有名になって美容をエンタメ化させたい! バズるためにもらったアドバイスで徐々に認知度アップ【Hair Salon ZYNX代表 TAKUMAさん】#1
SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。
今回は、「Hair Salon ZYNX」代表 TAKUMAさんにインタビュー。TAKUMAさんのSNS総フォロワー数は30万人を突破! 「ギャルの神様」として若い世代から人気を集めています。そんな注目度の高いTAKUMAさんがSNSを始めたきっかけとは?
お話を伺ったのは…
Hair Salon ZYNX代表 TAKUMAさん
都内にある有名サロンに19歳から所属し、23歳でスタイリストデビュー。今年の4月に念願の独立を叶え、渋谷に「Hair Salon ZYNX」をオープン。高度なブリーチ技術とエクステが高く評価され、若者世代から絶大な信頼を寄せられている。SNSでは「ギャルの神様」として注目を集め、総フォロワー数は30万人を突破するほど。
- Instagram:@takuma_aka_zynx
YouTube:「ギャルの神様」
TikTok:@takuma_aka_zynx
有名なスタイリストになって美容をエンタメ化させたい
――いつからSNSに取り組み始めましたか?
僕の当時の集客は人がいる場所に足を運んで自ら声をかける、いわゆる「ナンパ」のような方法で獲得していました。そのため、スタイリストデビューの直後にInstagramのアカウントを持っていましたが、なかなか活用方法が見出せなくて。流行っていたし、認知してもらえたらラッキーくらいの気持ちで、細々とヘアスタイルの投稿をするくらいでした。
――今や、SNS総フォロワー数は30万人を突破しています。
スタートを切った時期はいつ頃なのでしょう?
始めたのはスタイリストデビューして7年目くらい。今から3年前のコロナ禍真っ只中のタイミングでした。
――SNSを活用し始めた目的は?
先述した通り、僕は直接声をかけるスタイルで集客していたのですが、コロナ禍に入ってから人との接触を制限されたことにより客足が途絶え始めてしまって。どうしようかと考えていたときに浮かんだのが、SNSを活用することだったんです。
ところが、発信を続けるうちに「美容に興味を持つ人の枠を広げたい」「美容をもっと身近な存在に感じてもらいたい」といった気持ちが芽生えてきたんですね。当初は集客が目的でしたが、今は美容に興味のない方でも、エンタメとして楽しんでもらうことを目標に活動しています。
――活用してから目的が変わったと?
そうですね。美容のエンタメ化のほかに、「僕自身」を認知してもらうことも目標にしていて。ゆくゆくはスタイリストの肩書きが後付けになるような状況をイメージしています。
――なぜ認知されることを目標に?
僕という人間を知ってもらい、その僕が美容業界で活躍している様子を認知されること。僕の生き様を見てもらって、髪の毛を変えるだけで人生までもが変わるきっかけにもなることへの理解を深め、スタイリストが夢のある仕事だと捉えて目指す人が増えると良いなと思ったからです。
注目のきっかけはTikTok。「あの人」のアドバイスで大バズり!
――では、SNSの活用遍歴について伺います。
最初はどのツールから始め、どのような内容を投稿していましたか?
Instagramでヘアスタイルの投稿をしていました。当時は、施術したヘアスタイルを後ろから撮影して載せるのが流行りだったので、それに倣ってバックショット中心の投稿をしていたのですが、全く伸びないし集客にもそこまで反映されなくて想い悩む日々が続きました。
――どんなことがきっかけで注目されるようになったのでしょう?
TikTokを始めたことがきっかけになりましたね。
――TikTokでは、どんな投稿をしていたのですか?
実際に施術している様子から完成まで、ビフォー・アフターが分かる動画を投稿していました。分かりやすく言うと、カウンセリング動画をイメージしてもらえると良いのかな。
――バズった勝因は何だと考えますか?
絶対にバズりたかったので、TikTokで人気を集めている美容系のインフルエンサーにアポを取り、バズるためのノウハウを教えてもらって動画に落とし込みました。
――詳しくお聞かせください。
Instagramでは後ろから撮影したヘアスタイルを投稿していましたが、TikTokに載せる動画は正面からの画角に変更したんです。当時は後ろから撮影したものが流行っていたので、周りとの差別化を図ることができました。
あとは、僕自身も動画に出演するようにしました。アドバイスいただいた方から、僕の良さを伝えるには、実際に話している様子を発信した方が良いと助言をもらい、取り入れました(笑)。
――確かに動画を見ると、TAKUMAさんの人柄に注目したコメントが多く寄せられていますね。
実際に接客している様子を包み隠さず動画にも反映したところ、わりと良い反応をいただけました。たくさんの人に僕を認知してもらうために、とても良いアイデアをいただいたと思っています。
今周りにいる人たちとつながれたことが最大のメリット
――SNSによって感じたメリットは?
SNSをしていなければ知り得なかった人たちと、たくさん関われたことでしょうか。
実は渋谷にサロンを持っている他に、日本全国飛び回ってサロンワークをしていて。コンテンツとして投稿している企画なのですが、一般の方に向けてエンタメとして楽しんでもらうために考案したものなんです。SNSをやっていなければこの企画自体、実現するのは難しかったと思います。
バズったおかげで今の僕のサロン代表という立場だったり、スタイリストとして集客ができています。入社してもらえることもなかったですし、バズることで得たことはかなり大きいものだと感じています。
SNSでバズるためにした3つのポイント
1.SNSを活用する目的を明確にする
2.自分らしさを表現する方法を模索する
3.成功している人と直接会ってヒントを得る
取材・文/東 菜々
Salon Data
電話:03-6712-7991