サービス提供責任者を辞めたいと思う理由とは? 悩んだときはどうすればいい?
やりがいのあるサービス提供管理責任者の仕事ですが、ときには辞めたいと感じることもあるでしょう。サービス提供管理責任者を辞めたいと思うおもな理由には、どのようなものがあるのでしょうか。今回は、仕事を辞めたいと思う理由をご紹介します。
また、辞めたくなるほどの悩みを抱えた場合の対処法についてもみていきましょう。現在の職場では悩みの解決が困難な場合は、転職するのもひとつの手です。転職を成功させるために必要なこともあわせてご紹介します。
もう無理…サービス提供責任者を辞めたいと思う理由とは?
サービス提供責任者を辞めたい理由は、人によってさまざまです。ここでは、サービス提供責任者を辞めたいと思う具体的な理由についての例をご紹介します。
1. 仕事が忙しくて休みがとれない
サービス提供責任者の仕事は、訪問介護計画書の作成や確認、ケアマネジャーとの連絡、ヘルパーの指導や同行などさまざまです。
業務内容が幅広く忙しいため、職場によっては休みが取りにくい環境でもあります。残業続きで休みがとれなければ、疲れはたまる一方でしょう。
2. スタッフとうまくいかない
職場の人間関係にストレスを感じるのはどの業種でもあることですが、サービス提供責任者の場合はかかわるスタッフが多いため、人間関係にストレスを感じやすいのです。
ときには、ヘルパーと利用者の板挟みになることやスタッフ同士の仲介に入る場面もあります。仕事にやりがいがあっても、人間関係のストレスが大きいと仕事を続けるのはむずかしいかもしれません。
3. 体力的につらい
サービス提供管理責任者は、移動などで休みがとれないことがあります。訪問介護計画書の確認やヘルパー同行の際には利用者宅を訪れる場合もあるため、体力的な負担が増してしまい、つらいと感じることがあるようです。
4. 周囲に評価してもらえない・理解してもらえない
サービス提供管理責任者の仕事内容は幅広いので、具体的にどんな仕事をしているのか周囲に理解してもらえないことも少なくありません。そのため、周りに評価してもらえないこともあります。
日々忙しく過ごしているのに、周りからのサポートがなければ仕事を辞めたくなってしまうのは仕方のないことといえます。
5. 頼れる立場の人がいない
サービス提供管理責任者は配置人数が決まっている仕事であり、前任者の退職で急に抜擢されても指導を仰げる人がいないことがあります。いきなり任されると、業務について質問できる人がおらず、苦労することもあるようです。
6. 事業所のケア方針と合わない
自分の目指すものと事業所のケア方針が合わないと、ギャップを感じて苦しくなります。考え方の違いがきっかけで、人間関係に亀裂が入る可能性も考えられる理由のひとつです。
7. 業務の負担の割に給与が安い
サービス提供管理責任者は業務の負担が大きい仕事ですが、場合によっては業務内容の大変さに給与が見合わないことがあります。給料が安いとやりがいを失い、仕事を辞めたくなってしまうこともあるようです。
悩みを解決するにはどうすればいいの?
