ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
特集・コラム 2020-07-26

社会福祉士を目指せる専門学校はある? 短期養成施設・一般養成施設で受験資格をえられるルートとは

社会福祉士になるためには試験を受ける必要がありますが、条件を満たさないと受験することはできません。条件を満たすさまざまなルートがあるので、まずは自分に合うものを見つけましょう。学校によって特徴が異なり、カリキュラムにも違いがあるため、ライフスタイルに合わせて施設選びをすることが重要です。今回は受験資格を満たすための方法と、短期養成施設・一般養成施設の一例をご紹介します。

社会福祉士を目指せる専門学校はある?

社会福祉士を目指すためには、試験の受験資格を満たさなくてはなりません。社会福祉士を目指せる専門学校はあるのかについてご紹介します。

専門学校卒業だけでえられる受験資格はナシ!

専門学校を卒業するだけでえられる受験資格はありません。受験資格を満たすためのルートはいくつか存在しますが、専門学校の卒業は資格を満たすピースのひとつです。

社会福祉士を目指すには? 受験資格をえられるルートを解説!

社会福祉士の受験資格をえられるルートについて解説します。非常に複雑なので、まずは受験資格をチェックできるサイトで自分に合うルートをみつけてください。
http://www.sssc.or.jp/shakai/q_a.shtml

1. 福祉系大学・短大卒業ルート

福祉系の大学や短大を卒業している場合は、何年制かによって選択するルートが異なります。4年制の場合、指定科目を履修すれば受験資格を満たすことができ、基礎科目を履修した場合は短期養成施設で学べば資格を満たすことが可能です。3年制の場合は指定科目または基礎科目を履修したあと、1年の相談援助の実務経験をしなくてはなりません。2年制の場合は指定科目または基礎科目を履修し、相談援助実務を2年おこないます。指定科目は18、基礎科目は12と定められているのが特徴です。

2. 一般大学・短大卒業ルート

一般大学・短大卒業ルートは2~4年制のいずれの場合も、一般養成施設で1年以上学ぶ必要があります。4年制の大学を卒業すると一般養成施設で1年学べば受験資格を満たせますが、3年制の場合には1年の相談援助実務、2年制の場合には2年の相談援助実務が課されるのです。

3. 社会福祉主事養成機関ルート

社会福祉主事養成機関ルートでは、養成機関で社会福祉主事任用資格を取得したあとに2年の相談援助実務をおこなうと、受験資格を満たせるのが特徴です。社会福祉主事養成機関は、北海道から沖縄まで全国各地にあります。

4. 実務経験ルート|児童福祉司などの実務経験4年以上

実務経験ルートでは、4年以上の実務経験があれば受験資格を満たすことができます。実務経験として認められる職種は、児童相談所の児童福祉司・身体障害者更生相談所の身体障害者福祉司・知的障害者更生相談所の知的障害者福祉司・福祉事務所の査察指導員か老人福祉指導主事です。老人福祉指導主事とは、所員に対して指導監督をおこなう社会福祉主事のことを指します。

5. 相談援助業務ルート|精神保健福祉士などの実務経験4年以上

相談援助業務ルートでは4年以上相談援助実務に携われば受験資格を満たせます。対象となる業務の分野は、児童分野・高齢者分野・障害者分野・そのほかの分野にわかれているのが特徴。児童分野では、児童相談所の児童福祉司や児童養護施設の児童相談員が実務経験として認められます。高齢者分野では介護保険施設の生活相談員、障害者分野では身体障害者更生相談所の心理判定員などが対象です。そのほかの分野では、保健所の精神保健福祉相談員などが実務経験として認められる職種となります。

短期養成施設・一般養成施設で受験資格をえられるルートとは?

