ネイル検定2級とは? 検定の概要と合格するためのポイントを紹介

一般的に「ネイル検定」や「ネイリスト検定」と言う場合、「JNECネイリスト技能検定」を指すことが多いです。検定には1級から3級までの級があり、ネイルサロンでネイリストとして活躍したいなら2級は持っておきたいところ。

そこで、ネイル検定2級とはどんな内容なのか、実施される試験の要項や受験資格、合格するための基準・ポイントなどを理解しましょう。

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ネイリスト技能検定2級とは?|JNECネイリスト技能検定試験

「ネイリスト技能検定」は、日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が実施している認定資格です。毎年、プロのネイリストを目指す人たちが合格を目指し、受験しています。

1~3級があり、3級はネイリストとしての基礎的な知識やスキルが問われますが、2級や1級はより難易度が上がり、より専門性の高い内容を扱います。資格を取得できれば実務に役立ち、実際に施術をおこなう際の自信にもつながるでしょう。

サロンなどの求人の応募資格には、「ネイリスト技能検定2級以上」とされていることも多く、実際にプロとしての知識や技能を認められるのは2級からです。

ここでは、ネイリスト技能検定2級がどんな資格・試験なのかを確認しておきましょう。

ネイリストを目指すための資格はこちら:ネイリストを目指すなら知っておきたい資格を紹介|資格取得におすすめの学校・スクールを紹介

引用元
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC):ネイリスト技能検定試験とは

2級試験の概要を紹介|ネイルケアのプロフェッショナルを目指す

ネイリスト技能検定2級は、より実践的な知識や技術を習得したい人におすすめの試験です。

ここでは2025年冬期の内容に基づき、2級の試験の試験日・受験資格受験料などを解説します。

引用元
JNEC:受験案内
JNEC:ネイリスト技能検定試験 試験要項

試験日・試験会場

試験は、2025年1月18日(土)に実施されます。

試験会場は、札幌・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄です。

受験資格|3級合格が必要

ネイリスト技能検定試験は1級・2級・3級に分かれていますが、2級を受ける場合には3級の試験に合格している必要があります。そのため、いきなり2級から受験するということはできないので注意してください。

受験料|9,800円

ネイリスト技能検定2級の受講料は、税込で9,800円です。3級、2級、1級とレベルが上がっていくにつれて、受験料も高くなります。

申し込みをして支払い手続きまでに期限を設けている場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

試験内容|実技試験と筆記試験で知識と技術をチェック

試験内容には、筆記と実技があります。筆記試験ではネイリストとして働くうえで、必要な知識の理解が必要です。

また、実技試験では、実際にモデルの手を使って細やかなネイルアートの技術などが試されます。両方の試験対策として、学習や練習を重ねて本番に備えることが大切です。

合格発表

合格通知が届くのは、2025年2月頃、です。合格していた場合、その1カ月後くらいに合格証書も届きます。なお、合格通知・合格証書ともに、万が一未着の場合は所定の期間内に問い合わせてください。

合格証書は、1級を受ける場合や就職活動でも用いることがあるため、大切に保管しておきましょう。

2級検定試験の内容と採点基準

ネイリスト技能検定2級の合格を目指すうえで、出題範囲や採点基準、合格率が気になるという人も多いでしょう。ここでは2級検定試験の内容や実技の採点基準、合格率についてくわしく解説します。

引用元
JNEC:ネイリスト技能検定試験 試験要項

実技試験|ネイルケア・チップ&ラップなど

実技試験ではネイルケア・チップ&ラップ・カラーリング・ネイルアートの技術などが問われます。また、実技試験前におこなわれる事前審査で規定違反がわかった場合、試験を受けられないため、注意が必要です。

ここでは事前審査、実技試験の前半と後半について解説します。2025年冬期の実技試験は、Cパターンです。パターンごとの詳細は試験要項をチェックしてください。

事前審査(10分)

実技試験の前には事前審査の時間が10分間設けられており、テーブルセッティングや消毒管理、モデルの爪の状態についての審査がおこなわれます。事前審査で問題ないと判断されれば、実技試験に移ることが可能です。

規定違反や試験をおこなううえで問題があると判断された場合には、試験を受けられなくなるため、注意しましょう。

引用元
JNEC:テーブルセッティング規定(2級)

前半|ネイルケア(30分)

前半のネイルケアは、30分間です。手指消毒からファイリング、ブラシダウン、キューティクルクリーンまでの施術を実施します。

ファイリングでのエメリーボードの動かし方や、キューティクルクリーンでの正確な技術などが評価対象です。

前半終了後は、1分間のインターバルをはさんで後半にそなえましょう。

後半|チップ&ラップ・カラーリング・ネイルアート(55分)

実技試験の後半55分では、チップ&ラップ、カラーリング、ネイルアートの試験を実施します。チップ&ラップでは、規定を遵守することが重要です。カラーリングは指定の色でネイルポリッシュを塗り、トップコートでつやを出しましょう。

ネイルアートでは、指定のテーマ(今回は「扇」)に沿って爪にフラットアートを施します。制限時間内にいかに美しく仕上げられるかが問われるようです。

実技試験の採点基準は?

