ネイリストの履歴書の書き方は?提出方法や印象を良くするポイントも紹介!

就職や転職活動を行う際に避けて通れないのが「履歴書」の存在です。

これからネイリストになりたい人も、これまでネイリストとして働いた経験がある人も、履歴書を提出しなければならないのは同じこと。

とくに多くのライバルがいる応募先の場合、履歴書の書き方や提出方法をひとつ間違うだけで、選考に大きな影響を与えてしまう可能性もあります。

そこで、履歴書の項目ごとの書き方のコツや、提出するときに気をつけたい点を徹底的に解説します。さらに、数ある履歴書の項目のなかでも重要な「志望動機」の例文も紹介するので、仕事探しの際に役立てていただければ幸いです。


履歴書の印象を良くするには? 押さえておきたいポイントを紹介

では早速、ネイリストが提出する履歴書の印象を良くするために押さえておきたいポイントを、履歴書の項目ごとにチェックしましょう。

履歴書を書く前に

人によっては、記入前のステップでつまづく可能性も。履歴書の用紙にはさまざまなタイプがあり、書く前の段階で迷うこともあるでしょう。タイプとそれぞれの特徴は下記の通りです。

・厚生労働省履歴書様式:学歴・職歴欄が広いため、学歴や職歴をアピールしたい人に適している
・一般用:自己PR欄が広いなど、職歴に自信がない人でも使いやすい
・転職者向け:退職理由を書ける・職務経歴書がセットになっているなど、経験が豊富・転職回数が多い人に向いている
・パート・アルバイト向け:曜日や時間などの勤務希望を書きやすいタイプ

なお、用紙サイズは就活生や正社員応募などではA4、パート・アルバイトではB5サイズが広く使われています。

手書きの場合には、消せるタイプのペンや修正液は使わず、ミスのないように丁寧に記入しましょう。

1. 日付

用紙の一番上に日付を入れる部分があるので、履歴書の記入日ではなく提出日、郵送する場合は投函日を書きます。過去に使用した履歴書の使い回しは控えてください。

2. 氏名・ふりがな

次に、自分の氏名とふりがなを記入します。氏名を書くときは、苗字と名前の間にスペースを空けましょう。

また、履歴書の表記が「ふりがな」の場合はひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナで氏名の読み方を書いてください。文字のバランスや読みやすさを考えながら書くことも重要です。

3. 生年月日・年齢

自分の生年月日と満年齢を記入する項目です。数字はいずれも算用数字を使用しましょう。満年齢は、冒頭の日付時点での年齢です。

なお、冒頭でも提出日を記入したように、履歴書にはほかにも日付を記入する欄があるため、和暦と西暦のどちらを使うかは履歴書内で統一してください。和暦を使用する場合、「令和」をアルファベットの「R」と書くような略字はNGです。

4. 住所

住所の項目には都道府県から書き始め、詳細な番地まで省略せずに記入します。マンションやビルに住んでいる場合は、建物名と部屋番号も必要です。

ふりがなは番地の前まで書く、または、建物名が漢字や外国語で難しい読み方であれば、建物名のふりがなも記入しましょう。

5. 連絡先

連絡先を記入する欄には、自宅の固定電話番号や自分の携帯番号、メールアドレスを書きます。複数持っている場合、日中につながりやすい電話番号と日常的に使っているアドレスを記入しましょう。

なお、メールアドレスは会社用ではなく個人で使っているもので、パソコンからもスマートフォンからも速やかにアクセスできるものがおすすめです。

6. 写真

履歴書では、応募者の証明写真も必要です。真正面を向いた、肩から上辺りまでの写真で、おおむね3カ月~半年以内に撮影したものを使いましょう。

サイズは一般的に、2.4×3cmまたは3×4cmです。使用する履歴書用紙の写真サイズを確認しましょう。また、万が一写真が剥がれたときのことを考え、裏面に氏名を記入しておくこともポイントです。

こんな写真はNG!

写り方のポイントは、清潔感のあるメイクや髪型、服装にすることです。派手で濃い化粧・帽子で髪や顔が隠れている・露出の多い服などはNG。また、プリントシールやスナップ写真は避けてください。

7. 学歴

学歴の欄は、1行目の中央に「学歴」と書き、2行目から年月と内容を記入していきましょう。年月欄には、「年」と「月」の文字は不要です。年は、ここまでと同じ書き方(西暦または和暦)にしてください。

中学校の卒業、あるいは高等学校の入学・卒業時から書き始めます。「高校」と略さず「高等学校」と書くなど、学校名は正式名称で書くのがマナー。新卒者は、在籍している学校と「卒業見込み」の文言も記入します。

ネイルスクールは学歴?

