アイリストの将来性は高い?アイリストとして長く働き続けるためのポイントを解説
夢は叶えたいけど将来のことを考えて、安定した職業に就きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。実は将来性のある職業を選べば、キャリアアップしたり、独立したりして、その仕事で長く活躍できる可能性があります。そんな職業のひとつがアイリストです。
今回はアイリストを目指している方のために、この仕事の将来性と、アイリストとしてのキャリアアップの仕方についてくわしく解説します。
アイリストの現状と将来性
アイリストとして働くために、美容師免許が必要になったのは2008年のことです。ここでは、比較的新しい職業であるアイリストの現状と将来性について解説します。
アイリスト市場は年々開拓されている
まつ毛のケアといえば、かつてはビューラーで持ち上げマスカラを塗るのが主流でしたが、今はもっと目元を美しく見せるためにプロに任せる人も増えています。
2022年のデータを確認すると、まつエクなどを扱うサロンの市場規模は約4,683億円となっていました。この市場規模の拡大によって、アイリストの働き方も確立されつつあり、アイリストの市場が年々開拓されていることがわかります。
これからの美容業界ではアイリストの需要が増えてくる
アイリストという仕事の需要が高まっている理由のひとつには、まつ毛1本1本に人工のまつ毛をつけて、目元を大きく見せるまつエクの需要が高まっていることが挙げられます。
カットやシャンプー、カラーリングなど、髪の施術のみをおこなっていた美容サロンが、トータルビューティーサロンを目指し、最近はネイルやメイクアップ、まつエクをメニューに導入しているところも増えてきました。今後、美容業界でのアイリストの需要はますます増え、活躍できる場も増えていくでしょう。
アイリストは10年後も就職できる可能性が高い
目元の施術は、専門知識と高度な技術がないと事故につながってしまう可能性があるので、注意が必要です。
実際に国民生活センターには、美容師免許のない人の経営しているアイラッシュサロンで施術を受けて、施術後に充血したり、アレルギー反応がでたりしてしまったことが報告されています。
引用元
国民生活センター|後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害
そのため、アイリストはつねに高い技術力が求められるようになりました。このことから10年後にも需要があり、就職できる可能性の高い職業といえます。
アイリストは何歳まで続けられる?
仕事によっては年齢制限があったり、年齢制限がなくても体力的に続けていくのがむずかしくなったりすることもあるでしょう。
ここでは、アイリストの年齢層と、働き続けることで生じるデメリットについてくわしく解説します。
アイリストの年齢層
アイリストには40歳を超えても現役で活躍している方もいますが、平均年齢は20~30代となっています。比較的新しい職業だからというのもありますが、アイリストは女性が多く、結婚や出産を機に退職する人が多いのも理由のひとつでしょう。
立ち仕事ではないため妊娠していても続けられるように思われがちですが、アイリストは前傾姿勢になるため、お腹が大きくなるにつれて施術が難しくなってしまうからです。その一方で、フルタイムの仕事とは異なり、自分のペースで働けるので、復帰しやすい職業でもあります。
年齢を重ねると出てくる影響
アイリストは一生続けられる職業ではありますが、それでも長く続けるといくつかの問題も生じてきます。
まずは、体力と視力の問題です。アイリストの仕事は目を酷使し、長時間に渡って前傾姿勢が続きます。年を重ねると、老眼により作業がむずかしくなったり、肩こりや腰痛、腱鞘炎に悩まされたりするアイリストも多いです。
また、世代ギャップなどの問題もあります。アイラッシュサロンを利用するのは、おもに20~30代の女性のため、美容室と異なり、お客様との年齢差が気になって働きづらさを感じるアイリストもいるようです。
アイリストとしてスキルアップするには?