受験者にとっては採点基準が気になることでしょう。合格するには採点基準をクリアすることと、失格対象とならないことが条件です。ここでは、実技試験の採点基準について解説します。

引用元
JNEC:2級 ネイリスト 技能検定試験 実技採点基準

合格基準|減点法・50点満点中38点以上で合格

実技試験では、50点満点のうち38点以上の点数で合格となります。また、減点法を採用しており、12点以上減点となった時点で失格となってしまうため、規定違反や減点の対象となる項目は必ず確認しておきましょう。

事前審査でのチェックポイント

事前審査では、実技試験前のテーブルセッティングや用具、材料、爪の状態などについての審査がおこなわれます。使用を認められない用具や材料があるため、注意が必要です。

また用品、用具の清潔さが保たれているかのチェックのほか、モデルの爪の状態が規定から逸脱していないかなどもチェックされます。事前審査でのチェックポイントを把握しておき、あらかじめ確認しておくことが重要です。

実技試験の審査でのチェックポイント

実技審査では、ネイルケアやチップ&ラップ、カラーリング、ネイルアートなどの技術の正確さが評価されます。

また、手指消毒からスタートしているか、私語やマナーを守っているか、モデルの爪の状態が適切かなど、技術以外にネイリストとして必要な清潔操作や接客で重要なマナーなどといった点も評価されるのが特徴です。

筆記試験|出題内容と合格基準

ネイリスト技能検定2級の筆記試験は、35分間で、マークシート形式で実施されます。『ネイリスト技能検定試験公式問題集』から出題され、100点中80点以上で合格です。ネイルの歴史や爪の構造などの解剖学的な内容、爪に起こる病気やトラブルについての知識が問われます。

そのほかにネイルケアやチップ&ラップの手順などを含む施術全般についての知識、リペアの種類なども範囲に含まれています。どれもプロのネイリストを目指すうえで、最低限知っておくべき内容です。

仮に筆記試験だけ受かった場合は、次回受験時に筆記試験が免除されます。

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2級の合格率はどれくらい?

日本ネイリスト技能検定試験2級の合格率や受験者数は、日本ネイリスト技能検定試験センターの公式サイトから確認することができます。他の級の合格率や、累計受験者数なども掲載されていますので、チェックしてみてください。

公益財団法人 日本ネイリスト技能検定試験センター:合否判定結果

公益財団法人 日本ネイリスト技能検定試験センター:受験者数・合格者数推移

気を付けたいネイリスト技能検定2級で減点・失格になる項目を紹介

ネイリスト技能検定2級の試験では、減点や失格となる項目が多数存在しています。採点基準にも項目が明記されていますが、確認していなかったり見落としたりしてしまうと、減点や一発で失格となってしまうことがあるので、注意が必要です。

ここでは、減点や失格となる項目のなかから、とくに注意が必要なものについて紹介します。減点や失格となる項目の詳細は、下記ページを確認してください。

公益財団法人 日本ネイリスト技能検定試験センター:ネイリスト技能検定試験2級 実技採点基準
JNEC:ネイリスト技能検定試験 試験要項

減点対象となる行為

減点対象となる行為は全部で14項目あります。そのなかから、とくに注意したいポイントを3つ紹介します。

受験票などの忘れ物や提出書類の不備

受験票や筆記用具、提出シートなどの忘れ物がある場合は、減点の対象になります。また、受験票の写真貼付を忘れていたり、受験票の写真がスナップ写真やコピー、加工されているものなどを使用したりした場合も、書類の不備となり減点されます。

マナー違反があった場合

私語が多い・マナーが悪い・ごみを持ち帰らないなど、マナー違反が認められた場合も減点されます。受験者だけでなく、モデルも減点対象であるため注意が必要です。

実技での工程が足りない、または指示通りではない場合

実技での工程が足りない場合や、指示通りではない場合も減点の対象となります。

たとえば、後半の試験を手指消毒から始めていない、カラーリングの仕上げにトップコートをしていない、チップ&ラップのサンディングをしていないといったように、工程が不足している場合は減点されます。

そのほかに、カラーリングが指定の色より薄すぎるまたは濃すぎる、前半と後半の試験で同じ工程を繰り返した、つやが出ていないなど、指示通りでない状態や行為も減点の対象です。

