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特集・コラム 2020-08-21

福祉用具専門相談員の資格は通信講座でも取得できるの? おすすめのスクール&教室を紹介

福祉用具専門相談員は、介護保険制度に則って高齢者や障害者に適した福祉用具を選定・貸与し、継続的に使用できるよう支援していく専門職です。これからの超高齢化社会では、欠かせない専門職のひとつとして取得を目指す社会人も多いのですが、気になるのは通信講座でも取得ができるのかということでしょう。

今回は福祉用具専門相談員の資格は通信講座でも取得できるのか、またおすすめのスクールや教室をご紹介します。福祉用具専門相談員の資格取得の際のスクール・教室選びの参考にしてみてください。

福祉用具専門相談員の資格は通信講座でも取得できるの?

福祉用具専門相談員の資格は通信講座でも取得することができるのでしょうか?ここでは、福祉用具専門相談員の資格を取得する方法をみていきましょう。

通信講座では学べない!

福祉用具専門相談員の資格は通信講座では取得できず、通学講座のみで取得が可能です。福祉用具専門相談員の指定講座は、都道府県で指定された全国にある研修機関で開催されています。全国のどの指定講座でも通学制のみとなっており、通信講座はありません。

福祉用具専門相談員となるには、車椅子などをはじめさまざまな福祉用具に触れて構造や使い方を学ぶことが必須です。そのため座学で知識を学ぶだけでなく、実際に福祉用具に触れて体験する学習が不可欠となる理由から現在では通学制でしか学べないようになっています。

都道府県指定の研修機関で指定講習を受けよう!

福祉用具専門相談員の資格を取得するためには、各都道府県で指定されている研修機関で指定講習を受けることになり、自己学習で資格を取得することはできません。

研修機関として指定された指定講習事業者が全国各地で講習を実施しており、どの講座があるのかは都道府県のホームページで確認することができます。ただし都道府県のホームページには、すべての研修機関を掲載していない場合もあるので、自分でインターネット検索をしたり直接都道府県の担当者に問い合わせたりしましょう。

指定講座の名称も実施事業者によって異なることがありますので、検索のときに見落とすことがないよう注意してください。

指定講習の内容とは? 福祉用具や介護保険の知識など

指定講習では福祉用具の役割や種類、福祉用具専門相談員の役割や福祉用具を貸与する基本制度である介護保険制度のしくみなどを深く学んでいきます。

さらに高齢者の心身状態や日常生活動作のアセスメント、介護技術や住環境なども体系的に学び、事例や演習とともに福祉用具を適切に選定、貸与計画作成や活用方法も習得していきます。指定講座を受けることで、福祉用具の選定や貸与のエキスパートになることができるでしょう。

指定講習の最後におる修了試験に合格すればOK!

指定講座では、50時間のカリキュラムが修了した時点で講習最後に実施される修了評価試験に合格すれば資格を取得することが可能です。修了評価試験(1時間)は、筆記のみで実施されます。

修了評価試験は指定講習の内容の習熟度を測るものであり、しっかりと講義を受けていれば受験勉強をおこなう必要はないといわれています。

指定講習を受けられる! おすすめのスクール&教室を紹介

ここからは、福祉用具専門相談員の資格を取得するための指定講座が開かれている全国のおすすめのスクールや教室をご紹介しましょう。

申し込む前に 社会福祉士や看護師は受講しなくてもお仕事ができる

福祉用具専門相談員の指定講習に申し込む前に、確認しておかなければならないことがあります。以下に該当する資格をすでにもっている人は、福祉用具専門相談員の指定講座を受けて資格を取得しなくても業務にあたることが可能です。

指定講座を受ける前に自分が保有している国家資格が、以下の資格に該当していないか必ず確認するようにしてください。

・保健師
・看護師
・准看護師
・理学療法士
・作業療法士
・社会福祉士
・介護福祉士
・義肢装具士

以前はホームヘルパー2級・1級の資格取得者や介護職員基礎研修、初任者研修を受講済みの人は福祉用具専門相談員として業務をおこなうことができました。しかし2015年4月に制度が変更となり、福祉用具専門相談員として業務をおこなうためには資格を取得することが必要です。

おすすめのスクールを紹介!

