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ヘルスケア 2020-04-12

【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.5】『ヨガスタジオ東京』大友麻子さんの「これからのヨガインストラクターが目指すべきこと」

「ヘルスケア業界」の多様な働き方を紹介する「もっと知りたい! ヘルスケアのお仕事」の企画。今回は「ヨガインストラクター」のお仕事についてご紹介。

自らが主宰する『ヨガスタジオ東京』でインストラクターをしている大友麻子さん。多彩な知識と長年培ってきた経験で、今までに多くの生徒さんを健康へと導いてきました。そんな大友さんに、前回は、ヨガをはじめたきっかけや勤務時の1日のスケジュールを教えていただきました。今回は、ヨガインストラクターの道を歩みたいと志している人たちへ向けた大友さんからのアドバイスをお届けします。

生徒さんがイキイキとしていくのが分かると私もうれしいです

―大友さんは、どんなときに仕事の魅力ややりがいを感じますか?

ヨガが大好きで仕方ないので、魅力は常日頃から感じています(笑)。

ヨガは、普段生活している「顕在意識」の状態から「心地いい」状態を介して、無意識の「潜在意識」へと意識を集中させていくのですが、潜在意識のある時点に到達すると、自分のストレスやトラウマなどからも解放され、メンタル面もどんどん改善されていくんです。ヨガによって生徒さんたちが体も心もラクになっていくのを見ると、自分も何かしらサポートできたような気がして、この仕事をしていて良かったなと改めて思いますね。

―相手の変化が側で分かるのは嬉しいですよね。
 では、大友さんがインストラクターとして働く上でつねに心がけていることはありますか?

「ヨガ=体が柔らかい人が行うもの」という固定観念を持っている人が多いので、ヨガを初めてやる人にレクチャーする場合は「体が固い人ほど効果が感じられやすい」ということをきちんと伝えるようにしています。実際、体が固い人のほうが外からの雑念を拾いにくく、ポーズに集中しやすいメリットもあったりするんです。

あとは周りとできること・できないことを比べてしまいがちな人には、その都度声掛けをして、自分ができる範囲でやることをお伝えしています。人の体は個々によって得意なこと、苦手なことも違っていて非常にユニークです。自分の体を理解できるようになると、さらにヨガが楽しくなるので、私は生徒さんたちがそうなれるように働きかけています。

自分に正直でいることが成長のカギに

―大友さんはどんな人がヨガインストラクターに向いていると思いますか?

ヨガインストラクターをしていると、なかには「助けてあげたい」と思う人と出会う場面も多々あるので、人をサポートすることが好きな人は向いていると思います。

あと、共感力がある人。レッスンの中で生徒さんの「しんどい」「辛い」気持ちに気づいてあげることができないと、相手にとってヨガがどんどん辛いものになってしまうので、人の感情を感覚的に理解できる人のほうが適正はあると思います。

―では、これからヨガインストラクターを目指す人たちに向けて、大友さんのアドバイスをお聞かせください。

自分の気持ちに正直でいることを大事にしてほしいです。でないと、自分の中で躊躇することが癖づいてしまい、いつしか素直な気持ちを見失って自分の成長に影響を及ぼしてしまう可能性も。これからインストラクターを目指される方は、「自分が好きだから選ぶ」「自分が楽しいからやる」といった初動の気持ちを大切にしていってほしいですね。

―貴重なお話をありがとうございます。大友さんの今後の展望を教えてください。

今後は後輩を育てることにも力を入れていきたいと考えているので、ティーチャートレーニングをより積極的に行っていきたいですね。あと、私も2度の出産で産後に体系が戻らず大変な思いを経験したので、今後はママたちの産後ケア、経産婦に特化したクラスも展開していけたらと考えています。

大友麻子さん流! ヨガインストラクターとしての心得3か条

1.固定観念を払拭する

2.相手に寄り添う気持ちを持つ

3.常に自分の気持ちに正直になる

つねに心を浄化させておくことが、信頼されるヨガインストラクターになるための大切なポイントになるんですね。ヨガは体だけではなく心も満たす健康法なんだと大友さんのお話から改めて感じることができました。次回は大友さん独自の手技・技術をご紹介します。

取材・文:小沼奈央(レ・キャトル)
撮影:石原麻理絵(fort)

▽#3はこちら▽
【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.5】『ヨガスタジオ東京』大友麻子さんがヨガインストラクターの手技&技術を伝授>>

教えてくれたのは…

ヨガスタジオ東京主宰 大友麻子さん

22歳頃からヨガをはじめ、世界の著名な先生方から長きに渡り丁寧な指導を受ける。27歳よりヨガインストラクターとして指導を開始。スウェーデン大使館、ヨガフェスタ、オーガニックライフ、湘南ビーチヨガ、東京都杉並区公的機関など、さまざまな場所でレッスンを行う。現在は自らが主宰する「ヨガスタジオ東京」の各スタジオにて週5日ほど指導をし、「ヨーガと心、精神と身体」の更なる探求の為、ヒプノセラピストとしても活動している。雑誌やメディア監修も多数。
Instagram:@asako.yoga.tokyo

Salon Data

ヨガスタジオ東京

住所:東京都渋谷区神宮前1-15-1 VIA原宿203
URL:http://www.yogastudiotokyo.com/

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