『運命の1本』にふさわしい愛着を持てるシザーの捜し方!

みなさん、シザーはどんなものをお使いですか? また、その使い心地に満足していますか? 美容師にとって最も重要なアイテム“ハサミ”は、あなたの実力を最大限に発揮させるパートナーのようなもの。自分に合ったハサミの選び方をご紹介します。

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自分の手にあったシザーをチョイスする

ハサミの大きさはインチで表わされます。長いシザーはパワーがあり一気にたくさん切りやすく、短いシザーは細かいカットが得意と言われています。ヘアスタイルによってシザーを変えていると思いますが、手の大きさに合ったものを選ぶことによって、使いやすさが変わってきます。
5インチから7インチの大きさが一般的ですが、4や8といったものも存在します。そのなかでも、6インチ~6.5インチは、最もよく使われています。このサイズの刃の長さが指の長さと同じになることが多いので、安定して使えることができるようです。手の小さい人や指の短い人には5.5~6インチ程度、手の大きい人や指の長い人には6.5~7インチ程度と調整してみましょう。

シザー

シザーのタイプも数種類あります

シザーには、一般的なカットに使われる「ブランドカット」、スキバサミの「セニング」、片方にしか刃がついておらず髪を逃がしながら滑らして切る毛量調節に便利な「スライド」などの種類があります。
セニングシザーはカット量が多いときはとても便利です。目の細かさがいろいろあります、カット率(一度の開閉で切れる髪の毛の量の割合)によって使い分けるがおすすめです。

カット率20~40パーセント。
一般的なセニングのカット率。1本あれば万能的に使えます。

カット率20パーセント以下。
毛の量は多く落とさないので、細かな部分調整に使えます。

カット率40パーセント以上。
毛の量が多いお客様のカットをする時やショートカットに向いています。

シザー

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ハンドルはやはり自分の手にあったものを

ハンドルとはシザーに指を入れる丸穴の部分から手にもつ部分にかけてのこと。こちらもいろいろな種類がありフィット感が異なってきます。

メガネ
一番シンプルな形で、安定性が高く取り回しがきく万能型。扱いやすさはナンバー1と言える。

オフセット
指を大きく開けなくても開閉が可能で、手の稼働率も軽減。手の小さな女性に適している。

3D
ハンドルが少しねじれており指にフィットするつくり。横にも縦にも角度を付けて切りやすい。

シザー

刀の部分は形+素材で選ぶ

刃の種類でも切れ味や感触が変わります。最もポピュラーな「直刀(ハマグリ刀)」はシャープで柔らかな切れ味が特徴のオールマイティに使えます。他にもスライドカット用の「笹刀」、パワーがあり硬い毛向きの「剣刀」、毛量や質感などの微調整の便利な「カーブ刀」などがあります。
素材によっても切れ味が違うので注意しよう。今主流となっているハイス鋼(粉末微粒子鋼)は切れ味重視です。

ハイス鋼
高い強度があり確かな手ごたえが特徴的。硬い切り心地が好みの人向けの素材です。

ステライト
柔らかい切れ味が特徴。鋭くスパッと切れて、なおかつソフトな感触の切れ味。

ダマスカス
耐久性が高いのが特徴。サクサクカットでき、しっかりとした切れ味も確保されています。

シザー

シザーは何本ぐらいあるのがベストか

仕事量などにより、人それぞれだが予備も合わせて4・5本は最低用意しておきたい。メインとなるブラントは2本、そのほかセニング1本、スライド1本を目安に。セニングを多用する人は目の違うものを数本用意しておくのも便利。
シザーの寿命は使用頻度によって変わるが、良いメンテナンスをすることでも延びてきます。1人切ったらセーム皮で拭く、忙しい場合でも仕事終わりにはセルフでしっかり拭くようにしよう。また、セルフの他に数ヶ月に1回はプロのハサミ屋さんに研いでもらうことも良い切れ味を保つ秘訣です。

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