福祉美容師の講習はどこがいい? 講習を受講するメリットを紹介
福祉美容師として働きたいなら、福祉に関する知識も必要です。そこで、福祉美容師を目指す場合の講習はどこで受けるのがいいのか、おすすめの講習を紹介します。
受講のメリットや仕事探しの方法、履歴書・面接のポイントもお伝えするので、参考にしてみてください。
介護美容師・福祉美容師を目指す人におすすめの講習と資格を紹介!
介護美容師や福祉美容師として活躍するためには、まず美容師免許が必要です。さらに、福祉美容師には福祉に関する資格が求められます。そこで、介護美容師や福祉美容師を目指す講習・講座はどこがいいのか、おすすめを紹介します。
日本訪問福祉理美容協会|訪問福祉理美容師
日本訪問福祉理美容協会の訪問福祉理美容師は、国家資格である理容師や美容師の免許を持っている方が訪問理美容の仕事をするための資格です。
訪問理美容師の資格を取得すると、介護を必要とする高齢者の方や、障害を持っていて車椅子で生活されている方など、美容室で施術を受けられない方のために、施設や自宅を訪問して美容に関する施術を行えます。
どんな講習を受けるの? 受講条件はある?
日本訪問福祉理美容協会の訪問福祉理美容師の講座の受講条件は、美容師または理容師の国家資格を取得していることです。厚生労働省の指定する美容師、理容師の養成施設を卒業した方、卒業見込みで美容師、理容師の国家試験の受験資格を得られる見込みの方も受講できます。
その講習内容としては、まず訪問施設でのマナーやコミュニケーション・福祉・介護・医療など、訪問美容の基礎知識について学ぶことになるのです。そして、高齢者のお客様に対する接客や施術の方法、道具の準備や取り扱いなどの訪問美容の準備について学びます。さらに、お客様の移動やベッド上でのカットやカラー、パーマの方法などについても学ぶという流れです。
2024年の7月以降は、京都・大阪・東京・仙台と、全国各地の会場で開催されます。日程や場所の詳細は、日本訪問福祉理美容協会のホームページでご確認ください。
引用元
JVBWA:訪問福祉理美容師の資格認定制度について
JVBWA:訪問福祉理美容師の受講スケジュール
日本訪問理美容推進協会|ヘアメイクセラピスト(訪問福祉理美容師)
日本訪問理美容推進協会のヘアメイクセラピスト(訪問福祉理美容師)の養成講座は、医療従事者監修による講座です。訪問理美容に関する基礎的な技術や知識を、1日の講座で身につけられます。
受講後は訪問理美容師として働けるよう、メールやLINEで無料サポートするほか、有料で損害保険や材料仕入れのコストダウンといったサポートもしてくれるのが特徴です。
引用元
日本訪問理美容推進協会:ヘアメイク・セラピスト養成講座
どんな講習を受けるの? 受講条件はある?
日本訪問理美容推進協会のヘアメイクセラピスト(訪問福祉理美容師)の講座を受けるための受講資格は、理容師または美容師免許を取得している方です。その講習内容は、介助知識や技術を取得するための内容ですが、まずテキストで事前学習をしたうえで、学科と実技の研修が1日で行われます。
対象のお客様の状態に合わせて訪問理美容を行うため、現場に合わせた道具の選定や寝たきりの方へのカット技術、ベッド上でのシャンプー技術などを身につけることが可能です。東京・静岡・宮城など、全国各地で開催されるので、詳細は日本訪問理美容推進協会のホームページでご確認ください。
引用元
日本訪問理美容推進協会
NPO全国介護理美容福祉協会|「福祉理美容師」養成コース
NPO全国介護理美容福祉協会の「福祉理美容師」養成コースは4日間の講座です。講座を受講すると、理容師や美容師の免許を活かして、美容福祉を行えるようになり、福祉や介護に関する知識や技術を身につけることが可能です。
どんな講習を受けるの? 受講条件はある?
NPO全国介護理美容福祉協会の「福祉理美容師」養成コースは、受講条件は理容師または美容師の国家資格を取得している方が条件です。
4日間の講習を受けることになりますが、A日程・B日程・C日程・D日程に分けられ、各自の都合に合わせてそれぞれ受けることができます。A・B・C・Dのいずれか1つの日程のみを受けられる体験コースがありますが、この場合、資格取得の認定は受けられません。
4つのコースすべてを4日間受けた理容師や美容師の方のみ、「福祉美容師」「福祉理容師」の資格を取得できるものです。この講習では、寝たきりのお客様に対するシャンプーやカットなどの美容に関する施術の方法や訪問美容で行う体位変換、ベッドからの起き上がりなどの介助技術、訪問理美容に関する知識などについて学びます。
日本理美容福祉協会|福祉理美容士
日本理美容福祉協会の福祉理美容士の養成講座は、外出できない高齢者のお客様や障害をお持ちのお客様に対して、自宅や施設などに訪問して理美容の施術を安全に行える人材を育成するための講座です。
どんな講習を受けるの? 受講条件はある?