失格対象となる行為

失格対象となる行為は全部で22項目あります。減点の対象となる項目が著しくひどい場合や、3項目以上減点の項目に該当した場合も失格となりますので、注意してください。

失格対象となる行為のなかから、とくに注意したいポイントを3つ紹介します。

時間を守らない

時間を守らない行為は失格の対象です。事前審査が始まるまでにモデルとともに着席していない場合は遅刻とみなされ、失格となります。

ほかにも、試験時間内に終わらずタイムオーバーとなった場合や、実技試験終了後に作品に手を触れることもカンニングとみなされ、失格です。

指示に従わない・カンニングととられる行為

受験生・モデルともに試験官の指示に従わない場合や、モデルがアドバイスや手助けをするカンニング行為は失格となります。

用具や用材を、試験官の許可を得ずに出し入れした場合も失格です。

指示通りでない場合

前半の試験に後半の試験の工程をした場合や、指定色以外を使用した、事前にカラーポリッシュをモデルの爪に塗布していたなど、指示通りでない場合も失格となります。

ほかにも、指定された指の爪でない場合や、指定した爪の本数よりも多い・少ないといった手指の間違いも失格の対象です。

ネイリスト技能検定2級に合格するためのポイント

ネイリスト技能検定2級は、技術があるからといって簡単に合格できる試験ではありません。もちろん知識や技術は欠かせませんが、試験に合格するために押さえておきたいポイントを5つ紹介します。

減点や失格となる項目を知っておく

試験では、前章でも見たように、減点や失格の対象となる項目が多数設けられています。減点や失格対象の項目を知っておくことで、知らず知らずのうちに減点されたり、失格となってしまったりすることが避けられます。

詳しい採点基準や、減点・失格となる行為については、試験要項に明記されていますので、うっかり本番でやってしまわないように把握しておきましょう。

時間内に終わるよう本番と同じ設定で練習

時間内に仕上げることができなければ、失格となります。本番では緊張も加わるため、できるだけ同じ設定で、時間内に終えることができるように練習しましょう。

ストップウォッチなどを活用し、施術の時間を計ったり、時間を意識したりすると、少しずつ感覚がつかめるようになります。また、スムーズに施術が進められるよう、自分に合ったテーブルセッティングを考えることもおすすめです。

ネイリスト技能検定に理解のある人にモデルを頼む

モデル選びも重要なポイントです。会場での手助けやアドバイスなどもカンニングとみなされ失格となります。私語をカンニングとみなされることもあるため、試験中に話しかけてこないなど理解がある人に頼みましょう。

また、モデルの爪の状態も試験に影響します。普段の練習台となってくれるだけでなく、爪のケアにも気を配ってもらえるような人にモデルをお願いしましょう。

通信講座やスクールで戦略的に正しい知識を身に付ける

独学では正しい知識をまんべんなく身に付けるのは難しいため、通信講座やスクールなどで戦略的に知識や技術を身に付けることができます。

独学との大きな違いは、プロのアドバイスを受けられることです。自分の苦手な施術や課題を見つけたり、克服するための練習ができたりと、効率よく知識や技術の向上が目指せるでしょう。

公式問題集を活用する

JNECから公式問題集が発売されているので、繰り返し解いて勉強しましょう。問題集は1級〜3級まで各級5パターンの問題が掲載されていて、筆記試験ではこの問題集の中から出題されます。

問題集が完璧に解けるようになれば、筆記試験の合格は難しくありません。

引用元
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC):ネイリスト技能検定試験とは

ネイリスト技能検定2級を取得するメリットとは?

次に、ネイリスト技能検定2級を取得するメリットを押さえましょう。

1. お客様に信頼してもらえる|知識とスキルの証明

ネイリスト技能検定2級に限りませんが、資格は自分が一定以上のネイルの知識と技術を持っていることの証明になるものです。

今回は基礎レベルの3級ではなく2級なので、サロンワークで通用する程度のスキルがあることを証明でき、お客様からの信頼にもつながるでしょう。

2. 採用につながりやすい|就活・転職に有利

前項で紹介したように、ネイルについての知識とスキルの証明になるため、就活や転職にも有利です。そもそも人材募集の際に「ネイリスト技能検定2級以上の所持者」という条件を設けている企業もあります。

無資格OKというサロンもありますが、未経験者を一から教育するとなるとそれなりのコストや時間が必要。資格があったほうが採用につながりやすいでしょう。

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ネイリスト技能検定2級の取得を目指している、または取得したのち、自分に合った職場を探す際は、ぜひ「リジョブ」を利用してみましょう。

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ネイリスト技能検定2級を取得すれば就活に有利!1級へのステップアップも

ネイリスト技能検定試験の2級は、プロとして通用する資格です。合格すれば、サロンワークに必要となる知識やスキルを習得した証として就職の際にもアピールできますし、難易度が高い分、取得しておくと就職活動も有利になるでしょう。

また、学習や練習で得た知識やスキルは、お客さまへ実際に施術する際の自信にもつながります。

プロのネイリストとしてさらなる高みを目指したいという人は、1級へのステップアップも狙える2級の受験に挑戦してみてはいかがでしょうか。

なお、前述した「リジョブ」には、スキルアップを目指せる資格支援や教育制度が整っている職場も多数あります。会員登録をすると企業からスカウトも受けられるようになるので、ぜひ登録してみてください。

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