「どんな美容師になりたいか」はどう書く? 例文と面接での回答例を紹介|よく聞かれる質問とは?

憧れのサロンで美容師として働くには、まず応募用の履歴書を準備して、採用面接を受けなければなりません。どんなに熱意があっても、履歴書や面接での受け答えに失敗すれば、採用されるのが難しくなります。

「どんな美容師になりたいか」といった質問も、美容師特有です。ここでは、美容師の面接でよく聞かれる質問と答えについて解説します。

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「どんな美容師になりたいか」にはどう書く? 面接での答え方とは

多くのサロンの採用面接で聞かれる質問のなかでも、「どんな美容師になりたいか」は代表的な質問に含まれます。履歴書の志望動機にも書く必要があるため、理想の美容師像や自分の目標を明確しておくことが大切です。

ここでは履歴書や面接で「サロン側が本当に知りたいこと」や「シチュエーション別の例文・回答例」をご紹介します。

履歴書の書き方については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。

【2022年最新】美容師の履歴書の書き方|履歴書でのアピールの方法など徹底紹介

採用担当者がその回答で確かめたいこととは?

「どんな美容師になりたいか」に対する回答で、サロン側が確かめたいことは2点あります。

まず、「目標や将来のビジョンを明確に持っているか」です。自分の目標やビジョンをはっきりと答えられる人なら、美容師としての熱意が高い可能性があります。

もうひとつは、「応募者が目指す方向性とサロンが合っているか」です。どんなにやる気がある人材でも、サロンの雰囲気や方向性と合っていなければミスマッチとなり、早期離職する恐れがあります。

採用担当者の本音については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

本当に欲しい人材って?採用担当のホンネ 【ROI 総括代表 野口 尊さん】#2

どんな風に答えたらいいの?|志望動機の例文・回答例を紹介

志望動機は、できるだけ具体的に深く掘り下げることが大切です。「どんな美容師になりたいか」という質問に「お客様を笑顔にできる美容師」などの抽象的な回答で済ませてしまうと、熱意が伝わらない恐れがあります。

志望動機を書く際に含めるべきポイントは次の4つです。

・美容師を志した理由やきっかけ
・どんな美容師になりたいか
・このサロンを選んだ理由
・自分の強み

ここではシチュエーションごとに、志望動機の例文や回答例をご紹介します。

新卒で就職を望むパターン

経験のない新卒者の場合、以下の2点を中心に組み立てます。

・美容師を志した理由やきっかけ
・どんな美容師になりたいか

この2点をふまえた例文を見てみましょう。

・例文1
高校時代に、美容院で似合う髪型を見つけてもらい、自分に自信が持てるようになりました。この経験から、カット技術で多くの人に自信や勇気を与えられる美容師という職業に憧れて、美容学校に進学しました。

・例文2
美容学校では技術だけでなく、接客についても学び、接し方ひとつでお客様の気分が変化することを知りました。私はリラックスした雰囲気をつくりながら、お客様の魅力を引き出す髪型を提案できる美容師になりたいと考えています。

・例文3
こちらのサロンには何度かお世話になっていますが、どのお客様もゆったりと過ごしていて、施術後は満足そうに笑顔でお帰りになるのが印象的でした。私もスタッフの一員となって、施術と接客の技術を磨き、お客様の笑顔に貢献したいと考えて応募させていただきました。

同業他社から転職するパターン

実務経験があり、他の職場を経験していることから、以下の点を中心に組み立てます。

・転職を考えた理由
・前職との相違点

この2点をふまえた例文を見てみましょう。

・例文1
美容学校卒業後、アシスタントとして2年間、スタイリストとして3年間勤務してきました。ありがたいことに指名をしてくださる方も増えてきたのですが、ひとりひとりのお客様とゆっくりと向き合えないのが悩みで、転職を考えるようになりました。

・例文2
私が目指すのは、お客様と対話しながらお客様のご要望をくみ取り、実現する美容師です。こちらのサロンでは、担当スタイリストが、カウンセリングから施術まで一貫しておこなうスタイルだとお聞きして、応募させていただきました。

前職で身につけた技術や接客経験を活かして、精いっぱい務めさせていただきます。なにとぞよろしくお願いいたします。

ブランクありで再就職を目指すパターン

経験はあっても、仕事をしていない期間がある場合は、以下の点を説明できるとよいでしょう。

・ブランクの理由
・ブランクを経て成長した点

この2点をふまえた例文をご紹介します。

・例文
美容学校卒業後7年間、都内のサロンでスタイリストとして勤務しておりましたが、出産を期に退職して育児に専念しておりました。子育てが一段落し、再び美容師として自分の技術で、お客様を笑顔にしたいという気持ちが強くなり、復職を考えるようになりました。

ブランクの間は、無償で家族や親戚、友人のカットをしたり、美容情報の収集をしたり、休職中の美容師向けの研修に参加したりして、知識や技術の維持に努めておりました。

こちらは地域に密着した、アットホームなサロンだとうかがい、応募させていただきました。私は子育て中にさまざまな人と出会ったことで、どんな年齢層のお客様にも満足いただける接客ができると考えております。

美容師が面接でよく聞かれる質問とは?

志望動機のほかにも、面接でよく聞かれる質問があります。ここでは美容師ならではの質問と、一般的に聞かれる質問とそれぞれに対する答え方をご紹介します。面接で自信をもって答えられるように準備しておきましょう。

採用担当者の本音については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【GARDEN マネージャー 深谷修さん】#2

美容師ならではの4つの質問

美容師ならではの質問には、以下の4つがあります。

・美容学校ではどんなことを学びましたか?
・今後の美容業界はどうなると思いますか?
・どのような美容師が「売れる美容師」だと思いますか?
・どのような店がはやると思いますか?

