ヘルスケア&介護業界の応援メディア
特集・コラム 2020-06-30

社会福祉士の受験資格とは? 5つのルートを詳しく解説!

国家資格である社会福祉士は専門知識を活かして相談援助や生活支援をおこないます。資格を取得するためには受験資格を満たす必要がありますが、社会福祉士の受験資格は少し複雑です。
今回は受験資格を得られる5つのルートについて詳しく解説します。どのルートがよいのかは人それぞれなので、自分に合うルートをみつけてくださいね。

社会福祉士の国家試験の受験資格とは? 5つのルートを詳しく解説!

社会福祉士の受験資格をえられる5つのルートを解説します。受験資格を満たしているかは、事前に公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページで確認しておきましょう。

出典元:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

社会福祉士になるためには国家資格の取得が必要!

社会福祉士になるためには、国家資格の取得が必要です。資格を取得することで、社会福祉の専門家として認められたことになります。

短期養成施設・一般養成施設とは?

受験資格を満たすためには、短期養成施設・一般養成施設に通うことを求められる場合が多いです。短期養成施設・一般養成施設は全国に点在しており、アルファ医療福祉専門学校や上智社会福祉専門学校などがあげられます。

アルファ医療福祉専門学校|社会福祉士 通信科

こちらの学校の社会福祉士通信科は短期養成施設のひとつです。短期養成コースの入学定員は80名で、修業年限は9カ月となっています。一般養成コースもあり、入学定員は350名で修業年限は1年6カ月です。スクーリングは日曜のみ、現場実習は約150の提携施設からおこなうなど、働きながら受講できるシステムが構築されています。短期養成コースのカリキュラムはスクーリング6日間・毎月3科目程度の課題・演習レポートで、実習が必要な場合のスクーリング日数は10日間です。

出典元:アルファ医療福祉専門学校

上智社会福祉専門学校|社会福祉士・児童指導員科

こちらの社会福祉士・児童指導員科は一般養成施設のひとつで、夜間に学べる学校です。2年制ですが夜間に授業をおこなうため、働きながら社会福祉について学べます。上智大学と連携しており、上智大学総合人間科学部社会福祉学科の科目が履修可能です。1年次は児童福祉施設や知的障害児施設、2年次は児童相談所や福祉事務所などで実習をおこなう機会があります。

出典元:上智社会福祉専門学校

1. 福祉系大学・短大ルート|福祉系学部や学科で学習

社会福祉士の受験資格をえるためのルートのひとつに、福祉系大学・短大ルートがあります。福祉系の学部や学科では指定科目または基礎科目を履修するのです。

指定科目とは

受験資格となる指定科目は18あります。18の科目については次のように定められています。

・人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システムのうち1科目
・現代社会と福祉
・社会調査の基礎
・相談援助の基盤と専門職
・相談援助の理論と方法
・地域福祉の理論と方法
・福祉行財政と福祉計画
・福祉サービスの組織と経営
・社会保障
・高齢者に対する支援と介護保険制度
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度
・児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
・低所得者に対する支援と生活保護制度
・保健医療サービス
・就労支援サービス、権利擁護と成年後見制度、更生保護制度のうち1科目
・相談援助演習
・相談援助実習指導
・相談援助実習

基礎科目とは

社会福祉士受験資格となる基礎科目は12あります。12の基礎科目は次のとおりです。

・人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システムのうち1科目
・社会調査の基礎
・相談援助の基盤と専門職
・福祉行財政と福祉計画
・福祉サービスの組織と経営
・社会保障
・高齢者に対する支援と介護保険制度
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度
・児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
・低所得者に対する支援と生活保護制度
・保健医療サービス
・就労支援サービス、権利擁護と成年後見制度、更生保護制度のうち1科目

福祉系大学等(4年)ルート

4年制の福祉系大学とは、指定科目または基礎科目を履修できる学校のことです。大学・大学院への飛び入学・大学院・修業年限4年以上の専門課程がある専修学校が該当します。

福祉系短大等(3年)ルート

3年制の福祉系短大とは指定科目または基礎科目を履修できる学校のことです。修業年限3年の専門学校・修業年限3年以上の専門課程がある専修学校・修業年限3年以上で大学に入学することのできる者を入学資格とする各種学校が該当します。

福祉系短大等(2年)ルート

こちらでは指定科目または基礎科目を履修することが可能です。短期大学・修業年限2年以上の専門課程がある専修学校・修業年限2年以上で大学に入学できる者を入学資格とする各種学校が該当します。

2. 一般大学・短大ルート|一般養成機関や実務が必要

一般大学・短大のルートは福祉系大学・短大ルートと違い、一般養成施設で社会福祉について学ばなければなりません。一般大学・短大ルートの詳細をご紹介します。

一般大学等(4年)ルート

一般大学で4年間学んだあと、一般養成施設へ入学するためには資格が必要です。資格条件を満たす大学の範囲は以下のように定められています。

・大学
・大学院への飛び入学
・大学院
・修業年限4年以上の専門課程がある専門学校
・大学評価・学位授与機構から学士、修士または博士の学位を授与された者
・高等師範学校の専攻科
・修業年限1年以上の研究科がある高等師範学校
・修業年限1年以上の研究科がある女子高等師範学校
・中学校
・高等女学校
・修業年限5年以上、旧専門学校入学者検定規程による者を入学資格とする専門学校
・修業年限1年以上、修業年限4年以上の専門学校に置かれる専門学校の研究科
・防衛大学校
・防衛医科大学校
・水産大学校
・水産講習所
・海上保安大学校
・職業能力開発総合大学校の長期課程
・職業訓練大学校の長期指導員訓練課程、長期課程
・中央職業訓練所の長期指導員訓練課程
・職業能力開発大学校の長期課程
・気象大学校大学部

