ヨガインストラクターは未経験でもなれる?求人を探すときのポイント・探し方・必要な準備も紹介
健康維持やダイエットを目的に、ヨガをしている人が日本中にいます。最近では芸能人やアスリートがトレーニングに取り入れていることも話題になりました。
そんな人気のヨガを教えるヨガインストラクターは、実は未経験でも目指すことができます。
この記事では、未経験からヨガインストラクターを目指す方法と合わせて、その際にやっておきたいことなどを紹介します。求人を探すときのポイント・探し方・応募の際に必要な準備についてもお伝えしますので、参考にしてください。
ヨガインストラクターの仕事とは
ヨガインストラクターの仕事は、レッスンメニューの考案やヨガの指導です。
ヨガの種類や目的に合わせて事前に適切なメニューを考え、お手本を見せたりアドバイスをしたりしながら、レッスンを実施。生徒が無理なく楽しく受けられるよう配慮することも必要です。
また、仕事はそれだけに留まりません。
生徒が気持ちよく利用できるように、ヨガマットやヨガベルトなどレッスンに必要な道具を整備したり、ロッカールームやシャワー室、トイレなどをキレイにしたりすることも仕事のひとつです。
ほかにも、スタジオやレッスンに関する問い合わせの対応や、スタジオに来た人の受付をすることもあります。
詳しい仕事内容やヨガインストラクターの活躍場所は、こちらの記事をご確認ください。
ヨガインストラクターの仕事内容は?活躍できる場やおすすめの資格を紹介
未経験でもヨガインストラクターになることは可能?なるにはどうすればいいの?
ヨガインストラクターに必須資格はないため、未経験でもヨガインストラクターを目指すことが可能です。実際に未経験者を募集している求人もあるので、未経験OKの求人に応募しましょう。
ただし、生徒に指導する立場である以上、ヨガについて知らない・経験がないという状態はNG。ヨガは何歳からでも始めることができるので、まずはヨガの魅力を知ってからインストラクターを目指しましょう。
未経験者は研修期間が設けられていることが多く、有資格者や経験者よりも給与が低い傾向にあることも理解しておきましょう。
未経験からヨガインストラクターになるためにやっておきたいこと
未経験からでも目指せるヨガインストラクターですが、いきなり求人に応募するのではなく、あらかじめやっておきたいことがあります。理由とあわせて紹介しますので、応募する前の参考にしてください。
ヨガのレッスンを受講する
ヨガについての知識やテクニックがある人でも、もし実際のレッスンを体験したことがなければ、ぜひ一度ヨガのレッスンを生徒として受講してみてください。
実際のレッスンに足を運ぶことで、ヨガへの理解を深めたり、インストラクターとしてのイメージをしっかり持ったりすることができます。
ヨガインストラクターに関する資格の取得もおすすめ
必須資格ではないものの、ヨガインストラクターに関する資格の取得もおすすめです。面接では資格の有無を重視するところもあり、資格があることで生徒から信頼を得やすくなるため、取得して損することはありません。
ヨガインストラクターに必要な知識や技術を習得でき、ヨガについての理解も深まります。
ヨガにはさまざまなスタイルがあるので、どんなヨガをやりたいか考えて資格やスクールを選びましょう。
未経験から就職し、働きながら資格の取得を目指すこともできます。
ヨガインストラクターに関するおすすめの資格
ヨガインストラクターに関する資格はいくつもありますが、全米ヨガアライアンスはヨガインストラクターの代表格ともいえる資格なので、取得がおすすめです。
全米ヨガアライアンスには、200時間のカリキュラム修了後に認定が受けられる「RYT200」と、その上位資格の「RYT500」があります。
ほかにも、インド中央政府認定の「YIC」という資格や、日本YOGA連盟の「ヨガインストラクター」、全日本ヨガ協会の1~3級の資格などが有名です。
引用元
Yoga Alliance
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ヨガインストラクターを目指すには資格が必要? ヨガ資格の種類や取得方法を紹介
未経験で不安な場合のおすすめの方法
未経験からいきなりインストラクターとして生徒の前に立つのは、とても勇気のいることです。
むしろ、難しいとも思える程ではないでしょうか。自分自身が、不安な状態ではヨガの素晴らしさを人に伝えることは出来ません。
しっかりと実践してからインストラクターとして始めてみることをおススメします。
インストラクターとして本番のデビューをする前に、色々インストラクターの経験をしてみましょう。
副業から始めてみる
副業でヨガインストラクターをする場合、フリーランスとして業務委託契約をして働くスタイルが一般的なのですが、インストラクターを副業で始めてみることに、いくつかのメリットがあります。
時間や場所にとらわれない
基本的にヨガはヨガマットさえ用意が出来れば、いつでもどこでも出来ます。
