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ヘルスケア 2021-12-01

インストラクターデビューから1年で講師に!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.43 ヨガ講師 内田 薫さん #1】

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回はヨガインストラクター養成講座で講師を務める傍ら、雑誌監修やメディアでのヨガ指導など幅広く活動している内田 薫さんにフォーカス。

金融機関での営業職からヨガインストラクターに転職した内田さん。前編では、そこから7年で現在の活動にたどり着いた経緯をお聞きします。

お話を伺ったのは…

ヨガ講師/メンタルトレーナー 内田 薫さん


大手ヨガインストラクター養成スクールやスポーツ専門学校にて講師を務める傍ら、イベント登壇やヨガスタジオ・トレーニングジムでコンサルティングを務める。2020年メンタルトレーナーの資格を取得し、在籍インストラクターのメンタルコーチングも担当するように。出産を機に2021年5月よりフリーランスとして活動スタート。同8月より、ヨガインストラクターにビジネス視点を伝える『サクセスオンラインヨガ塾』を開講中。
Instagram:kaoru__uchida

「生きがいになる仕事を見つけたい」と思っていた時ヨガと出会う

ヨガ歴7年、インストラクター歴4年の内田さん。
インストラクターになって1年後には講師活動もスタート

──まずはヨガインストラクターになった経緯を教えてください。

前職は金融機関の営業職でした。特に不満はありませんでしたが、働き続けるなかで「人生の生きがいになることを仕事にしたい」と思うようになったときに、そこまでの熱意が持てるかというと違うなと感じたんです。そこから自分探しが始まって(笑)。

ストリートダンスをしていたので、そこに戻ろうかとも思ったんですが、腰痛持ちなので本腰を入れてできるかというと難しいな…とか。いろいろ悩んでいる時に、ホットヨガの看板を見つけて入ってみたら、すごく気持ちがよかったんですよね。それで本格的にヨガを学ぶようになりました。

はじめは自宅で、こじんまりやろうと思っていたんです。でも学び出したら周りに影響され、インストラクター活動もするようになりました。ヨガのインストラクションをすることで目の前の方が笑顔で幸せそうに帰っていく。それを見たときに「これだ」と思ったんです。それで前職を退職して、レッスンを受講しながら本格的にインストラクターになりました。

──講師として活動し始めた経緯は?

もともと小さいころからの夢が「先生」だったので、講師をしたいと思っていたんです。あとはナーバスな話になるんですが、正直なところインストラクターだけでは食べていけないと思いました。

フリーランスで1カ月2カ月と過ごしていくうちに、稼ぐことの厳しさに気づきました。収入の軸を持つためにアルバイト契約でパーソナルトレーニングのスタジオに所属して、他のスタジオでも働いて…それでも前職の収入には程遠かったですね。そういった経験もあり、講師として社員契約で働きたいなと思うようになりました。

フリーランスの間は、トレーナー件ヨガインストラクターとして、パーソナルレッスンをメインに活動しました。パーソナルにしたのは、講師になるための勉強という面もありましたね。

食べていけなった経験からビジネス目線を持つように

RYT200修了、IHTA認定サップヨガインストラクター、
IHTA認定5分間ヨガ体操指導者、IHTA認定ピラティスインストラクター、
メンタルトレーナーなど軸となる資格を複数持つ

──講師になるために何が必要か考えられたんですね。ビジネス目線を感じます。

そうですね、食べていけなかったので(笑)。インストラクターになって1年の私と、10年以上講師をしてきた方に差があるのは分かっていたので、追いつくためにまずはたくさんレッスンを担当しようと思ったんです。パーソナルセッションにこだわったのは、グループセッションよりも時間と労力をかけずに効率よく経験が積めると思ったからです。当時は1日8人ほど担当しました。

──トレーナーもされていたんですね。

トレーナーを経験することで体の勉強、いわゆる解剖学や機能解剖学の勉強もしました。これはヨガインストラクターにとっても必要不可欠な知識だと思ったので、勉強もかねて。体の知識を持っているとファンもつきやすいんですよ。

──他に講師になるためにしたことはありますか?

あとは、何か特別感のある資格を取ろうと思いました。自分が「これが得意だ」というものの資格を持つことで、大御所の先生たちに少しでも並びたいと思ったんです。誰も持っていないようなスキルや資格を勉強するのは、講師でなくインストラクターとして成功するためにも大切だと思います。

私の場合は、当時流行していたこともあり「プールサップヨガインストラクター」の資格を取りました。その時に取った資格のおかげで横浜ヨガフェスタに登壇することができ、生徒さんも増えてインストラクターの仕事が波にのりましたね。

オンライン主流の今は、育児との両立もしやすい

出産を機に働き方について考えるようになり、
正社員からフリーランスへ

─現在はどんな活動をされていますか?─

今は活動の7割が講師、3割がインストラクターです。2020年11月に出産したので、0才の育児と両立しながら活動しています。


ベースとなっている仕事は、8月に始めた『サクセスオンラインヨガ塾』と、自主開催の講座やレッスン、月2回の養成スクールでの対面レッスンです。

──子育てとの両立は大変じゃないですか?

今は夫がテレワークをしていることもあり、あまり問題ありません。来年から仕事が増えそうなので、一時保育は検討しています。

でもコロナ禍になってオンラインが主流になったことで、ヨガインストラクターは働きやすくなったと思います。レッスンや講座、イベントも基本はオンライン。自宅でできるようになったので、移動がない分、子育て世代にはうれしいですよね。「保育園に預けなくても、やろうと思えばできるよ」というのは、これからママになるインストラクターさんに伝えたいです。

副業、フリーランス、社員と、さまざまなかたちでヨガに携わってきた内田さん。現在はフリーランスとして活動しています。次回中編では、フリーランスに戻って感じること、お仕事の魅力と大変さ、ヨガインストラクターを目指す人へのアドバイスをお聞きします。
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取材・文/山本二季
撮影/高嶋佳代

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