
すぐにドライヤーで乾かす
髪を濡らすとキューティクルが開き、開いたキューティクルからは水分がぬけてしまうので、髪の乾燥やダメージにつながるため、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。
また、濡れたまま放置するとパーマがとれやすくなってしまうだけでなく、菌が繁殖しやすい状態であることにも注意が必要。
ドライヤーで乾かす際にも髪を引っ張ったり手ぐしで伸ばしたりしないように気をつけ、下から髪を持ち上げるようにして風をあてます。乾燥を防ぐため、乾かしすぎないようにしましょう。
スタンダードなパーマは1時間半くらいが目安。当日は時間に余裕をもっておこう
パーマをかけることで髪にボリュームをあたえたり、クセ毛をストレートヘアにしたりと髪の悩みを解消できます。また、無造作に束ねるだけでオシャレに見えたり、毎朝のアイロンが必要なくなるため時短にもなるなど、さまざまなメリットがあり、イメージチェンジしたいときにもピッタリです。
パーマの中でもスタンダードなコールドパーマで施術時間は1.5~2時間程度、髪の長さや質、担当者によっても変わるため、パーマの施術には時間の余裕をもって行きましょう。
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