短期養成施設・一般養成施設でのカリキュラムを修了すると受験資格をえられるルートがいくつかあります。施設の詳細や一例についてご紹介します。

短期養成施設入学で受験資格をえられるルートとは

短期養成施設の入学が必要になるのは、福祉系大学・短大を卒業した場合・社会福祉主事養成機関で学んだ場合・実務経験がある場合のいずれかです。専門学校とコースの一例をご紹介します。

アルファ医療福祉専門学校|社会福祉士 通信科

この学校は町田にある専門学校で、社会福祉士通信科のカリキュラムを受講すると社会福祉に関連する科目の履修ができます。短期養成コースは修業年限が9カ月で定員は80名です。授業は自宅学習を中心としたレポート学習・スクーリング約6日間・該当者のみ相談援助実習180時間で構成されています。働きながら受講でき、個別相談や有料の国家試験対策講座の参加が可能です。

出典元:アルファ医療福祉専門学校

東京福祉専門学校|社会福祉士短期養成通信課程

東京にある東京福祉専門学校の社会福祉士短期養成通信課程は修業年限が9カ月、定員は120名です。働いている人でも効率的に勉強できるように、独自のeラーニングシステムを採用しています。スマホがあれば国家試験の過去問題にいつでも挑戦できるので、隙間時間を有効活用できるでしょう。カリキュラムは自宅学習・スクーリング・該当者のみ現場実習・受験対策の4つで構成されています。

出典元:東京福祉専門学校

日本メディカル福祉専門学校|社会福祉士科短期通信課程

大阪にある日本メディカル福祉専門学校の社会福祉士科短期通信課程では、レポート提出・スクーリング・該当者のみ相談援助実習の3つを学習の柱にしています。働きながら社会福祉を目指すことができ、専門的な知識を身につけることが可能です。受験対策講座の開催や模擬試験の実施、eラーニングシステムの活用をしているので、受験対策をしっかりおこなえます。

出典元:日本メディカル福祉専門学校

一般養成施設入学で受験資格をえられるルートとは

一般養成施設の入学が必要になるのは、一般大学・短大を卒業した場合と相談援助業務を経験した場合です。専門学校とコースの一例をご紹介します。

日本福祉教育専門学校|社会福祉士養成学科(昼間・夜間・通信)

日本福祉教育専門学校の社会福祉士養成学科は、高田馬場駅から徒歩1分の場所にあります。昼間・夜間・通信から自分に合うコースを選ぶことができ、夜間や通信の場合は働きながらでも学ぶことが可能です。昼間と夜間の部では、現役の社会福祉士による演習や各専門分野のエキスパートによる授業を受けられます。通信はレポート学習が中心ですが、国家試験の受験対策に特化した講座が開催されるのでしっかり対策できるでしょう。

出典元:日本福祉教育専門学校

YMCA健康福祉専門学校|社会福祉科(通信)

神奈川にあるYMCA健康福祉専門学校の社会福祉科では、7日間のスクーリングと4日間の相談援助実習指導のときだけ通学が必要です。通学時以外はレポート提出が中心となるものの、レポートを作成するための参考文献を学校が紹介してくれるためレポート作成には困らないでしょう。1年6カ月で、基礎的な知識から専門的な技術まで習得できます。

出典元:YMCA健康福祉専門学校

大阪国際福祉専門学校|社会福祉士養成通信課程

大阪にある大阪国際福祉専門学校の社会福祉士養成通信課程ではサポート体制が整っているため、仕事をしながらでもしっかり学べます。自宅学習の際に疑問点が生じた場合はメールで相談が可能です。自習室と図書室を完備しているため、自宅で集中できない場合は学校でレポートの作成をおこないましょう。

出典元:大阪国際福祉専門学校

専門学校は受験資格を取得するルートのひとつ|自分に合った講座を選んで学ぼう

専門学校は受験資格を取得するルートのひとつで、講座は通学と通信のいずれかで学ぶことが可能です。通学の場合は、授業が昼間限定ではなく夜間におこなわれる学校もあります。講師から直接学びたい場合は通学、仕事をしながら資格取得を目指す場合は通学の夜間または通信が適しているでしょう。ライフスタイルに合わせて、自分に合った講座を選んでみてはいかがでしょうか。

出典元:
福祉系大学・短大卒業ルート
一般大学・短大卒業ルート
社会福祉主事養成機関ルート
実務経験ルート
相談援助業務ルート

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの社会福祉士求人をリジョブケアで探す

株式会社リジョブでは、介護・看護・リハビリ業界に特化した「リジョブケア」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