美容師免許を取得してアイリストとして働くようになったら、自分のアイリストとしての将来像も気になるのではないでしょうか。
ここでは、アイリストとしてスキルアップする具体的な方法をご紹介します。
技術を磨く
アイリストとして働きはじめたら複数の選択肢がありますが、どの道を選ぶとしてもアイリストとしての高い技術力が必要です。
技術力を磨く方法としては、お客様に施術をおこなう以外に、アイリスト用のウィッグを使って練習したり、サロンモデルを募集して施術をおこなったりする方法があります。サロンモデルの募集は、個人のInstagramやX(旧Twitter)を利用して集めることもあるようです。
資格を取得する
取得が必要な美容師免許は国家資格ですが、アイリストに特化した国家資格はありません。アイリスト関連の資格はすべて民間資格になり、検定試験には「アイデザイナー技能検定試験(JECA)」と「アイリスト技能検定試験(JEA)」があります。
この資格を取るためには、アイリスト専門スクールに通うのが一般的です。美容学校のように数年かけて通う必要はなく、短いところでは1日、長くても数カ月で修了でき、数万円から学べます。
引用元
JECA一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構|技能検定試験
一般社団法人日本アイリスト協会|まつげエクステンション技能検定・保険・セミナー ・消費者保護|JEA技能検定試験
アイリストのキャリアプラン
アイリストとして長く働き続けるためには、どんな働き方をしていくのか、将来的なイメージを明確にしてキャリアプランを立てることも大切です。ここからは、アイリストにどんな働き方があるのかを見ていきましょう。
マネージャーや店長などの役職に就く
勤めているサロンで、マネージャーや店長などの管理職に就くのは、キャリアプランの一つです。現場に立つスタッフと比較すると施術の機会は減ってしまうものの、前述で紹介した年齢を重ねるにつれでてくる影響は受けにくくなります。
そのため、アイリストとして長く働き続けられる可能性が高くなるでしょう。
講師になって後進の指導をする
視力が弱くなってしまったり、体力的に仕事を続けるのがむずかしくなってきたりしたら、講師になるという道もあります。
講師になる方法としては、アイリスト団体に所属して講師資格を取得し、公認講師として仕事を紹介してもらうのが一番の近道です。講師が活躍できるおもな場所は、アイリスト専門スクール、イベントやセミナーなどになります。
引用元
一般社団法人日本アイリスト協会|まつげエクステンション技能検定・保険・セミナー ・消費者保護|JEA認定講師とは
独立して自分のサロンを持つ
独立して自分のサロンを開業、オーナーになるという方法もあります。自分のサロンなら、営業時間や予約数を自由に設定できるため、自分のペースで1日の施術数を調整できるため、無理なく働くことができるでしょう。
また、スタッフを雇用して施術を任せ、自分は経営に専念する、という手もあります。ただし、アイリストとしてのスキルとは別に、経営やマーケティング、スタッフ管理など幅広い知識が必要なことは覚えておきましょう。
アイリストとして独立するには?
アイリストを目指している方のなかには、いずれは自分のアイラッシュサロンを開きたいと思っている方もいるでしょう。ここでは、アイリストとして独立するために必要なものを解説します。
独立にはアイリストとしての技術と知識が不可欠
アイラッシュサロンの経営にはさまざまな費用が必要なので、経営を続けるためには収入を安定させるために、リピーターの確保が必要不可欠です。
有名アイラッシュサロンで働いていれば、サロンの名前で集客ができたかもしれませんが、独立したら自分の実力だけで新規顧客獲得をしていかなくてはいけません。
お客様にアイリストとしての実力を証明できるように、資格を取得したり、勉強会に参加して新しい知識と技術を習得したりして、日々努力し続けることが大切です。
サロンの開業に必要なもの
サロンを開業するには、いくつかの事前準備も必要になります。サロン開業にあたり、必要になるものは、次の3つです。
サロンを開く場所
アイラッシュサロンの開業は、「店舗型」と「自宅型」があります。「店舗型」にする場合は、サロンを開く場所を探さなくてはいけません。
「店舗型」と「自宅型」でも保健所の開業許可が必要なので、物件を探すときは基準を満たせる物件を用意する必要があるでしょう。
医師の診断書
開業許可申請の手続きには、皮膚疾患などの伝染性疾患がないことを証明する医師の診断書も必要です。
施術台や施術用の道具一式
アイリストとして独立する際は、普段使っている商材や道具一式のほかに、設備も必要です。開業に必要なものには、次のようなものがあります。
・施術台
・施術用の道具一式
・まつエクに必要な商材や消耗品
・鏡
・ワゴン
・スツール
・照明
・音響
・カウンセリングカルテ
長く働き続けることができるサロンとは?
スキルアップやキャリアプラン以外にも、長く働き続けることができるサロンと出会えるかどうかも大切です。アイリストとして長く働きやすいサロンとは、どういうサロンなのでしょうか?
