【介護○×クイズ Vol.23】 高齢者の疾病から基礎知識を出題! 社会福祉士の基本問題5
国家資格を有する社会福祉士。福祉施設、学校、企業、行政、病院など活動フィールドが広く、求められる知識は高度かつ幅広いことで知られています。当企画は、これから社会福祉士を目指す方に役立つ○×クイズをご用意。今回は、高齢者の身体の特徴や疾患に関する問題をピックアップしました。
社会福祉士向け ○×クイズ 5問
まずは「脳血管性認知症」から出題
【第一問】脳血管性認知症は、運動機能は末期まで保持される。
正解は……
【解答】×
【解説】脳血管性認知症は、脳血管疾患を原因として起こる。大多数は脳梗塞によるもので、疾患が生じた場所によって症状は異なり、まだら状に症状が現れるため「まだら認知症」とも言う。症状は、歩行障害、言語障害、嚥下障害、片麻痺、感情失禁、うつ状態などがよくみられる。
続いては「レビー小体型認知症」について
【第二問】レビー小体型認知症の幻覚症状の中では、幻聴が最も多い。
正解は……
【解答】×
【解説】レビー小体型認知症は、レビー小体と呼ばれる異常物質が脳全体に沈着して、神経細胞を障害することで起こる。最も多い症状は幻視で、具体的な内容の人や小動物に関するまぼろしを見るもので「赤い服を着た女の子が私の傍に座っている」などと訴える。ほかにパーキンソン病症状も見られる。
次は「骨粗しょう症」について
【第三問】骨粗しょう症は、骨強度の低下により、骨折しやすい状態になる。
正解は……
【解答】○
【解説】特に女性は、閉経後のエストロゲンの分泌量の低下によって骨のカルシウムが減少し、骨粗しょう症になりやすく、骨折のリスクが高い。
続いて「誤嚥性肺炎」から
【第四問】誤嚥により起こる肺炎を、沈下性肺炎という。
正解は……
【解答】×
【解説】誤嚥により起こる肺炎は、誤嚥性肺炎という、沈下性肺炎は、仰臥位が続くことで肺に痰がたまりやすくなることで起こる。
最後は「褥瘡」の基礎知識
【第五問】皮膚の湿潤は、褥瘡の発症リスクとなる。
正解は……
【解答】○
【解説】褥瘡は寝たきりなどにより血流障害が起こり、皮膚のただれや潰瘍をきたす状態。要因は持続的圧迫のほか、不潔、湿潤、栄養状態の低下、摩擦などがある。
文:長井まき
参考:
「2020年版 ユーキャンの社会福祉士 これだけ!一問一答&要点まとめ」ユーキャン自由国民社
「福祉教科書 社会福祉士・精神保健福祉士 完全合格テキスト 共通科目 2021-2022年版」翔泳社