ヨガをする場所もヨガスタジオを借りることが出来なければ、地域の会議室などを借りて実施することも可能です。
始めたいタイミングでチャレンジ出来る
ヨガインストラクターは国家資格がなくても始められるので、「資格はないけれど、ヨガインストラクターとしてやっていけるか試してみたい!」と思った時に、副業として活動することが出来ます。
初心者向けの講習会に参加してみる
一般社団法人日本ヨガインストラクター協会では、ヨガインストラクタースクールを体験するプログラムがあります。
スクール体験の詳細、「費用は無料」「所要時間は1.5~2時間」「実技と学科のカリキュラム」で、初心者の方、ヨガインストラクターを目指している方、ヨガスタジオを開業、などを対象としています。
こういった協会の無料体験を利用してみるのも一つの手段ではないでしょうか。
その他、未経験の方をインストラクターに育てるという研修制度というのも存在しています。
研修で基礎を学んだり、スキル・ノウハウを学び一人前のインストラクターを目指すという制度です。
ヨガインストラクターの給与
求人サイト「リジョブ」に掲載されている求人の、ヨガインストラクターの給与は以下の通りです。
正社員 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 234,691円 | 528,560円 | 381,626円 |
店長(候補) | 254,971円 | 543,654円 | 399,313円 |
アルバイト | 時給下限 | 時給上限 | 平均 |
スタッフ | 1,197円 | 1,870円 | 1,534円 |
店長(候補) | 1,080円 | 1,840円 | 1,460円 |
業務委託 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 250,000円 | 500,000円 | 375,000円 |
※2024年1月現在
給与の下限と上限とでばらつきがある理由としては、インストラクターとしての経験の差や、指導しているレッスンの内容の違いなどが考えられます。
厚生労働省によると、スポーツインストラクター(ヨガの指導員を含む)の平均年収は、約384万円です。
給与に関する詳細や、収入アップを目指す方法については以下の記事をチェックしてみてください。
ヨガインストラクターの給料はどれくらい? 働き方による違いも紹介|収入UPを目指せる4つの方法とは
引用元
スポーツインストラクター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
無資格・未経験の求人を探すときのポイント
ヨガインストラクターに関する資格を取得せずとも応募できる求人はあるので、次のポイントを確認して求人を探しましょう。
応募の対象であるか|未経験可・無資格OKなど
未経験OKの求人といっても、スタジオによってはヨガインストラクターに関する資格は必須としているところもあれば、無資格・未経験の人でも応募可能というところもあります。
求人を探す際は、自分が応募可能な対象であるか・提示されている必要条件を満たしているかをしっかりと確認しておくことが大切です。
研修制度が整っているか|内容や勤務・給与形態など
未経験者の場合は研修期間が設けられていることが多いとお伝えしましたが、研修やサポート体制がどの程度整っているのかもチェックしておくべきポイントです。
スタジオによって研修期間や研修内容には違いがありますが、スタジオの指導方法や運営方針などを学ぶ機会にもなります。
具体的な研修内容や、研修期間中の雇用形態・給与まで確認しておくと安心です。
個人か大手か|大手のほうが採用されやすい
スタジオの規模によって、採用率が変わる可能性があります。個人スタジオは採用人数が少ないため、経験者のほうが優遇されやすいです。
大手スタジオはまとまった人数を採用し、研修を経てインストラクターを適したレッスンに振り分けるので、未経験者も採用されやすい傾向にあります。大手のほうがサポートも手厚いことが多いので、まずは大手の求人を見てみるのがおすすめです。
ヨガインストラクターの求人の探し方
ここからは、さきほどまでのポイントをふまえて、ヨガインストラクターの求人の探し方を紹介します。お好みの方法で、自分に合った求人を見つけてください。
求人サイトで探す
求人サイトは、職種や勤務地・給与・福利厚生などといったあらゆる条件のなかから、希望の条件を満たす求人だけに絞って検索することができます。パソコンやスマホで手軽に利用でき、料金もかかりません。
会員登録をすればスカウトを受けられたり、希望に近い求人情報が更新されたときに通知が送られてきたりといった機能があるサイトもあります。
ヨガ専門の求人サイトや美容・ヘルスケアに特化した求人サイトもあるので、ヨガインストラクターの求人を探すなら、そのジャンルに強いサイトを利用するのがおすすめです。