日本理美容福祉協会の福祉理美容士の受講条件は、理容師または美容師の国家資格を取得している方です。その講習内容は自宅学習にくわえて2日間の実技講習で、介助の基礎知識や訪問理美容技術のノウハウを身につけます。
講習を受講したあとは修了証が発行され、任意で福祉理美容士資格認定カード(有料)の発行も可能です。センターは、北海道・宮城・岩手・東京・神奈川・愛知・大阪・富山・福岡・熊本など、全国各地にあります。詳細は日本理美容福祉協会のホームページでご確認ください。
なぜおすすめなの? 講習を受講する3つのメリット
ヘアメイクセラピストや福祉理美容士などの講習を受講するのは、なぜおすすめなのでしょうか。講習を受講するメリットについて解説します。
1. サービス提供に必要な介護の知識や技術が学べる
講習を受講するメリットとしては、介護の知識や技術が学べることがあげられます。現場で行う具体的な介助方法の詳しい知識を身につけることが可能です。
車椅子や寝たきりのお客様への施術が学べる
車椅子のお客様や寝たきりのお客様に対して、寝たままシャンプーやカットを行う方法、準備から仕上げまでのプロセスなどを学ぶことが可能です。車椅子や寝たきりの美容室への来店が難しいお客様に対して、施術ができるようになります。
2. 高齢者や障害のあるお客様とのコミュニケーションを学べる
高齢者のお客様や障害をお持ちのお客様とのコミュニケーション技術を身につけられるため、接客する際にどのような配慮が必要なのか学べます。
配慮が必要な状態や部位を把握できる
高齢者のお客様や障害をお持ちのお客様にとって配慮が必要な状態や部位について、適切に把握できるようになります。このことは、介護美容師や福祉美容師として働く際の大きなメリットです。
3. 仕事の幅が広がる|スキルアップ・キャリアアップ
講習を受けて資格を取得することで仕事の幅が広がるので、将来的に仕事面でのスキルアップやキャリアアップにつながります。この資格は就職や転職にも役立ち、介護美容師や福祉美容師として独立・開業することも夢ではないでしょう。
福祉美容師として働ける職場を探すには?
では、福祉美容師として働ける職場を探す方法にはどんなものがあるのでしょうか。
就職・転職エージェントを利用する|美容・介護に強いエージェントがおすすめ
人材会社が就職・転職活動を支援してくれるエージェントサービスを利用する方法です。求職者の相談に乗り、適性・スキルに合う企業とのマッチングや、応募書類・面接の対策などをしてくれます。
福祉美容師が利用するなら、美容・介護系に特化したエージェントがおすすめです。
求人サイトで探す|美容・介護業界に強い求人サイトがおすすめ
インターネット上に数多くの募集情報を掲載している「求人サイト」を利用する方法です。大手企業から小規模の事業所まで多様な求人があり、自分で条件を決めて検索できます。
福祉美容師の場合は、美容・介護業界に強い「リジョブ」や「リジョブケア」などのサイトを利用するとよいでしょう。
福祉美容師の履歴書で押さえておきたいポイントとは?
ここでは、福祉美容師が応募時に提出する履歴書のポイントを見ていきましょう。
関連記事
美容師の履歴書の書き方を詳しく解説|志望動機の例文やアピール方法、注意点や面接のポイントも紹介
書く前に|基本的な書き方とは?
まず、書き方のマナーやルールを頭に入れましょう。
・時間に余裕を持ち丁寧に記入する
・鉛筆・シャープペンなどは使わず黒のペンで書く
・誤字脱字がないように正確に記入する
・間違ったら修正ペンは使用せず書き直す
・空欄や履歴書の使い回しはNG など
志望動機に書くべきこととは?
履歴書で重視されやすい項目の1つに「志望動機」があります。福祉美容師の志望動機にはどんな内容を書けばいいのか、下記で解説します。
福祉美容師として働きたい理由
まず、自分がなぜ福祉美容師を目指したのか、福祉美容師として働きたい理由を伝えましょう。きっかけは個人個人で異なるため、理由が明確になることで熱意も伝わりやすくなります。
美容師としての経験をどう活かしたいか
過去の美容師としての経験を福祉美容師の仕事にどう活かしたいのか、就職後のビジョンを伝えることも重要です。これまでにやってきた仕事でどんなスキルが身についており、どう役立てられるかなど、将来を見据えて自分の武器をアピールしましょう。
面接で好印象を与えるには?
福祉美容師に限らず、採用面接ではよく聞かれる質問があります。そのため、スムーズに回答できるように対策してから臨みましょう。美容師としてのやる気はもちろん、福祉への興味関心や適性なども見られます。
なお、受け答えの内容だけでなく、身だしなみや表情なども大切です。清潔感を感じられる身だしなみで、あいさつの仕方・笑顔・姿勢など、こまかい部分も気を抜かないようにする必要があります。
自分に合った講習を選んで受講しよう!
福祉美容師向けの講習のおすすめや、受講のメリットなどを解説してきました。今後は高齢化社会がより進行すると考えられるので、介護美容師や福祉美容師の需要はますます高まってくるでしょう。
美容師や理容師の活躍の場は、美容室などのサロン以外にもどんどん増えているので、自分に合った講習を選んで受講してみてください。
また、福祉美容師として働ける職場探しにはぜひ「リジョブ」を活用しましょう。「訪問美容」「未経験歓迎」「資格取得予定者」など、豊富な条件のなかから自分に合ったものを選んだり、キーワードを設定したりして求人を検索できます。