ネイルスクールへの在籍は学歴と混同してしまいがちですが、学歴には含めず、資格欄に書きましょう。

8. 職歴

職歴は、学歴の最終行から1列空け、次の行の中央に「職歴」と書いて、さらに次の行から年月と内容を記入していきます。

入社と退職の年月・勤務した社名や店舗名などを書き、退職した職場は「一身上の都合により退職」、まだ在籍中の職場は「現在に至る」と記しましょう。社名の略称がある・社名が長いという場合でも、省略せずに正式な社名を書くことが重要です。

すべての内容を書いた次の行に右寄せで「以上」と記載して、職歴の項目は完成です。

転職が多くてもすべて書くの?

転職が多いと、すぐに辞めてしまうのではとマイナスなイメージを持たれるかもしれないという不安を感じるかもしれません。とくに、長く勤めなかった職場がある場合、記入しなくてもよいのではと考える人もいることでしょう。

しかし、職歴の詐称になってしまわないように、早期離職した職場もすべて書くのがベター。そのうえで、面接官に尋ねられた際にポジティブな回答ができるように準備しておきましょう。

9. 免許・資格

自分が所持している免許や資格を記入する項目です。ネイル関係の資格はもちろん、運転免許なども記載してOK。書く順番に決まりはありませんが、一般的に運転免許から書き始めます。

ほかは取得した時系列順で、ネイリストに限らず美容に関する資格があれば漏れなく記入してアピールしましょう。なお、資格名には略称は使わず、正しい名称で記載してください。

同じ種類の資格はまとめてOK!

同じ種類の資格をいくつか取得している場合は、一番難易度の高い資格のみ書けばOKです。たとえば、JNECネイリスト技能検定の1~3級を取得している人であれば、1級のみ記載して2級以下は書かなくてかまいません。

10. 志望動機・自己PR・趣味特技

志望動機・自己PR・趣味特技の欄は、採用にあたって重視されやすい項目のため、とくに丁寧に書くことがポイント。

志望動機は、入社したいという意欲や就職後の目標など、なぜその企業で働きたいのかという理由を伝えるもの、自己PRは、長所や短所などの自分の特性を分析したうえで、どのように仕事に活かすかなどをアピールするためのものです。

志望動機は例文を後述しますが、そのまま使っては熱意が伝わりません。自分の経験を振り返りつつ、応募先の特徴なども考慮し、自分の言葉で就職への熱い思いを伝えることが重要です。

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こんな志望動機はNG!

志望動機では、待遇のことを書く・前職の退職理由としてネガティブなことを書く・字が汚く読みづらい・誤字脱字が多いなどはNGです。また、「技術を磨きたい」「独立したい」など、自分本位の内容も控えたほうがよいでしょう。

11. 本人希望記入欄

履歴書に本人の希望を記入する欄がある場合、勤務地・勤務時間など譲れない条件や希望があれば、素直に書きましょう。特に希望がない場合も、空欄にするのではなく「貴社の規定に従います。」と記入してください。

また、企業が連絡する際に対応しやすい時間帯などを書いておくと丁寧です。

履歴書を提出する際のポイントとは?

ネイリストが履歴書を提出する際にもポイントがあります。提出方法ごとに、押さえるべき点をチェックしていきましょう。

履歴書を持参して手渡す場合

履歴書を企業に持って行き、直接渡す場合は、持ち運びや手渡しの際に折れたり汚れたりしないような配慮が必要です。

具体的には、書類をクリアファイルに挟んだうえ、クリアファイルが入るサイズの封筒に入れます。封筒の表面の左下に赤色のペンで「履歴書在中」と記入し、文字の周りを長方形で囲みましょう。封筒裏面の左下には、自分の住所と氏名を書きます。

押さえておきたいマナー

面接官に直接手渡すときは、封筒からクリアファイルに入った状態の履歴書を出し、封筒のうえにクリアファイルを重ねて、面接官が読む向きにしてから両手で差し出します。

また、受付などで面接官以外に渡す場合は、中身を出さずに封筒のまま渡してかまいません。文字を相手向きにすることは、面接官に渡す際と同じです。

履歴書を郵送する場合

応募先が遠くにある場合などは、履歴書を郵便で送ることもあるでしょう。履歴書を入れる封筒の表に宛先(黒字)と四角で囲んだ「履歴書在中」(赤字)を書き、裏には自分の住所・氏名を記入します。