実は、働きやすいサロンの条件は人によって異なるため、どのようなサロンなら働きやすい、と一概に言うことはできません。重要なのは、自分が働きやすいと感じられるかどうか、自分に合うサロンで働くことができるかどうかです。
たとえば、仕事とプライベートを両立したいのなら、労働条件が明確になっていて出勤・退勤のメリハリがつけやすいサロンが良いでしょう。スキルアップを重要視するなら、教育制度が充実しているサロンだと、働きがいがあると感じるかもしれません。
ほかにも、サロン・お客様の雰囲気が合っていると、働きやすいと感じるアイリストも多いようです。
自分に合うサロンの求人を探すには?
自分に合う働きやすいサロンを探すには、なるべく多くの求人情報を探して比較・検討してみると良いでしょう。ここからは、求人を探す方法について見ていきましょう。
就職・転職エージェントを利用する
求人を探すには、就職・転職エージェントを利用する方法があります。登録をするとアドバイザーが担当につき、希望職種や所有資格・スキル・強み、人柄などを考慮し、マッチする求人を紹介してくれるサービスです。
性格・人柄なども参考に求人を紹介してくれるため、働きやすいと感じるサロンを見つけられる可能性は高いでしょう。ただし、アドバイザーを挟むため、合わないと感じる求人が紹介されるリスクもあります。
求人サイトで探す
求人サイトを利用して求人を探すこともできます。求人サイトにはさまざまな企業やサロンが求人情報を掲載しており、条件を設定して絞り込んで表示することが可能です。
インターネットに接続できる端末があれば、いつでもアクセスして求人を探すことができるため、スキマ時間を利用して転職活動をすることができます。また、美容業界に特化した求人サイトもあり、そういったサイトを利用すれば一度に多くの求人情報を比較することが可能です。
サロンのホームページやSNSをチェックする
働きたいサロンが決まっている場合は、エージェントや求人サイトを利用する前に、そのサロンが運営しているホームページやSNSをチェックしてみることをおすすめします。サロンによっては、エージェントや求人サイトに求人情報を登録する前に、自社ホームページやSNSで求人を公開していることがあるからです。
アイリストの求人を探すならリジョブがおすすめ!
アイリストの求人を探すなら、求人サイト「リジョブ」の利用がおすすめです。リジョブは美容・治療・リラクゼーション・歯科に特化している求人サイトのため、アイリストの求人も豊富に掲載されています。
また、勤務エリアや労働条件のほかにも。業界ならではの細かい検索項目も用意されています。「まつげパーマ 」「アイラッシュ 」「まつげエクステ」といった施術内容や、「高級サロン」「アットホーム」など、サロンの特徴にまつわる選択肢も。
さらに、プロフィールを登録しておくと、企業側から直接スカウトが来るかもしれません。
iOS・Andoroidの両スマホに対応したアプリも利用できます。スマホから求人情報を閲覧できるだけでなく、企業からのスカウトの通知も届くので、連絡を見逃す心配がありません。いつでもどこでも就職活動ができるので、ぜひ利用してみてください。
アイリストの転職活動のコツ
就職活動では、履歴書の作成と面接が重要です。ここからは、就職活動のポイントについて見ていきましょう。
まず、履歴書の基本のマナーを覚えておきましょう。丁寧な字で書き、誤字・脱字をしてしまっても修正せず、新しい用紙にはじめから書き直してください。また、略字・略称の使用もNGです。
これはアイリストに限らず、すべての職業で大切なので注意してください。
面接には、清潔感のある身だしなみで臨みましょう。自己紹介や自己PRなどは、明るくハキハキと、聞き取りやすい声で回答してください。また、面接ではサロン側から質問をされることがほとんどですが、なかにはどんなサロンでも聞かれるような定番の質問もあります。あらかじめ回答を想定しておくことで、スムーズに回答できるでしょう。
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アイリストは加齢によるいくつかの影響は考えられるものの、明確な年齢制限は設定されていないので、美容師免許を取得すれば生涯働き続けられます。アイリストとして経験を積むことで、講師やアイラッシュサロンのオーナーとして第二の人生を歩むことも可能です。
アイリストは長く働き続けられる職業ですので、手先が器用で、将来性があり一生続けられる仕事を探している方は、アイリストを目指してみてはいかがでしょうか。
※「アイリスト」は有限会社ローヤル化研の登録商標です。この記事では、アイラッシュサロンの施術者の一般名称として使用しています。
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