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介護・看護・リハビリ 2021-08-31

みんなと連携しながら患者さんをケアする「病棟介護」の仕事 介護リレーインタビュー Vol.18【介護福祉士 山下翔太さん】#1

介護業界に携わる皆様のインタビューを通して、介護業界の魅力、多様な働き方を紹介する本連載。今回は、八王子市で地域の回復期・慢性期医療を担う「医療法人社団永生会」運営「永生病院」で、介護福祉士として働いている山下翔太さんにお話しを伺います。

前編では、山下さんが介護業界に進んだきっかけや、病棟勤務の介護職を選んだ理由、お仕事の内容についてインタビュー。後編では、介護のお仕事の楽しさや大変さ、今後の目標などをお聞きします。

《プロフィール》

永生病院 介護福祉士 山下翔太さん…高校卒業後、専門学校で介護の基礎を学び、永生病院に入職し、勤務10年目。実務経験を積み、3年目から介護福祉士に。現在は医療療養病棟に勤務し、病棟内スタッフをまとめている。

おじいちゃん・おばあちゃん子だったことから介護の道へ

専門学校卒業後、永生病院に入職してから
勤続10年目という介護職一筋の山下さん

―まず、介護業界に入ろうと思ったきっかけを教えてください。

介護職に興味を持ったのは、僕が小さいころから祖父母のことが好きだったからです。両親の祖父母とも実家から車で10~15分くらいのところに住んでいて、小さいころはよく遊びに行ったり来てくれたりしていました。その楽しかった思い出が残っていたことで、将来を考え始めた高校卒業くらいから、介護職に興味を持ち始めました。

そうして高校卒業後、介護の職種が選べる専門学校に進学しました。そこで介護の基礎知識を学び、専門学校卒業にともなって永生病院に入りました。

―さまざまな介護のお仕事のなかで、病院勤務を選んだ理由はありましたか?

一番魅力を感じたのは、いろんな職種の方たちとチームで患者さんを支えていくという点です。施設と違って病棟では、医師や看護師、リハビリを担当する作業療法士、食事面をサポートする栄養士など、みんなで情報を共有しながら、患者さんをケアします。そういうところがいいなと思って、病院勤務を選びました。

―実際に働いてみてギャップはありましたか?

チームでケアに取り組んでいくという面は、イメージ通りでした。ギャップを感じたところとしては、思っていた以上に体力を使う仕事でしたね(笑)。

介護職に持つイメージって、ドラマ等の影響で施設勤務の方を思い浮かべることが多いと思うんです。僕もどこかでそのイメージが刷り込まれていたんだと思います。みんなでレクリエーションをするなど、患者さんと一緒に遊ぶ機会が多いイメージがあったんです。

でもここは病院なので、もちろんレクリエーションをする病棟もありますが、基本はどうしても治療が優先になります。また僕がいる病棟は寝たきりの患者さんも多いので、2・3時間に1度は体位交換をしないといけません。

施設と病院の違いと言うか、みんなで遊んで楽しんでいるイメージが強いと、ギャップを感じると思います。

ADLを維持しながら、できないことはサポートする

療養病棟勤務の山下さん。
患者さんの介助には、
それぞれのADL(日常生活動作)に合わせた
ケアが必要だと言います

―山下さんのお仕事の内容を教えてください。

永生病院に入職して3年の実務経験を積み、介護福祉士になりました。僕が勤めているのは医療療養病棟という、継続的な入院加療を必要とする患者さんが入院しているところです。

主な仕事内容としては、患者さんの日常的な身のまわりのお世話。食事介助や排せつ介助、おむつ交換などです。あと僕は10年目で在籍期間が長い立場上、病棟内スタッフの意見をまとめて看護師長に伝える業務なども行っています。

―お仕事で大切にしていることは何ですか?

日ごろから意識しているのは、患者さんのADLを維持することです。ADLとは、「日常生活動作」という、移動や排泄、食事、更衣、入浴などにともなう動作のこと。生活の中の動作でできること、できないことが患者さんごとにあります。

「できること」に関しては時間がかかってもできるだけ患者さんにしてもらい、「できないこと」をあくまでサポートする。それを意識しながら、個々に合わせたケアができるようにしています。

忙しいし体力を使う分、パワフルな人も多い!

患者さんの体位交換など力仕事も多いため、
ご自身の腰への負担も気をつけているそう

―では1日のタイムスケジュールを教えてください。

勤務は、早番、遅番、夜勤があります。
1カ月内での割合は、早番・遅番が5日ずつ、夜勤が7日ほど。基本的には夜勤明けが休みになります。

僕がいる医療療養病棟は50床あり、介護スタッフは15名ほどです。どうしても離職率は高いので、10年目の僕でも上から数えたほうが早いくらい。でも僕より在職歴が長い方には、すごくパワフルでアグレッシブなおばちゃんも多いです(笑)。

離職の理由として体力面があがることは多いです。僕も一度ぎっくり腰になったことがあります。でもやっぱり「この仕事をしていてよかった」と思えるので、続けていきたいんですよね。だから腰に負担がかからないように工夫して業務をしています。

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新卒から10年勤めているという山下さん。離職率の高い介護職ですが、患者さんのことを考えながらお仕事に取り組んでいる山下さんのお話を聞き、やりがいの大切さを感じました。次回は、山下さんがお仕事に感じる楽しみ、大変さなどについてお聞きします。

▽後編はこちら▽
ADLを意識して個々に合ったケアを続けたい 介護リレーインタビュー Vol.18【介護福祉士 山下翔太さん】#2>>

取材・文/山本二季
撮影/奥村亮介(スタジオバンバン)

Information

医療法人社団永生会 永生病院

住所:東東京都八王子市椚田町583-15
TEL:042-661-4108

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