調理補助の仕事内容とは? お給料はどれくらい?|調理補助の魅力とやりがい
求人サイトや求人情報などで目にする機会が多い調理補助という仕事。おもな業務内容としては、調理師のサポートをおこないます。
しかし、具体的にどのような仕事であるのか、経験がなくてもできるのかなど、疑問に感じることも多いでしょう。そこで今回は、調理補助の仕事について具体的にご紹介します。
調理補助はどんなお仕事をするの?
調理補助の仕事は、多くの人がイメージするとおり調理のサポートが中心です。調理師が調理をしやすいように、また調理がスムーズに進みスピーディーに食事を提供できるようにサポートしなければなりません。ここでは、おもな仕事内容をご紹介します。
調理のサポートスタッフ|下ごしらえ・盛り付けなど
調理補助の仕事は調理のサポートが中心ですが、具体的な仕事内容としては野菜や果物の皮むきや食材のカット、盛り付け、使用する調理器具の準備などをおこないます。
勤務する職場によっては、食事の配膳や後片付け、皿洗いも仕事の一部として含まれることがあるでしょう。調理がスムーズに進むようにサポートしていくことが、調理補助の大切な役割です。
調理師とはどこが違うの?|調理師免許の有無
調理師との明確な違いは、調理師免許の有無です。そもそも調理師になるためには、指定された調理師養成施設を卒業する、もしくは2年以上の実務経験を経たあとに調理師の試験を受けて合格するという2つのルートが存在します。
いずれかのルートで調理師の資格を取得し、働くことになるのが特徴です。一方で、調理補助は調理の経験などがなくても働けます。
調理補助から調理師は目指せる?|実務経験ルートで受験資格を得よう
調理補助から調理師を目指すことは可能です。学校に通わなくても、2年以上現場での経験を積んでから調理師の試験に合格することで調理師の資格を得られます。
しかし、現場での経験はどこの職場でもかまわないというわけではありません。食品衛生法による営業許可を受けた施設で、規定以上の勤務をしなければ受験資格を得ることはできないからです。
調理補助はどんなところで働くの?|飲食店・給食施設など
調理補助が働ける場所は病院や介護施設以外にも、ホテルや飲食店などもあります。ほかにも、学校給食やスーパーで求人募集がかけられていることもあるようです。このように、幅広いところで働けるのが調理補助の特徴となります。
調理補助の給与はどれくらい? 求人情報をチェック
調理師のサポートをする調理補助ですが、給与は一体どのくらいもらえるのでしょうか。ここでは実際の求人情報などから正社員やパート・アルバイトの月給や年収、業界未経験でも応募できる求人の有無についてご紹介します。
正社員の月給相場・平均年収はどれくらい?
リジョブの東京都を対象にした求人では、調理師および調理補助の正社員の月給は約20~29万円前後で、年収に換算すると約340~349万円となっていました。
ただし、職場によっては手当や賞与を支給してくれるところもあるため、ここでの月給や年収はあくまで参考程度にとどめておくようにしましょう。
東京都 調理師・調理補助 正社員の求人検索結果(2022年3月18日時点)
アルバイト・パートの時給相場はどれくらい?
リジョブの東京都を対象にした求人では、調理師および調理補助のパート・アルバイトの平均時給は約960~1,100円となっていました。
全国平均時給が930円であることから、正社員の待遇と比較するとパート・アルバイトの待遇はそこまで悪いとはいえないでしょう。
東京都 調理師・調理補助 パート・アルバイトの求人検索結果(2022年3月18日時点)
業務未経験でもOKな職場はある?
リジョブの東京都を対象にした調理師および調理補助の求人では、業務未経験でも働ける職場はあるようです。
しかし、そこまで求人数が多いわけではないようなので、ある程度経験を積んでから働いたほうがよいでしょう。
東京都 調理師・調理補助 未経験歓迎の求人検索結果(2022年3月18日時点)
調理補助の魅力とやりがいとは?
