お客様にとっての居心地の良さを見極めて、リピートを獲得「INFIS銀座」和知はる桂さん

銀座に店舗を構えて20年以上、確かな技術力で高いリピート率を誇るヘアサロン「INFIS銀座」。2016年に入社し、現在スタイリストとして活躍しているのが和知はる桂さんです。

前編では、和知さんが学生時代に力を入れていたことや入社後のデビューに向けて取り組んでいたことなどをお聞きしました。目標を明確にし、モチベーションを持ってカリキュラムを進めるためにデビューまでの計画表を作成していたといいます。

後編では、デビュー後すぐに活躍できるように心掛けてていたことや新人時代に取り組んでおけばよかったと後悔していることについてお聞きします。デビュー後、リピーターを増やしたいと考えていたという和知さん。居心地のよさがリピートにつながると考え、お客様がどのくらいの会話の量、話題を求めているかの見極めを大切にしていたといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「INFIS銀座」スタイリスト
和知はる桂さん

東京都出身。日本美容専門学校を卒業後、2016年に「INFIS銀座」入社。計画的にカリキュラムを進め、入社2年半ほどでスタイリストデビュー。現在9年目で、自らの個性を大切にしつつ、日々多くのお客様に理想のスタイルを提供している。

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居心地のよさが大切。距離感を見極めてリピート率アップ!

お客様にとって居心地のいい時間を提供することでリピートにつなげたという和知さん

――スキルアップのために取り組んでいたことを教えてください。

アシスタント時代の話になりますが、スタイリストの施術中の行動を予想していました。たとえば、カラーのお客様がいらっしゃったとき、オーダーを聞いて、私だったらどの薬剤を何分使用するか予想するんです。その予想と実際使用する薬剤と時間が同じであれば、自分の感覚は正しい。間違っていれば、もう少し学ぶ必要があるというように技術や知識の確認をしていました。

――クイズみたいですね。デビュー後すぐ活躍できるように心がけていたことは何ですか?

お客様との距離のとり方ですね。スタイリストの売上に関わるためリピート率の高さは大切です。私は、お客様にとって居心地のいい時間を提供することがリピートにつながると考え、アシスタント時代から、お客様ごとにふさわしい距離感の見極めをマスターすることを心掛けていました。

――具体的にどのように見極めていますか。

見極めるタイミングは入店からカウンセリングの間が多いです。例をあげると、どのような髪型にするかなど質問をしたときにあまり口数が多くなかったり、スマホを見ていたりしたら、おそらく会話を求めていません。こちらから話題を振ることはなるべく減らして、落ち着いて過ごしてもらえるようにしています。

お客様から「美容室って何か話さないといけないと思っていたけど、しゃべらなくてもいい雰囲気作りをしてくれるから居心地がいい」と言っていただけたときはすごくうれしかったですね

世間話のしすぎはお客様の不安につながる

店やエリアの雰囲気に合わせずに自分の好きなファッション、スタイルを貫くことが大切だそう

――新人時代のモチベーションはどのように保っていましたか?

お客様から、褒め言葉をいただくことです。美容師の仕事では、「会えてよかった」、「これまでで一番話しやすい」など感謝の言葉をいただく場面が多くあります。直接言われたときはもちろん、落ちこんだときに思い出すことでモチベーションが上がるんです。

――スタイリストとして初めてお客様を対応したときはどんな様子でしたか。

いまでも覚えているのですが、来店10分前からすごく緊張していて寿命が縮んでしまいそうでした。デビューできた喜びよりも緊張と不安が強かったです。

――スタイリストになってみて感じたことは?

話題のチョイスが大切だと感じました。アシスタント時代はあくまでサポートということもあり、美容やヘアスタイルと関係のない世間話をいくらしても問題ありませんでした。しかし、スタイリストになってからはNG。お客様の髪と向き合っていないと思われるような話題ばかりだと不安を与えてしまうかもしれないんです

――なるほど。スタイリスト時代の失敗談はありますか。

あります。もともと髪色がすごく明るく、ファッションも古着をよく着ていたのですが、デビューにあたりオフィスカジュアルな格好に変えたんです。銀座の雰囲気に合わせたほうが魅力的に見えると思ったのですが、逆に個性がなくなってしまって。好きな格好に戻してみたら、口コミでも好評だったんです。自分の「好き」や「個性」を抑えないことの大切さを学びましたね

「自分と合わない人もいる」。割り切ることで安定したメンタルを獲得

結婚式や成人式など人生の大切な場面のヘアセットを任せてもらえたときにやりがいを感じると話す和知さん

――新人時代に取り組んでおけばよかったと思うことは何ですか。

SNSですね。いまの時代、美容師の仕事にSNSは欠かせないものになっています。集客につながるのもひとつの魅力ですが、お客様が美容師としてだけでなく、人として私に興味を持ってくださったときに、私を知ってもらう手段にもなると思います。互いを知り、関係性が濃くなれば、施術中も寄り添うことができます。いまも多くのお客様が来店してくださっていますが、SNSをもっと早くから利用していたら、より多くのお客様との出会いにつながっていたのではないかと思います。

――新人時代と今の自分を比べてみて、どのような違いがあると感じますか?

全員に好かれようとすることをやめました。人と人には相性があるので、自分なりに努力したつもりでも、うまくいかないこともあります。でも新人時代の私はみんなに好かれたい思いが強かったので、それを割り切ることができず、メンタルに響くことがありました。

いまももちろん自分が求められる人間になるよう最大限に努力はしますし、言われたことは真摯に受け止めますが、それでもだめだったときはあまり深く考えないようにしています。

――和知さんがやりがいを感じる場面はいつですか?

結婚式や成人式など人生の大切な場面のヘアセットを任せていただけたときですね。世の中にいる数多くの美容師のなかから選んでいただけて、かつお客様にとって必ず思い出に残る場面に携わらせていただけると思うとすごくやりがいを感じます。あとは、サロンワークなどでお客様から「ありがとう」など感謝の言葉を直接伝えてもらえたときもやりがいを感じますね。

――これから美容師になりたい方、新人時代を過ごしている方へのアドバイスをお願いします。

いまの時代、美容師の働き方はさまざまです。美容師の仕事に専念する人だけでなく、フリーランスとして仕事量を制限する人もいたり、副業として美容師を選ぶ人もいたりします。これから美容師を目指す方はイメージしづらいかもしれませんが、自分にとっての理想の働き方を見つけて、そこに向かって努力していれば実現できると思います。自分の意見や個性を抑えずにがんばってください!


和知さんがスタイリストとして成功した3つのポイント

1.お客様にとって居心地のいい時間を見極めて提供する

2.個性を抑えずに自分らしいスタイルを貫いた

3.人との相性を割り切ることで安定したメンタルで仕事に臨む

終始、朗らかな笑顔と明るいトーンでインタビューに答えてくださった和知さん。会話をしているだけでこちらまでポジティブになれる雰囲気が多くのお客様を魅了し、リピートにつながっているのだと思いました。また、成長のための取り組みやお客様との距離のとり方のお話から美容師としての向上心と情熱を感じました。いま新人時代を過ごしている方はぜひ参考にしてみてくださいね!

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Salon Data

INFIS銀座
住所:東京都中央区銀座1-4-3 SFビル10F
TEL: 03-5524-5525
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