「悔しい気持ち」がモチベーションに。苦手な技術も人と比較して効率よく克服!「THE DAY」林田蓮さん

学芸大学前に店舗を構える「THE DAY」は、「なんでもない1日が、少しでも素敵な1日になるように」がコンセプトの人気サロン。同店で活躍中なのが、スタイリストの林田蓮さんです。

林田さんは、高校1年生のとき、家族の勧めで美容師になることを決意。専門学校での成績は優秀でしたが、着付けなど苦手な分野もあったそう。その悔しさをバネにして、自分に足りないところを補う練習を重ね、苦手だった着付けで校内3位の成績を収めるまでになりました。

「THE DAY」入社後は、「華やかなイメージと実務とのギャップを感じたこともあった」と話す林田さん。活躍する先輩スタイリストの影の努力を知り、自分を奮い立たせ、デビューに向けて努力を重ねたそうです。

今回、お話を伺ったのは…
「THE DAY」スタイリスト
林田蓮さん

新卒で「THE DAY」に入社し、今年で6年目。スタイリストとして2024年1月にデビューを果たす。ナチュラルなスタイルを得意とし、安定した技術でお客様からの支持を集めている。

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上手な人と自分を比較し、苦手な着付けを克服

「自分が成長できたとてもいい場所でした」と専門学校時代を振り返る林田さん

――林田さんが美容師を目指したきっかけを教えてください。

高校1年生の頃、家族に勧められたのがきっかけです。当時からファッションや髪を触ることなどおしゃれが好きだったうえに、スーツを着てオフィスで働くことも想像できなかったので「美容師になるのもいいかも」と思ったのが理由です。

私は当時から「可愛らしく歳を取りたい」という目標を持っていました。美容師になれば大好きなおしゃれも楽しめますし、技術を高めて目標を持ちながら、楽しく年齢を重ねていけそうだと思ったことも背中を押しました。

――専門学校はどのように選びましたか?

自宅から通いやすい距離であることと、学費、校風の3つを軸として、進学先を選びました。私の通っていた専門学校はマンモス校ではなく、1学年2クラスというわりと小規模な学校で、先生方の面倒見もよく、クラスの雰囲気もアットホームでした。かといって馴れ合い的な雰囲気はなく、仲間たちと切磋琢磨できる環境だったので「この学校を選んでよかったな」と思っています。

――専門学校時代の印象的な出来事はありますか?

比較的手先が器用なため、技術のテストはクラスの上位になることが多かったのですが、着付けとパーマには苦戦しました。最初は周りの人よりもできなかったので、着付けやパーマが得意な人の技術を見て、自分と違うやり方をしているポイントや、手際をよくするためのコツを見つけることを意識しました

あとはとにかく実践を重ねましたね。放課後、アルバイトに行くまでの短い時間すらも惜しんで友達と一緒に練習をしたり、先生に見てもらったりしたのも、今はいい思い出です。

――練習の成果は実りましたか?

結果的に、着付けのテストは学校で3位になりました。技術が得意な人と自分を比較して苦手なポイントを探すことや、効率よく技術を身に付けるためのコツは、専門学校で学んだかもしれません。

――なぜ、そんなに意識を高く持って努力できたのですか?

負けず嫌いの私にとっては、「悔しい」という気持ちが一番のモチベーションにつながったように思います。私の学校はテストの順位で座席が決まるシステムで、上位の人は後ろの席、下位になるに従って前のほうの席に座る決まりでした。前回のテストのときに座っていた席よりも、前のほうの席に移動することが悔しくて、「後ろの席をキープするんだ!」と思っていましたね。

専門学校の先生の勧めで、第2志望の「THE DAY」に就職

就職が卒業間際まで決まらず、焦っていたという林田さん

――「THE DAY」に入社した理由は?

正直に言えば、第1志望のサロンの採用試験に落ちたことがきっかけです。元々、表参道のとあるサロンに入社したいと思っていたのですが、最終面接で不採用になってしまったんです。諦めきれなかった私は、2次試験にも応募したのですが、あえなく2回目も不採用に。そのときすでに、2年生の冬を迎えていました。

「ひとつのサロンにこだわり過ぎないことも大切」という専門学校の先生のすすめもあり、新しくサロンを探し始めました

――先生の勧めで、再出発したのですね。どんなことを軸にサロンを探し始めましたか?

そのときのサロン探しの軸は、好きな街にあるサロンであること。当時からよく遊びに行っていて、なじみ深い、東横線沿線でサロンを探してみることにしたんです。予約サイトを見てサロンを探していたのですが、そこでたまたま見つけた「THE DAY」の雰囲気が気に入ったので、お客として足を運びました

おしゃれな内観がととても印象的で、スタイリストさんたちの雰囲気もやわらかく、すぐに「好きかも!」と思えたので、応募をさせてもらいました。きっかけは些細なことでしたが、6年間も働き続けられるサロンに出合えてよかったです。

お客様との会話に悩んだ新人時代

実際に美容師になってみると、努力が必要な仕事だと改めて実感したという林田さん

――入社後はどんなお仕事から始めましたか?

入社後は、シャンプーやカラー剤の用意など、スタイリストのアシスタント業務から仕事をスタートしました。技術的な部分で分からないことは丁寧に教えてもらえたので、大きくつまずくことは少なかったのですが、お客様やスタッフとの会話がうまくできずに苦労しました

アシスタントとしてお客様についたときも、スタイリストが私に話を振ってくれるのに「はい」と相槌を打つだけになってしまったこともありましたね。「こんなことを聞いたら失礼かな?」「嫌な気持ちにさせてしまったらどうしよう」という心配があったんです。自己開示が苦手なので、他のスタッフとも全然話すことができませんでした。

――その悩みはどうやって克服したのですか?

お客様との会話に「定型」を作って対応しました。はじめは必ず天気の話をして、次に趣味の話をして、というように、流れを組み立てて接客をするようにしたんです。すると緊張することもなく会話できるようになり、苦手意識を克服できたように思います。

スタッフとは、時間をかけてお互いの信頼感ができていくなかで、自然と会話も弾むようになっていきました。

――美容師になってみて感じたギャップはありますか?

美容師という職業は一見とても華やかに見えますが、「美容師の本分はお客様を輝かせることであり、裏方の存在であること」を入社してから再認識しました。「OLさんだったらもう家に帰っている時間なのに」と思ったことも正直あります。

お客様に見えている部分以外にも仕事がたくさんありますし、練習もがんばらねばならないので「実は泥臭い努力が必要な仕事なんだ」ということを強く感じましたね。キラキラしているように見える先輩方や他のサロンの美容師さんの活躍も、努力があってこそ。私も同じように努力を重ねなければと覚悟を決めました。


林田さんが大切にした就職活動期と新人時代の3つの心構え

1.自分よりうまい人の技術を研究し、差を埋める練習を重ねることを意識する

2.「悔しい」という気持ちをバネに努力する

3.美容師の本分を理解し、努力をすることを覚悟した

後編では、林田さんが新人時代にぶつかった壁について伺います。「THE DAY」はベテラン美容師が多く在籍しているため、デビュー時には経験の差が気になり、苦しんだという林田さん。しかし、どんなときも言い訳をせず、ポジティブに努力を重ねることを意識したといいます。後編もお楽しみに!

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Salon Data

THE DAY
住所:東京都目黒区鷹番3-18-7 ハウスNob1F
TEL:03-6303-1339
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