ここからは、福祉用具専門相談員の資格が取得できるおすすめのスクールをご紹介します。今回ご紹介する以外にも、全国にスクールはありますので、各自治体の研修機関やインターネット検索でもチェックしてみてください。

未来ケアカレッジ 福祉用具専門相談員指定講習会

介護資格取得の専門スクールである未来ケアカレッジでは、福祉用具専門相談員指定講習会を都内だけでなく、埼玉や千葉でも開講しています。関東以外にも、名古屋や京都、奈良、博多でも開講しており、それぞれ地域によって土日・平日コースなど異なるので個別に確認が必要です。

授業を受けるときには、仕事などで授業を欠席した分を無料で別コースでの振替受講が可能になります。受講料のキャンペーンもありますで、ぜひチェックしてみてください。

出典元:未来ケアカレッジ 福祉用具専門相談員指定講習会

お茶の水ケアサービス学院 福祉用具専門相談員指定講習会

福祉用具専門相談員指定研修の実績は、業界でもトップクラスです。お茶の水ケアサービス学院での講習会は、神田にある東京会場と大阪会場で受けることができます。

受講料はキャンペーン中業界最安値となっており、介護福祉士など経験豊かな講師から講義を受けることができるのが特徴です。体系的に組まれている研修後のフォローアップもあるので、資格取得後のスキルアップや就職の際にも役立つことでしょう。

出典元:お茶の水ケアサービス学院 福祉用具専門相談員指定講習会

C-ライフラボ 福祉用具専門相談員指定講習会

東京・秋葉原に教室があるC-ライフラボは都心にあるので通いやすく、週1回の講義も仕事と両立して受けることができます。初任者研修や喀痰吸引研修を担当する講師が、実例も合わせて勉強をサポートしてくれることが特徴です。

勉強でわからないことがあれば、すぐに相談することができます。ほかの研修とセットで受講するのもおすすめです。就職支援サポート制度があり、福祉用具専門相談員として働くための就職活動についても相談することができます。

出典元:C-ライフラボ 福祉用具専門相談員指定講習会

日本キャリアパスアカデミー 福祉用具専門相談員 通学講座

埼玉・さいたま市で福祉用具専門相談員の通学講座を開いているのが日本キャリアパスアカデミーです。週1回日曜日の開講なので、平日に仕事がある方でも通いやすいでしょう。

日本キャリアパスアカデミーの特徴は、埼玉県社会福祉協議会が運営している福祉・介護用品の展示場「介護スマイル館」での見学も授業に含まれていることがあげられます。より実践的な講義を受けられるようになっているのもうれしいポイントです。

出典元:日本キャリアパスアカデミー 福祉用具専門相談員

三幸福祉カレッジ 福祉用具専門相談員養成講座(通学)

三幸福祉カレッジは、福祉教育の専門校として福祉用具専門相談員養成講座を開講しています。千葉県と愛知県で指定講座を受けることが可能です。

講座は「学び」「演習」「習得」の3ステップであり、着実に学べるような体系で作られています。カリキュラムがしっかり組まれていることが特徴です。

今回ご紹介したスクールや教室以外にも全国で福祉用具専門相談員の講座は開講されています。通学しやすい地域や開講期間で検索してみてください。

出典元:三幸福祉カレッジ 福祉用具専門相談員養成講座

気になるスクールを見つけたら まずは無料資料請求してみよう!

福祉用具専門相談員の指定講座を開講しているスクールや教室は、全国にたくさんあります。実践重視の講座となるため、通信ではなく通学講座のみであること、実施される講習の科目や時間数(50時間)はどのスクールも同様です。

開催期間や受講料、スクールの拠点、講師陣の経験などを比較しながら、自分が通いやすい場所で受講することをおすすめします。受講生を募集しているところもありますので、気になるスクールがあれば、まずは無料の資料請求をしてみましょう。

出典元:
全国福祉用具専門相談員協会 Q&A
全国福祉用具専門相談員協会 福祉用具専門相談員指定講習における目的、到達目標及び内容の指針

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