会社名は正式名称で書き、会社や部署宛の場合は「御中」、個人宛の場合は「様」をつけましょう。

押さえておきたいマナー

持参時と同様に、折り目がつかないようにクリアファイルに書類を入れてから封入します。郵便料金が不足したり、提出期限に間に合わなかったりすることのないように注意して投函してください。

履歴書をメールで送る場合

応募する企業によっては、履歴書をメールで送るように指示されることもあります。履歴書であることがわかるように簡潔に件名をつけ、添付する履歴書にはパスワードを設定するなどのセキュリティ対策を講じましょう。

押さえておきたいマナー

まず、企業から指示されたらすぐにメールを送ることが重要です。時間がかかりすぎると、マイナスのイメージを持たれてしまう可能性があります。

また、前述したようにセキュリティ対策を万全にして送ることもポイント。パスワードを設定した場合は、履歴書を添付するメールとは別のメールでパスワードを伝えてください。


面接官の印象を良くするネイリストの志望動機例文を紹介!

前章でお伝えしたように、ネイリストの求職活動では、志望動機が重視されやすい傾向があります。そこで、面接官の印象を良くする志望動機の例文を提示するので、参考にしながら自分に合った内容にアレンジして使ってみてください。

ネイル業界未経験者の志望動機例文1

「小さい頃から絵を描いたりデザインを考えたりすることが好きでした。自分の得意なことがネイリストの仕事で活かせるとわかり、ネイリストになりたいと考えてネイルスクールに通い、資格を取得しました。

貴社ではオーダーメイドのネイルサービスを提供しているということを知り、美意識の高いお客様のご要望に対して自分のデザイン力を活かせるのではと考え、応募させていただきました。

実務経験がない未熟者のため、はじめはスタッフの皆様にご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、早く仕事に慣れて、貴社を代表するようなトップネイリストを目指したいです。」

ネイル業界未経験者の志望動機例文2

「以前からネイルに興味があり、ネイリストとして自分で施術をしたいとあこがれていました。趣味の範囲ながら、テキストや動画を見ながらネイルに関する勉強もしてきました。

初めて貴サロンで施術を受けた際に、担当していただいたネイリストさんとの会話が非常に弾み、また自分の希望通りのネイルに仕上げていただいたことに魅力を感じました。

自分もここで働いてみたいと心から思ったため、募集を見つけたときには非常にうれしく、すぐに応募させていただきました。

入社後はお客様と真摯に向き合いながら技術や話術を磨き、1人でも多くのお客様に満足していただけるようなネイリストになるべく努力したいと考えています。」

ネイル業界経験者の志望動機例文1

「前職ではネイリストとして8年間働きました。社内研修で基礎スキルを身につけたあと、実際の業務に就きました。手先が器用なことが強みで、凝ったアートもできるようになり、固定のお客様にも多く通っていただきました。

今回は、夫の転勤に伴いこちらへやってきました。初めての土地で不安が多いなか、気分転換にと貴社で施術を受け、居心地の良さやデザイン力の高さに感銘を受けました。

店内に求人の掲示があり、ちょうど新生活にも慣れて現場復帰を考えていたところだったため、貴社であれば自分自身がこれまで培ってきたスキルを存分に発揮できるのではないかと考え、応募いたしました。」

ネイル業界経験者の志望動機例文2

「前職では、〇〇ネイルサロンに5年間勤務し、後半の2年間は、店長として接客だけでなく新人教育や店舗管理も任されていました。貴社は店長候補の募集をされているとのことで、自分のマネージメント経験を活かしつつ、より業績を上げるための施策に尽力したいと考えています。

また、自分自身のネイリストとしての技術や接客のスキルもさらに高め、共に働くスタッフたちへ引き継いでいきたいです。」

ネイリストとして印象の良い履歴書で面接官にアピールしよう!

仕事に応募する際には、基本的に履歴書の提出は欠かせません。ネイリストとしての経験がある人もない人も、まずは履歴書を書くときのポイントや提出する際のマナー・注意点をしっかり押さえることが大切です。

履歴書における印象をよくすることで、採用に近づける可能性もあります。好印象で面接を受け、しっかり自分をアピールして就職を勝ち取りましょう。

また、ネイリストの仕事探しには、求人サイト「リジョブ」の利用をおすすめします。美容業界に特化したサイトで、職種・勤務地・雇用形態・給料などの希望条件を絞って検索することが可能です。ぜひ気軽に検索し、ぴったりの仕事を見つけてください。


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