リジョブにも、ヨガインストラクターの求人が掲載されています。条件の選択肢が豊富にあるのが特徴です。
各スタジオの求人情報のページには、勤務条件などの基本事項にくわえて、求める人物像やスタジオのこだわり、採用担当者からのメッセージなども掲載されています。
アプリ版では、チャット形式で応募先とスムーズなメッセージのやりとりができ、応募先からのメッセージや連絡事項などをプッシュ通知で受け取ることも可能です。
気になるスタジオのSNSやホームページをチェックする
スタジオによっては、求人を出していても求人広告媒体には掲載していないこともあります。そういった場合は、SNSやホームページに求人情報を載せていることが多いです。
気になるスタジオの求人情報が見つからないときには、スタジオのサイトやSNSをチェックしてみるとよいでしょう。
ヨガインストラクターの応募後の流れと必要な準備
気になる求人を見つけ、募集要項にある条件を満たしていることを確認したら、つぎは応募です。応募後の簡単な流れは、以下のようになっています。
1. 履歴書や職務経歴書などの書類審査
2. オーディション|模擬レッスンや面接
それぞれ必要な準備とあわせて詳しく見ていきましょう。
1. 履歴書や職務経歴書などの書類審査
履歴書や職務経歴書は、ほかの仕事と同様に人間性や一般常識などがチェックされます。ヨガインストラクターを目指す意気込みや自己PRなども、審査のうえで重視されるポイントです。
履歴書に添付する写真は、清潔感がありスタジオの雰囲気に合ったものを選ぶと好印象につながるでしょう。
手書きで作成する場合は丁寧に記入し、誤字や脱字などのミスをしたら新しい用紙に取り替えて書き直します。PCで作成する場合もミスには注意が必要です。
必要書類を送付するときは、送付状を忘れずに同封してください。
面接がある場合は志望動機や自己PRなども詳しく聞かれるので、なぜヨガインストラクターになりたいのかをはっきりさせ、自分のアピールポイントも明確にしておきましょう。
関連記事
ヨガインストラクターの履歴書の書き方・|志望動機・自己PRまで一挙解説
2. オーディション|模擬レッスンや面接
オーディションとは、模擬レッスンなどをともなうヨガインストラクターならではの採用試験のことです。模擬レッスンは、ひとりで行う個人オーディションと複数人で行う集団のオーディションの2パターンあります。
個人・集団のどちらであっても、社会人としてのマナーは必須です。時間を守ることはもちろん、あいさつを含めしっかりと声が届くように話しましょう。
服装や髪型には、ヨガインストラクターとしての配慮が必要です。動きや正しいポージングがわかるよう、ボディラインが出るものを準備します。
ポーズの美しさだけに限らず、生徒がリラックスできるよう気配りができているか、スタジオの雰囲気と合っているかなども見られているので、しっかりと対策を練っておきましょう。
集団オーディション
集団オーディションはほかの受験者が生徒役、自身がヨガインストラクターとなって、10~15分間のレッスンを実施します。課題となるアーサナが決められていることもあれば、1からすべて自分で考えることも。
生徒が分かりやすい声かけを意識することが大切です。
自分が生徒役のときにも、レッスンを受けるときの姿勢やポージングを見られているので、しっかりと行いましょう。
集団オーディション全体でかかる時間は1~1.5時間程度です。その前後に個別面接があることもあります。
個人オーディション
個人オーディションでは審査員を生徒に見立て、10~15分の模擬レッスンを実施してから面接をするのが一般的です。予定していたレッスンを披露し終えても、続きをやるよう指示が出されることもあるので、レッスン内容は入念に作りこんでおきましょう。
ひとりで行うので、自分自身のヨガの魅力を最大限見てもらうチャンスです。その分緊張もするかと思いますが、しっかり練習をしてから臨みましょう。
ヨガインストラクターは未経験でもなれる!民間資格の取得もおすすめ
ヨガインストラクターは、未経験でも目指すことができます。ただし、生徒を指導する立場であるため、ヨガの魅力をよく知ったうえで、ヨガの知識やテクニックを習得しておくことが前提。
未経験者には研修期間が設けられていることが多いので、はじめての人でも安心して応募できます。
また、全米ヨガアライアンスやヨガインストラクターなどの民間資格の取得もおすすめです。選考で資格の有無が重視されることもあるほか、ヨガインストラクターに必要な知識や技術を習得できるので、仕事にも役立つでしょう。
オーディションでは模擬レッスンを行うので、必要書類とあわせてレッスンの準備も忘れないようにしてください。
ヨガインストラクターの求人を探す際は、ヨガ専門の求人サイトや美容・ヘルスケア系に強い求人サイトの利用がおすすめです。
リジョブでは、「研修制度あり」「副業・WワークOK」など豊富な条件を設けています。未経験歓迎の求人もあるので、ぜひ一度自分に合った求人がないか検索してみてください。