辞めたくなるほどの悩みを抱えたときには、どうすればいいのでしょうか。ここでは、具体的な方法について解説します。
1. まずは サービス提供者を続けるメリットを書き出そう
まずはサービス提供管理責任者を続けるメリットを書き出してみてはいかがでしょうか。おもなメリットとしては、次のことがあげられます。
・正社員で働ける
・ヘルパーより給料が高い
・キャリアアップできる
・やりがいがある
サービス提供管理責任者は配置人数が決まっているので、正社員で採用される場合がほとんどです。正社員は福利厚生がしっかりしており、簡単に解雇されることもないため、安定した環境で働くことができます。勤務先によっては業務の負担が大きいわりに給料が安いこともありますが、ヘルパーよりは給料が高く、やりがいにつながる大きなメリットといえます。
また、幅広い業務をこなすことは、キャリアアップにつながるでしょう。さまざまな業務を経験することで仕事の全体的な流れを把握できるほか、多くの人と接することでコミュニケーション能力が身につきます。接する人が多い仕事なので、利用者からもヘルパーからも直接感謝を伝えてもらえることも少なくありません。人からの感謝は大きなやりがいにつながり、前向きに仕事をこなしていけるでしょう。
2. 今の職場で考えられる改善点を考えて提案・相談する
今の職場の環境を改善する提案をして、周囲に相談するという方法があります。信頼できる相手と悩みを共有することで辞めたいと思っていた心が軽くなり、もう少し今の職場でがんばろうと思えるようになるかもしれません。
3. ほかの職種・資格で働く|ホームヘルパー・介護福祉士
サービス提供管理責任者を辞めて、ほかの職種で働くのもひとつの手です。ヘルパーとして現場で働く、介護福祉士資格を所有しているのであれば介護福祉士として働くなど、選択肢はさまざまです。
4. 自分の条件に合う施設に転職する
待遇などに問題がある場合は、自分の条件に合う施設に転職することを検討してみるのもよいでしょう。悩みを解決するために努力をしたうえでの転職であれば、気持ちを切り替えて、次の職場でがんばれるはずです。
転職したい! スムーズな転職にはなにが必要?
転職を決めた場合、次の職を見つけるために必要なことにはどのようなものがあるのでしょうか。スムーズな転職を成功させるために必要なことを解説します。
1. 次の職場を決めておく
焦って次の職場を決めると、冷静な判断ができず、あとで後悔することになります。余裕をもって転職活動をおこない、なるべく働きながら次の職場を決めましょう。
仕事を辞めてから次の職場を探すのは、金銭的に負担がかかってしまい、焦りの原因になるためおすすめできません。働きながら転職活動をおこなうのには、現在の職場と新しい職場を比較しやすいというメリットもあります。
2. 自分の条件を書き出して優先順位を決める
自分が望むものを書き出して、優先順位を決めてから職場を探すと転職活動がスムーズです。優先順位となる条件には、給料の高さ・人間関係・仕事の忙しさなどがあります。
自分が仕事に対して、なにを求めているのかあらためて考えるいい機会になるはずです。外せない条件と妥協できる条件を把握しておくとよいでしょう。
3. 介護職の経験を活かせる職場を探す
異業種へ転職する場合は、介護職でつちかった経験を活かせる職場を選ぶと活躍しやすいでしょう。介護職で身につくおもな力は、コミュニケーション能力や責任感、思いやりなど。人と接する仕事は介護職と通じる部分が多く、スムーズに仕事をはじめやすいでしょう。
4. 下調べを入念にしておく
働きはじめたあとに「こんなはずではなかった」とならないように、下調べは入念にしておきましょう。とくに自分が大切にしている条件は、よく確認する必要があります。たとえば、給料を重要視するならば前職より給料アップは見込めるのか、手厚い手当があるかなどです。
人間関係を重要視する場合は、職場見学をして働いている人の雰囲気を把握することをおすすめします。アットホームな雰囲気なのか、バタバタしていて職員同士の会話がないのかでは、職場環境は大きく異なってしまうためです。
自分に合った解決方法を見つけよう!
サービス提供管理責任者を辞めたいと思うおもな理由は、仕事が忙しくて休みがとれない、スタッフとうまくいかない、体力的につらいなどが多いようです。もし、辞めたくなるほどの悩みを抱えた場合は、改善できる点があるかを信頼できる人に相談したり、サービス提供管理責任者を続けるメリットを書き出したりするなどしてみましょう。
自分の条件に合う施設へ転職を決意した場合は、スムーズな転職を成功させるためのポイントを押さえておくことが大切です。ポイントは、介護職の経験を活かせる職場を探す、下調べを入念にしておくなど。自分に合った解決方法を見つけて、悩みと向き合ってくださいね。
参考元:
マイナビ介護職 サービス提供責任者が「辞めたい」と思ったら、転職前に考えたいこと
みんなの転職「体験談」。 「サービス提供責任者(サ責)を辞めたい・転職したい」と思った時の対策・ポイント
ケアスタイル サービス提供責任者を辞めたい!転職前に後悔のないよう考えるべきこととは