デイサービスは覚えることが多い?覚えられない原因や覚えるための対策を紹介
介護職といっても、提供しているサービスや施設によって仕事内容が異なります。介護サービスのひとつであるデイサービスは、利用者の送迎やレクリエーションなどがあり、介護職経験者であっても仕事を覚えるまでに苦労することがあるようです。
そこでこの記事では、デイサービスの仕事が覚えられない原因や対策などを紹介します。デイサービスの仕事内容ややりがいもあわせてお伝えしますので、参考にしてください。
デイサービスの仕事が覚えられない原因
デイサービスの仕事が覚えられない原因として、おもに次の3つが挙げられます。
・送迎の順番や時間がややこしい
・レクリエーションが苦手で覚えられない
・1日の流れが覚えられない
仕事を覚えられないときの対策を考えるためにも、まずはそれぞれの原因を詳しく見ておきましょう。
送迎の順番や時間がややこしい
ほかの介護サービスと違って、デイサービスは利用者の送迎があります。利用者の家から施設までの送迎のルートを覚えるとともに、送迎する順番や指定される時間なども覚えなければならないため、難しいと思う人が多いです。
とくに普段運転をしない人にとって送迎の仕事は混乱しやすく、経験者でも覚えるまでに数カ月から半年かかるといわれています。
レクリエーションが苦手
デイサービスは、レクリエーションをおこなう時間があります。レクリエーションの内容を説明したり、利用者と一緒に取り組んだりしなければならないため、人前に出ることが苦手な人は負担に感じやすいです。
また、レクリエーションの企画を考えたり準備をしたりすることが大変だという人や、利用者を盛り上げることができず自信をなくしてしまう人もいます。
1日の流れが覚えられない
介護職という仕事柄やるべきことが多く、誰でもはじめは覚えるのが大変です。また、1日の流れは施設によって異なるため、経験者でも転職したばかりの人などは苦戦しやすいもの。
しかし、1日の流れがわかると業務全体が把握できるので、就職後はその施設の1日の流れをしっかりと覚えることが大切です。
覚えられないときの対策
デイサービスの仕事内容についてはのちほど紹介しますが、覚えることがたくさんあり、はじめは新人も経験者も大変です。
ここからは、何から覚えていいか分からないというときや、なかなか仕事が覚えられないときの対策を紹介します。
覚える仕事の優先順位をつける
覚える仕事が多いとパニックになってしまうため、ひとつひとつ順番に覚えていくように整理しましょう。なかでも、1日の流れを把握することと、利用者やその家族の顔と名前を覚えることなどは優先順位が高いです。
さきほどお伝えしたように、1日の流れを把握することで、業務全体が見えるようになり、仕事もしやすくなります。また、利用者の顔と名前を覚えることでコミュニケーションが取りやすくなるので、この2つの優先順位は高く設定しましょう。
メモをとる
仕事を覚えるためには、あとで見返しても理解できるよう要点をおさえてメモをとるのも有効です。その場で書ききれない場合は、あとで忘れないうちに書き足し、分からない場合は先輩などにすぐ尋ねましょう。
とくに介護するなかでの注意点は、しっかりとメモに残すことが大切。自分が思っているよりも忘れていることが多いので、自分用のマニュアルを作るイメージで取り組みましょう。介護に関する注意点は複数あるため、ジャンルごとに記載します。また、利用者によっても注意点が異なるため、利用者の情報もひとりひとりわけて記入しましょう。
送迎の順番や1日の仕事の流れ、曜日ごとの仕事などもメモをとることで覚えやすくなります。
アドバイスをもらう
わからないことをそのままにして、利用者に迷惑をかけてしまうと大変です。とくにはじめのうちは、わからないことをうやむやにせず積極的に質問し、先輩や上司にアドバイスをもらうようにしましょう。
慣れない業務も積極的におこなう
どんな仕事も、場数を踏むことが大切です。メモを活用したりアドバイスをもらったりしながら、積極的におこなうことで自然と覚えられます。
苦手だから・慣れていないからといって逃げてしまうと、余計に覚えが悪くなってしまい悪循環になってしまうため注意しましょう。
デイサービスの仕事内容とは?