一般短大等(3年)ルート

一般養成施設の入学資格を取得できる3年制短期大学にも範囲があります。範囲は次のとおりです。

・修業年限3年の短期大学
・修業年限3年以上の専攻科がある高等学校
・修業年限3年以上の専攻科がある中等教育学校
・修業年限3年以上の専攻科、旧盲学校、聾学校、養護学校がある特別支援学校
・修業年限3年以上の専門課程がある専修学校
・修業年限3年以上、大学に入学することのできる者を入学資格とする各種学校
・訓練期間3年以上の専門課程がある職業能力開発総合大学校
・職業能力開発総合大学校の応用課程
・訓練期間3年以上の専門課程がある職業能力開発大学校
・職業能力開発大学校の応用課程
・訓練期間3年以上の専門課程がある職業能力開発短期大学校
・訓練期間3年以上の専門課程がある職業訓練短期大学校

一般短大等(2年)ルート

2年制の一般短大なども定められた範囲に該当すれば一般養成施設の入学資格を取得可能です。範囲は以下のように定められています。

・短期大学
・高等専門学校
・修業年限2年以上の専攻科がある高等学校
・修業年限2年以上の専攻科がある中等教育学校
・修業年限2年以上の専攻科、旧盲学校、聾学校、養護学校がある特別支援学校
・修業年限2年以上の専門課程がある専修学校
・修業年限2年以上、大学に入学することのできる者を入学資格とする各種学校
・職業能力開発総合大学校の専門課程
・職業能力開発大学校の専門課程
・職業能力開発短期大学校の専門課程
・職業訓練短期大学校の専門訓練課程、特別高等訓練課程、専門課程

3. 社会福祉主事養成機関ルート

こちらのルートでは、養成機関に指定されている専門学校などで指定科目を履修したあと、2年の相談援助実務をおこない、短期養成施設などで6カ月以上学ぶと受験資格をえられます。養成機関は全国にあるので、最寄りの機関を調べてみましょう。

日本社会事業大学通信教育科|社会福祉主事養成課程

養成機関の一例として、日本社会事業大学通信教育科の社会福祉主事養成課程をご紹介します。受講期間中に社会福祉事業の職場に勤めていることが入学資格となり、修業期間は1年、定員は650名です。通信制の課程で19本のレポートを提出するほか、スクーリングが5日間あります。過程を修了すると、社会福祉主事の任用資格を取得することが可能です。

4. 実務経験ルート

児童相談所の児童福祉司・身体障害者更生相談所の身体障害者福祉司・知的障害者更生相談所の知的障害者福祉司・福祉事務所の査察指導員または老人福祉指導主事としての実務経験が4年以上ある人が対象です。社会福祉士短期養成施設に入学できますが、都道府県と指定都市職員が対象となっています。

5. 相談援助ルート

そして相談援助ルートでは、実務経験の対象となるのは児童分野・高齢者分野・障害者分野・そのほかの分野・現在廃止事業の分野です。今回は現在有効なもののみご紹介します。

児童分野で認められる実務経験

児童相談所の場合は認められる実務経験は、児童福祉司・受付相談員・相談員・電話相談員・児童心理司、心理判定員・児童指導員・保育士です。ほかにも母子生活支援施設や児童養護施設などが対象となります。

高齢者分野で認められる実務経験

高齢者分野では介護保険施設の生活相談員・介護支援専門員・支援相談員・相談指導員が実務経験として認められます。ほかにも地域包括支援センターや特定施設入居者生活介護をおこなう施設などが対象です。

障害者分野で認められる実務経験

障害者分野で認められる実務経験には身体障害者更生相談所の身体障害者福祉司・心理判定員・職能判定員・ケースワーカーがあります。身体障害者福祉センターや精神保健福祉センターなどの施設も対象です。

その他の分野で認められる実務経験

そのほかの分野では保健所の精神保健福祉相談員・精神保健福祉士・精神科ソーシャルワーカーが実務経験として認められています。病院や診療所の相談員も対象です。

社会福祉士はソーシャルワークのプロ|取得方法を選んで受験資格を手に入れよう

社会福祉士はソーシャルワークのプロとして地域で暮らす人の支援をおこなう職業です。受験資格を得るためのルートは5つあり、どのルートが最適なのかは人によって異なります。ルートが複雑なので、まずは自分に合う受験資格を確かめることが大切です。自分に合う取得方法を選んで受験資格を手に入れ、試験を受けてください。

出典元:
指定科目
基礎科目
福祉系大学等(4年)ルート
福祉系短大等(3年)ルート
福祉系短大等(2年)ルート
一般大学等(4年)ルート
一般短大等(3年)ルート
一般短大等(2年)ルート
社会福祉主事養成機関ルート

この記事が気に入ったら
いいね!してね

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事