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特集・コラム 2023-09-15

ホームヘルパー2級は意味がない?必要性の有無や履歴書の書き方、3つのメリットを紹介

「ホームヘルパー2級の資格が廃止された」と聞いたことがある方もいるでしょう。ホームヘルパー2級は廃止されましたが、資格を保有していることで介護の知識やスキルを証明でき、就職や転職、キャリアアップに役立つ可能性が高い資格だと考えられています。

今回は、ホームヘルパー2級の資格が廃止された背景や履歴書に書く際のポイント、資格を保有している3つのメリット、資格を活かせる3種類の職場について紹介します。

ホームヘルパー2級の資格を有効活用して、就活やキャリアアップに活かしましょう。

ホームヘルパー2級の資格は知識・スキルを証明するのに必要!

ホームヘルパー2級の資格は廃止されていますが、資格取得のために学習した知識やスキルは、就職活動や昇進を考えた場合にプラスに働くことが多いです。

ここでは、ホームヘルパー2級の資格が廃止された背景や現状について確認しましょう。
また、ホームヘルパー2級に関しては、下記の記事でも詳しく紹介しています。

関連記事
ホームヘルパー2級は廃止され介護職員初任者研修へ|制度変更の背景や新カリキュラムなどについて解説

ホームヘルパー2級は介護職員初任者研修に変更された

ホームヘルパー2級の資格は2013年3月に廃止され、新たに2013年4月からは介護職員初任者研修が導入されました。その背景には、複数のキャリアパスを一本化し、介護職の質を向上させる目的があるとされています。介護職の方が未経験から目指せる資格で、介護・福祉に関する基本的な知識やサービスを証明できるのが特徴です。

介護職員初任者研修の詳しい内容については、下記の記事でも紹介しています。

関連記事
介護職員初任者研修とは? ホームヘルパー2級や実務者研修の違い|初任者研修にかかる費用とは?

介護職員初任者研修になってからの変更点

ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修の主な違いは、下記の4つにまとめられます。

・訪問介護職員向けから介護・福祉施設で働くすべての人向けの試験になった
・30時間の施設学習が廃止され、学校での学習のみでよくなった
・施設学習の代わりに、スクーリング時間が42時間から90時間に増えた
・筆記形式の修了試験が課せられるようになった

介護職に携わる方に幅広く対応した資格制度になり、施設学習が廃止され、今まではなかった筆記試験が課されるようになった点が大きな違いです。

ホームヘルパー2級の資格を履歴書に書く際のポイント

ホームヘルパー2級の資格は廃止されていますが、介護職員初任者研修に一本化されており、介護職員初任者研修の保有者と同等の資格を有する者とみなされます。

就活の際にもホームヘルパー2級の資格を履歴書に記載することが可能です。ホームヘルパーの正式名称である、「訪問介護員2級養成研修過程修了」と記載しましょう。

ホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)を保有している3つのメリット

ホームヘルパー2級の資格を保有していることで、介護・福祉サービスを提供する上での基本的な知識やスキルを証明でき、給与アップやキャリアアップに役立ちます。

ここでは、ホームヘルパー2級の資格を保有するメリットについて見ていきましょう。

1.就職・転職に役立つ

ホームヘルパー2級の資格を保有していると、就職・転職の際に役立ちます。

未経験や無資格の人よりも、ホームヘルパー2級のような有資格者の方が教育コストがかからず、即戦力として活躍できるので採用されやすくなるでしょう。

介護職としての就活を成功させたい場合に役立つ資格だといえます。

2.資格手当をもらえる可能性がある

ホームヘルパー2級のような資格を保有していると、資格手当として5,000〜数万円が給料に上乗せされるケースもあります。ホームヘルパー2級の資格を保有していることで、就職先の職場において給与アップを狙えるのは大きなメリットだといえるでしょう。

3.さらなるキャリアアップにつながる

ホームヘルパー2級または介護職員初任者研修の資格を保有していることで、上位資格である介護福祉士実務者研修や介護福祉士を目指すための足がかりになります。

介護福祉士の受験資格は3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修の修了書をもっていることです。ホームヘルパー2級を修了している方は、130時間分の授業が免除されます。

ホームヘルパー2級を保有していることで、介護福祉士実務者研修や介護福祉士など、さらなる難関資格にチャレンジできる点が魅力です。

引用元
日本ホームヘルパー協会:訪問介護員になるには

ホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)を活かせる3種類の職場

ホームヘルパー2級の資格を活かして勤務できる職場には、大きく分けて3種類あります。ここでは、それぞれの介護施設の特徴について確認しましょう。

引用元
厚生労働省:公表されている介護サービスについて

1.在宅介護型施設

在宅介護施設は、介護保険施設の一種で、デイケアセンター・訪問看護ステーション・ショートステイ・ショートケア・デイサービスセンターなどが該当します。デイケア系のサービスは、介護予防の観点から施設数が増えているのが特徴です。

在宅介護施設タイプの介護施設の特徴は、下記のようになっています。

・デイケアセンター・・・在宅療養中の方に理学・作業療法を通して日常生活を送る上で必要な身体能力を取り戻すサポートする施設
・訪問看護センター・・・訪問看護指示書に基づき、看護サービスを提供する施設
・ショートケア・・・短期間入所して、必要な身体能力を取り戻すようにサポートする施設
・ショートステイ・・・身体機能を回復し、日常復帰を目指せるサポートをする施設
・デイサービスセンター・・・日帰りで日常生活動作を訓練する施設

2.入所介護型施設

介護保険施設のもう一つのタイプが入所介護型施設です。特別養護老人ホーム・認知症対応型共同生活介護・介護療養型医療施設・介護老人保健施設などがあります。

入所介護型施設の介護施設の特徴は、下記のとおりです。

・特別養護老人ホーム・・・常に介護を必要とし、在宅困難な対象者の生活全般をサポートする
・認知症対応型共同生活介護・・・認知症の利用者に専門的なサポートを施す
・介護療養型医療施設・・・要介護者に対し、療養上の介護・医学的管理を行う
・介護老人保健施設・・・要介護者の家庭復帰を実現するため、医師の管理の下、介護や医療、リハビリテーションを行う

3.民間介護型施設

介護保険の対象外となる民間の福祉・介護施設もあります。軽費老人ホーム・養護老人ホーム・有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム・健康型有料老人ホーム・ 住宅型有料老人ホームといった施設があり、提供されるサービスや利用料金は多種多様です。

高級志向の強い有料老人ホームでは、介護職の給料も高いといわれています。

ホームヘルパー2級は就職や転職、スキルアップに役立つ資格!

ホームヘルパー2級は廃止され、介護職員初任者研修に一本化されましたが、資格を保有していることで就職・転職に役立ち、給料のアップや昇進にもつながるのが魅力です。

また、介護福祉士実務者研修や介護福祉士などの資格取得を目指す足がかりになります。

ホームヘルパー2級の正式名称である「訪問介護員2級養成研修過程修了」と履歴書に記載することで、介護職員初任者研修と同等の資格保有者としてアピールできます。

ホームヘルパー2級の資格を駆使して、就職やスキルアップに活かしていきましょう。

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