デイサービスの仕事内容は、さまざまなものがあります。施設外の業務だと送迎などもあり、送迎専門のドライバーがいることもありますが、介護士が兼任する事業所が多く、経験者でも覚えることが大変だと言われています。ほかにもどんな仕事があるのか、具体的に見ていきましょう。
入浴・食事などの介助
デイサービスでは入浴や食事、排泄の介助をおこなうのも仕事のひとつです。
入浴介助は、安全を確保しながら見守ったり着脱をサポートしたりします。施設によって設置している設備は異なりますが、歩行可能な利用者向けの大浴場や、座ったままの姿勢でいることが難しい利用者向けの機械浴槽などで入浴をサポート。
また、施設にいる時間帯の食事やおやつは、利用者の状態にあわせて普通食・きざみ食・ムース食などが提供され、必要に応じて介助します。
排泄の介助は、自立している利用者には見守りが基本です。必要に応じてトイレへの誘導やサポートをおこないます。
機能訓練
デイサービスでは、自立を支援したり日常生活の動作機能の低下を防いだりするための機能訓練を実施します。通常のデイサービスでは脳トレや軽い運動、体操などが一般的です。施設によっては、専門のスタッフがリハビリをおこなうところもあります。
レクリエーション
レクリエーションは、身体・頭・手先などを使って利用者が楽しめるものを考え、準備します。
例として身体を使うレクリエーションは、リズムにあわせた体操やボウリングが挙げられます。頭を使うレクリエーションは脳トレやしりとりなどがあり、手先を使うレクリエーションはお手玉や折り紙が一般的です。
身体や頭、指先の活性化につながるだけでなく、家のなかに引きこもりがちな利用者の交流の場にもなっています。
デイサービスのやりがいとは?
覚えることが多いデイサービスの仕事ですが、大変なだけではありません。ここでは、デイサービスの仕事をするなかで感じられるやりがいを紹介します。
感謝される
利用者の自立を支援していると、今までできなかったことができるようになる場面に立ち会うことがあります。密にコミュニケーションをとることで、直接「ありがとう」と言ってもらえる機会も多く、利用者が喜ぶ姿を見られるため、やりがいにつながります。
また、利用者がデイサービスにいるあいだは家族の負担を軽減できるので、送迎時に家族から感謝の言葉をもらうことも多いです。
感謝の言葉をもらうことで人の役に立っている実感が得られ、モチベーションにもつながります。
利用者を笑顔にできる
ほかの介護サービス施設と違って、デイサービスではレクリエーションに力を入れているところが多いです。レクリエーションは企画や準備が大変なものの、利用者が楽しんでいる姿や笑顔になってくれる姿を見るとやりがいが感じられます。
自分が考えたレクリエーションが盛り上がれば、なおさら嬉しいでしょう。
さまざまなスキルがあがる
デイサービスは、送迎時間や受け入れ時間が決まっているのが特徴です。決められた時間内にさまざまな業務をこなさなければならないため、徐々に効率があがりスキルアップにつながります。
とくに、入浴介助は複数の利用者をサポートするため、スムーズにできるようになってくるとやりがいも感じられるでしょう。
利用者ひとりひとりの顔色やその日の健康状態などを把握する力も身についていき、レクリエーションではスタッフ同士の連携もできるようになってくるなど、さまざまなスキルが習得できます。
コミュニケーション能力が伸びる
デイサービスは意思表示ができる利用者が多く、コミュニケーションがとりやすいです。レクリエーションでは、利用者に楽しんでもらえるよう声かけをおこない、スタッフ同士で連携するためにコミュニケーションをとる機会も多々あります。
また、送迎では家族と接する機会もあり、利用者やその家族、スタッフとの普段のやり取りから、自然とコミュニケーション能力が伸びていきます。
コミュニケーション能力が伸びると、利用者・家族・スタッフとの関係を良好に築くことができるので働きやすく、モチベーションにつながるほか、信頼してもらえることでやりがいも感じられるでしょう。
デイサービスはやりがいのある仕事!仕事を覚えて利用者を笑顔にしよう!
デイサービスは送迎や仕事の流れなど覚えることも多いですが、利用者やその家族から感謝の言葉をもらったり、さまざまなスキルアップが目指せたりといったやりがいもある仕事です。
わからないことは先輩や上司に質問し、メモを活用したり場数を踏んだりしながら仕事を覚え、利用者を笑顔にできるスタッフを目指しましょう。
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