カラーオーダー率100%!メニューを絞って営業する『ALIVE』のブランディング術とは?

数あるサロンのなかでお客さまの目に留めていただくために必要なのがブランディング。差別化の手段はさまざまありますが、カラーに特化したサロンとして極めているのが表参道、吉祥寺、名古屋に3店舗を持つ『ALIVE』。なんと入社1年でカラーリストデビューも叶うのだとか。

前編では、その詳細を24歳にして吉祥寺店の店長を務める白土諒さんに伺いました。

カラーリングに絞ったブランディング

――――白土さんは『ALIVE』の人気の理由はどのようなポイントにあるとお考えですか?

「それはカラーリングに特化したブランディングにあると思います。とくにグラデーションカラーは有名で、他店の方からも『グラデーションカラーといえばALIVEだよね』とお褒めいただいています。当店のメニューはカラー、カット、トリートメントのみで、カラーのオーダー率はほぼ100%。トレンドのカラーリングを求めて、遠方からもたくさんのお客さまがお越しくださいます」

――――カラーに特化したサロンとしてアピールするために行っていることがあれば教えてください。

「あえてパーマやヘッドスパなどのメニューはご用意していません。食材を買う時にスーパーマーケットではなく肉屋や青果店のような専門店を選ぶ方がいるように、美容業界でも髪を染める際にカラーの専門店を選んでいただければと思っています。また、美容検索サイトのスタッフプロフィール欄には、グラデーションカラー、ハイライト、バレイヤージュなどスタイリストそれぞれの得意なカラーを掲載し、個人の差別化を図っています」

――――ここまでカラーリングに特化させたきっかけはなんですか?

「オーナーの西川が『ALIVE』を立ち上げた時に、以前勤めていたサロンと客層がかぶらないようにしようと考えたのが始まりです。そのサロンではきれいめスタイルの方が多かったので、お客さまの年齢層を下げてカラーで勝負しよう、ということで今の『ALIVE』の形が出来上がっていきました。美容検索サイトやSNSのヘアサンプル写真で、モデルさんが後ろ向きになってカラーだけを紹介しているものがありますよね。実はこれ、当店から始めたものなんです。モデルさんの顔立ちに左右されずに髪色をよく見えると評判になりました」

カラーリングに特化することで単価もアップ

――――カラーが中心となると1人あたりの単価は高くなりますか?

「スタッフにもよりますが、平均して1万5,000円から2万円くらいです。オーダーの入り口がカラーという時点でカットのみより平均単価が上がります。そして、カラーに特化したサロンに足を運ぶお客さまは美意識の高い方が多く、ほとんどの方がトリートメントやカットをプラスされますよ。吉祥寺店としては、全員が1ヵ月に100万円以上の売上を上げることを目標にしています」

――――カラーリングに特化しているからこそのメリットですね。

「はい。またアシスタント経験1年でデビューできるのも当店の特徴です。この1年でカラーの技術を習得し、デビューしたばかりの時はカットを受けずにカラーのみで勝負します。スタイリストとして責任を持ってオーダーを受けることは早い成長にもつながっています。1年目にしてカラーのオーダーだけで月に100万円以上の売上を上げるスタッフもいますよ」

積極的なSNSアップ

――――お客さまは何をきっかけに『ALIVE』を知り、予約に至るのでしょうか?

「最近はInstagramを見てお越しになる方が多いですね。『ALIVE』の全店舗共通のInstagramのアカウントは、現在フォロワー数が約4万,000人。投稿数は1日に30件近くなることもあります。スタイリストたちは投稿することが集客につながることをわかっているので、自発的に写真をアップしていくんです。どれもカラーに注目した写真ばかりですので、お客さまにはカラーカタログのように楽しんでいただいています」

――――SNSを運用する際に心掛けていることがあれば教えてください。

「人気のスタイルは何度も同じ写真をアップしています。お客さまは投稿のすべてを見ているわけではないので、同じものをアップすることに抵抗はありません。むしろ定期的に見てもらう方が効果的だと考えています。あと、フォロワーの方々が見たいのはヘアカラーだと思うので、プライベート写真は掲載しないようにしています」

――――白土さん個人のアカウントも拝見しましたが、写真からカラーに特化していることがわかりますね。

「そう思っていただけるような画像だけを選んでいます。見た方には『この人はカラーしかできないんだな』と映るかもしれません。それでもよくて、なんでもできる万能な美容師よりもカラーのプロフェッショナルだと思われたいですね。アカウント名でも『白土諒/エアータッチ/バレイヤージュカラー/ハイライトカラー』と名前に得意なカラー名を加えるなど、とにかくカラーのプロフェッショナルであることを印象付けるように心掛けています」

ブランディングの極意

『グラデーションカラーといえばここ』と言われるほど、カラーリングに特化したサロン、『ALIVE』。ブランディングの極意は下記の3つでした。

1.パーマなどのメニューは加えない

2.カラーをメニューの中心にする

3.SNSは専門性を打ち出して写真をアップする

後編ではカラー専門店ならではの教育方法と今後の店舗展開について伺います。

▽後編はこちら▽
カラーに特化したサロンとして大評判。入社1年でデビューが叶う『ALIVE』独自の教育論>>

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Salon Data

ALIVE kichijoji

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-5 吉祥寺公園通りビル6F
TEL:04-2227-5410
http://www.alive-hair.com/

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