理想のスタイリストになるべく「渋谷でイメチェンさせる人」を確立。初回にして100万回再生越えの大成功!【フリーランス美容師 カンタさん】#1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、フリーランスの美容師・カンタさんにインタビュー。カンタさんがSNSに着手したのは、サロン入社時。当時は就活の際にSNSは重要視されていなかったのだそう。カンタさんがSNSを始めた理由や始めたことで受けたメリットなど、詳しく伺います。

前編では、カンタさんがSNSを始めた経緯や注目される投稿のコツについてお話をお聞きします。

お話を伺ったのは…
フリーランス美容師 カンタさん

地元の神戸市にある美容専門学校に進学し、卒業後は都内にある有名サロンに所属。在籍時に同サロンの先輩が独立したサロンに誘われ、転職。同時にSNS活動をスタート。2年のアシスタント歴を経て、スタイリストデビュー。現在は、フリーランスのスタイリストとして活動中。

「渋谷でイメチェンさせる人」
インスタグラム:@imechen_shibuya

個人アカウント:@ka.n_wl

YouTube

なりたいスタイリスト像を叶えるために始めたSNS。認知されるところからスタート!

一社目は、有名サロンに所属していたカンタさん。転職した理由を伺うと…「たまたま同じサロンに勤めていた先輩が独立すると聞いてお誘いいただいて。もともと、サロンのブランドには頼らずに僕自身に価値のあるスタイリストになりたいと思っていたので、ゼロからスタートする決意を固め、ついていくことにしました」。

――SNSを始めたのはいつ頃ですか?

高校生の頃、友人たちと趣味のアカウントとしてInstagramを運用していました。

――本格的に取り組み始めたタイミングは?

僕は今フリーランスとして美容師をしているのですが…2社目に所属していたサロンで本格的に取り組み始めました。

――始めた目的をお聞かせください。

当時から僕の夢は「有名サロンにいるスタイリスト」ではなく、「自分自身に価値があるスタイリスト」になること。誰に聞いても僕のことが分かるくらいの存在になりたいと思っていました。

そのためには、多くの人たちから認知してもらう必要があると考え、本格的にSNSに取り組み始めました

――当時はどのツールで、どんな投稿をしていたのですか?

高校時代に引き続き、そのとき主流だったInstagramを継続して使用しました。僕自身がモデルとなって、セルフスタイリングや旬のスタイリング剤、美容ケアアイテムなどを中心に投稿。美容アカウントとして、いわゆる、インフルエンサーのような立ち位置を目指し、自分を全面に打ち出した投稿をしていました。

――当時人気だった投稿内容を教えてください。

セット動画は結構見られていたと感じています。実際にお客様に接するように分かりやすい解説を心がけていました。

――Instagramのほかに、現在運営しているSNSをお聞かせください。

YouTubeとTik Tokです。

――それぞれのツールでどんな投稿をしているのでしょう?

「渋谷でイメチェンする人」というコンテンツのもと、動画の配信を行っています。

このコンテンツがきっかけで、チャンネルと同時始めたTik Tokでは3万人、YouTubeでは5万人くらい増えました。

「渋谷でイメチェンさせる人」でフォロワー倍増! 髪型を変える楽しさを伝えたかった

InstagramのDMからも「変身したい人」を募集しているそう。声かけをするのとDMでは、どちらが割合的に多い?「実際には声かけが9割です。ありがたいことに、たくさんの方からDMで依頼を受けているのですが、目的や理由がピンと来ない場合が多くて。やっぱり自分が 『この人だ』と思う直感を大事にすることが、チャンネルの軸がブレない秘訣なんです」。とカンタさん。

――「渋谷でイメチェンする人」というコンテンツを思いついた背景をお聞かせください。

自分のメンズカットの技術に自信があったので、その力を見てもらうことが最初のきっかけでした。僕のカットに価値があることを証明すれば、集客も叶いますから。

あとは、1人でも多くの人に髪型を変えるだけで人生が変わることを知ってもらいたくて。今まで髪の毛に興味がなかったりコンプレックスを感じている層が、美容に興味を持つきっかけを作れるようなスタイリストになりたいと思ったんです。

――コンテンツ化する際、参考にした人はいますか?

当時流行っていたストリートスナップのチャンネルから着想を得ました。内容は、街を歩く人々に声をかけて撮影を依頼するようなもの。見つけたときには「これだ」と思いましたね。

そのあとは見つけた動画を参考に、自分で構想を練って肉付け。実際に街に繰り出して、声かけしているところから、サロンに招いて変身させるまで一連の流れを撮影し、動画の構成や編集、全てを自分で手がけました。

――最初に投稿したときの反応は?

最初の動画からかなり反響がありました。多いもので再生回数は100万回を突破。一発目から見ている人の心を掴むコンテンツとして受け入れられたと感じ、本格的にコンテンツ化しました。

――好評だったとのことですが、多くの人に見てもらうために工夫をした点を教えてください。

Tik Tokで250万回再生された内容がこちら。他ツールでも高評価を叩き出しました。

動画の始めはインパクトを重視しました。

――と言いますと?

起用するモデルに変化があればあるほど良くて。例えば、美容や自分の見た目に興味がない方とか。ビフォー・アフターの衝撃が強いほど、変化が大きく感じられて再生回数のアップにつながるので、モデルハントの際は声をかける方のイメージは決めるようにしていました。

SNSをやっていたことで周りと差がつく結果に。評価も作業効率もアップ

――注目度が上がったことで、メリットだと感じたことは?

いくつかあります。まずは、スタイリストデビューに必要なカットモデル数を早めに達成できたこと。デビューまでに決められた数だけ、カットをこなす必要があるのですが、僕はアシスタント時代から取り組んでいたため、カットモデル探しには困らなかったです。さらに、周りがスカウトに費やしている時間を練習時間だったり、自分が成長するための時間として確保することができていました。

あとは、デビュー後の集客にも影響しているように感じます。動画撮影に参加していただいた方からリピートいただくほか、「イメチェン」動画を投稿し、定着させたことによって「この人に施術してもらいたい」「動画の人のように同じように変身したい」と思う方から、ご予約をいただけるようになりました。ほかにも、お子様のイメチェンを願う親御様だったり、カップルから依頼されたり。初めてのサロンに選んでもらったこともありました。

多くの方から反響があり、自分からアピールをせずとも予約いただいていていることがメリットに感じています。

SNSで発信しなければ、この状況になっていなかったと考えると、取り組んでいて良かったと思います。

いつから始めてもOK! SNSを活用すると良いメリットまとめ

1.存在を認識してもらうことで協力や応援をしてもらいやすい

2.得意なものを発信すれば必要としている人に向けてのアピールになり得る

3.「今」だけではなく「その後」につながる出会いがある


取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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