ここではそれぞれの質問の趣旨と答え方について見ていきましょう。

1. 美容学校(学生生活)ではどんなことを学びましたか?

美容学校や学生生活などで学んだことを確認するとともに、応募者の人柄を知るための質問です。

まず、美容学校で学んだことを具体的に説明します。学習した科目とそれぞれの内容を簡潔に話し、自分の得意科目や苦労したこと、努力した点などを具体的に掘り下げましょう。深掘りして語ることで、学習に真剣に取り組んだ様子が伝わります。

学生生活で学んだことと聞かれた場合、授業内容のほかにも、試験前に友人と遅くまで勉強したエピソードや、熱心に指導してくれた教師への感謝の気持ちなどを話すのもいいですね。美容の知識や技術だけでなく、性格や人柄を伝えられます。

2. 今後の美容業界はどうなると思いますか?

美容業界に対するあなたの考えを確認する質問です。社会情勢を難しく語る必要はありません。また、終始前向きな意見にまとめることがポイントです。

たとえば、「ひとりひとりのお客様とのつながりが、より大切になると思います」「地域に密着したファミリーで利用できるサロンが増えると思います」などが挙げられます。

自分自身の考えを述べた後で、「私は美容業界がどう変化しても、お客様の笑顔のために、ずっと働き続けたいと考えております」などポジティブな発言で締めくくるとよいでしょう。

3. どのような美容師が「売れる美容師」だと思いますか?

「どんな美容師が売れるのか」もよく聞かれる質問です。正解があるわけではないので、自分なりの考えを答えれば問題ありません。ただ、自信をもって答えられるように準備はしておきましょう。

「お客様の潜在的な要望も敏感に感じとれる美容師」「お客様とのコミュニケーションを上手にとれる美容師」「本物の技術力を持つ美容師」など、自分が思う「売れる美容師像」を明確にします。

さらに、「なぜそう思うのか」「理想の美容師と売れる美容師は同じなのか」など、深堀されても対応できるように考えをまとめておくことが大切です。

4. どのような店がはやると思いますか?

「はやる店」についても、自分の考えをまとめておきます。

「立地がいい」「美容師の技術が高い」「店に活気がある」など、自分が考える要素を挙げて、「はやるお店像」を具体的にイメージしておくことがポイントです。はやるお店のために、「自分は何ができるのか」も盛り込んで話すと、好印象を与えられる可能性が高まります。

この質問に対する回答例をひとつご紹介しましょう。

「はやるお店とは、技術が高いだけでなく、お客様が『よいサロンですよ』と思わず誰かに話したくなる心地よさが必要だと思います。そのために、私はお客様が口に出さないご要望やお悩みをくみとった、細やかな接客を行なえる美容師を目指してまいります。」

一般的によく聞かれる3つの質問

美容師ならではの質問のほかに、一般的な質問もされる可能性があります。
よく聞かれるのが次の3つです。

・あなたの長所と短所を教えてください
・あなたの趣味はなんですか?
・転職した理由はなんですか?

ここではそれぞれの質問の趣旨と答え方について説明します。

1. あなたの長所と短所を教えてください

あなたがどんな人間なのかを、サロン側にアピールできる項目です。長所も短所も、明確な理由とともに答えられるように準備しておきます。

・長所
サロンで働くうえで役立つことを挙げましょう。たとえば「協調性が高い」なら、「中学・高校でバレー部に所属していたため、チームプレイが得意で協調性が高いと思っております。仕事においても、状況を把握し、みなさんと協力しながら自分の役割を全うできると考えております」などがよい例です。

・短所
ただ短所を挙げるだけではネガティブな印象になってしまうので、短所を今後どのように克服していくかを添えるのがおすすめです。

たとえば「私には人見知りな面がありますが、美容師を志してからは、話しかけられるのを待つのではなく、勇気を出してこちらから話すように意識しています」などと話すと、前向きな印象になります。

2. あなたの趣味はなんですか?

サロン側があなたの人間性を確認する質問です。自分の魅力をアピールするチャンスだと考えて、積極的に答えましょう。

このとき回答に含めたいのが次の3点です。

・趣味を持つようになったきっかけ
・その趣味の魅力や好きなところ
・その趣味をどのように楽しんでいるか

たとえば「映画鑑賞」なら「きっかけとなった映画について」「映画の魅力」「今までに何本くらい観たか」「誰と観るのか」などを具体的に話します。

3. 転職した理由はなんですか?

転職する場合は、転職を考えた理由を質問されることが多いので、しっかり答えを準備しておきます。ネガティブな理由はポジティブな言い回しに変換して話すのがポイントです。前職の悪口や不満を口にしてはいけません。

たとえば、「店が忙しすぎる」という理由なら「それぞれのお客様にていねいにヒアリングして施術したいと考えた」などと伝えます。「人間関係」が原因なら、「新しい環境で心機一転してステップアップしたいと考えた」などの理由が無難です。

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自分の考えをしっかりまとめてすぐに答えられるようにしておこう

採用の際にサロンは、あなたがどんな人かを履歴書や面接での受け答えで判断します。どんなに人柄がよく、熱意を持っていても、履歴書や受け答えの内容が薄ければ、採用されるのは難しいでしょう。

憧れのサロンで働くためには、自分の考えを明確にして、「どんな美容師になりたいか」や、面接でよく聞かれる質問の答えをしっかりと準備しておくことが大切です。

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