飲食店から介護施設や病院、学校給食など活躍の場が多い調理補助。この仕事の魅力ややりがいには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、調理補助という仕事の魅力ややりがい、調理補助の仕事に就くうえでの大変なことについて具体的にご紹介します。
無資格でも働ける
調理師は資格が必要となりますが、調理補助の場合は資格を必要としません。さらに、未経験でも採用してくれる職場も多いです。
資格を必要とする仕事を選ぶ際には、資格を取るというハードルが応募しにくさにつながっていることもありますが、その点調理補助の仕事は就きやすい仕事といえるでしょう。
働きながら調理師を目指せる
調理補助の仕事に就いている人のなかには、調理師を目指している人もいるのではないでしょうか。実は、食品衛生法による営業許可を受けた施設で規定以上の勤務をすることで受験資格を得られます。そのため、働きながら調理師を目指すことが可能です。
さらには、調理師が実際に料理を作っている様子を間近に見られるので、調理の方法や技についても学べます。
お客様に喜んでもらえる
実際に料理を作ることになるのは調理師です。しかし、調理補助も食材の準備から下ごしらえ、さらには盛り付けなど、お客様に提供される料理の一連の過程にたずさわっています。そのため、料理を提供したお客様に喜んでもらえるでしょう。
大変なことはある?|時間を意識した行動が必要
調理補助の魅力ややりがいについてご紹介しましたが、当然大変なこともあるのが特徴です。たとえば、飲食店では注文を受けてから提供するまで時間がかかってしまうとクレームにつながることもあります。
また、介護施設や病院、学校給食などでは提供される時間が決まっているため、その時間までに間に合わせなければなりません。そのため、いずれの職場にしてもつねに時間を意識した行動が大切です。
調理補助に向いているのはこんな人!
調理道具を準備し、下ごしらえや盛り付けをおこなう調理補助。この仕事に向いている人は、一体どのような人なのでしょうか。つづいては、調理補助の仕事に向いている人の特徴をご紹介します。
効率よく働くのが得意な人
調理補助の仕事は効率のよさが必要な仕事であるため、マルチタスクが得意な人に向いています。食材をカットしながら、ほかの調理器具を準備したり、皿洗いをしたりなど、同時にできる作業を見つけながらつねに動きながら仕事をしなければなりません。
さらには、調理師の動きも見ながらサポートしていくことも必要です。そのため、別々の作業を同時にこなし、効率よく働くのが得意な人に向いている仕事といえます。
協調性があり、コミュニケーション能力の高い人
協調性があり、コミュニケーション能力の高い人も調理補助の仕事に向いているでしょう。働いている職場の規模が大きければ大きいほど、多くのスタッフと共同して仕事をしなければなりません。
しかも、調理の現場はつねにチームワークで動いています。お客様に提供する料理の順番に合わせて、スタッフ内で連携できている必要があるからです。
繊細な作業・正確な作業が得意な人
料理の盛り付けでは、とくに繊細な作業が要求されます。味がよくても、盛り付け次第で見た目が悪くなり、料理の評価が変わってしまう可能性があるからです。そのため、繊細な作業が得意な人も調理補助に向いているでしょう。
また、学校給食や施設では塩分やアレルギー対応など、注意深い作業が必要であるため、正確な作業が得意な人にも向いています。
調理補助は調理師を目指す方にもおすすめの仕事!
調理補助の仕事は調理師のサポートがメインであり、未経験でもOKな求人が多いことから一見かんたんな仕事のように感じる人もいるでしょう。しかし、実際はマルチタスクの能力が必要であり、繊細・正確な作業が求められます。
調理補助として調理の現場で働くことで、調理師が実際に調理している様子を間近で見られるため、調理スキルの向上を図れます。調理師を目指す人にもおすすめの仕事なので、料理の世界で働きたいと思っている方はぜひチェックしてみてくださいね。
引用元サイト
調理技術技能センター 令和3年度調理師試験