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特集・コラム 2021-06-04

訪問介護でヘルパーはどんな仕事をするの? ホームヘルパーになるために必要な資格とは

高齢者の増加にともない、近年は高齢者を支援するサービスが充実しています。そのなかでも、介護員という職業は大きく普及してきました。介護員はヘルパーとも呼ばれ、高齢者施設や在宅介護、医療機関などで活躍している職種のひとつです。

介護員のなかのひとつに分類される訪問介護員は、介護保険法にもとづき、在宅の場で利用者へ介護を提供する人のことをいいます。今回は、ホームヘルパーの仕事内容や資格についてご紹介します。

どんな仕事をするの? ホームヘルパー(訪問介護員)の業務内容を解説!

ホームヘルパーとは、訪問介護員のことを指します。ホームヘルパーという呼び名のほうが浸透していますが、正しくは訪問介護員です。ホームヘルパーとは、どのような仕事をおこなうのでしょうか。

契約した利用者の自宅に訪問して介護をおこなう

ホームヘルパーとは、介護保険法にもとづき、在宅の場で介護を提供する人のことをいいます。訪問介護を利用できる人は、要介護や要支援の認定を受けている人や有償のサービス利用などさまざまです。共通していることとしては、支援を利用したい人は、訪問介護の事業所との契約が必要という点があげられるでしょう。契約を結ぶことで、支援やサービスを受けることが可能です。

ホームヘルパーは、契約を結んだ利用者の支援をすることになります。通常、利用者は在宅で支援を受けることが多く、ホームヘルパーは在宅に訪問し、契約内容にある介護支援を提供します。

訪問介護のお仕事について解説!

訪問介護の仕事は基本1対1でおこなうため、利用者との距離が近く、信頼関係が大きく左右されるでしょう。提供されるサービスは、契約時にある程度話し合われます。サービス内容は利用者が必要としている介護の内容によって異なるのが特徴です。

おもな介護支援の内容は、食事の提供や服薬確認、食事作り、排泄ケア、洗濯、入浴支援、通院付き添いなど生活をしていくための支援です。これらは身体介護、生活援助、通院支援に分類されます。

身体介護|食事や入浴・排泄の介助など

身体介護とは、身体に関わる支援のことです。食事の介助や服薬の介助、内服をしたかどうかの確認、入浴や身体の清潔を保つためのお手伝いをしたり、排泄ケアとしてオムツ交換やトイレ誘導などをおこなったりすることを指します。身体介護は生活に欠かせないケアであり、直接利用者の身体に触れる行為が含まれるのです。

また、専門的な病気の治療食を作ることや内服を促すこともありますが、これには研修が必要となります。胃ろうをつなぐ行為や口、気管切開されたチューブから喀痰を吸引する行為など、専門的な知識を必要とする支援もおこなうことがあるのです。

生活援助|買い物代行や掃除洗濯など

生活援助とは、快適な生活をするための支援です。利用者の生活スペースの掃除や洗濯、買い物の代行、または付き添い、食事の提供などがこの支援に含まれます。

身体介護とは違って、利用者に直接触れる行為がなく、生活をするうえで快適な暮らしができるようにサポートするのが中心です。

通院介助|病院への送迎など

通院介助とは、家族が一緒に行けない場合やひとり暮らしの方の病院への付き添いや送迎をおこなうことです。付き添いの内容も契約次第で異なるため、注意しましょう。

病院までの付き添いなのか、それとも院内も付き添いが必要で排泄支援や食事支援は必要とするのかなど、利用者により支援内容が異なります。

ホームヘルパーができない仕事とは?|日常生活を超える支援など

ホームヘルパーの仕事は、あくまで利用者が快適に過ごすための日常生活支援であるため、特別な例外や医療行為はできません。たとえば、食事であれば、利用者の食事は作ることができますが、利用日に特別にその家族の食事も作ってほしいなどの要望には応えることはできないのです。

また、服薬介助をしているからといって、薬の仕分けや曜日ごとにセットするなどの服薬管理することも、医療行為にあたるため、おこなえません。ご家族や利用者も混同することがありますが、明確な線引きがあるため、頼まれたとしてもきちんとお断りするようにしましょう。

訪問介護のスタッフになりたい! ホームヘルパーになるために必要な資格とは?

ホームヘルパーの仕事内容は、「身体介護」「生活援助」「通院支援」です。このうち、身体介護をおこなう場合、介護職員初任者研修を受ける必要があります。生活援助だけであれば資格がなくても働くことは可能かもしれませんが、有資格者のほうが優遇はされ、ホームヘルパーの仕事に優位になるでしょう。

ホームヘルパーになるための資格として、介護職員初任者研修のほかに介護福祉士実務研修を得て、介護福祉士の国家資格を取得することも可能です。研修の内容やおすすめの講座をご紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、従来のヘルパー2級に相当する研修です。以前は「ヘルパー1級、2級」という資格がありましたが、2013年にはじまった介護職員初任者研修の充実にともない、廃止されています。

9科目130時間の講義を受け、カリキュラム達成後に実施される試験に合格することで修了。この研修で学べる内容は、介護の基本的な理念や知識です。利用者の個性を尊重すること、その人に合わせた介護をすることの必要性などを学びます。

また、介護するうえで必要な知識である、人間の体のしくみ、老齢化したときの身体的な変化、基礎的な医療知識なども学びます。あくまで基礎的な知識であり、介護をするうえでの入門編となっているのです。

ニチイ|ニチイの介護職員初任者研修

ニチイの講座では、受講期間は約4カ月、費用は約8万円で学ぶことができます。合格までのサポートもしっかりおこなってくれるので、勉強するのが苦手な方でも安心して受けられるでしょう。

また、介護サービスを展開している大手企業なので、講座修了後には事業所の就業相談なども可能です。介護がはじめてで不安がある方向きの研修ですので、これを受けることで介護の基本がわかるでしょう。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修とは、従来のヘルパー1級に相当します。介護職員初任者研修は介護職員の入門編ですが、こちらは上級編です。よりくわしく介護の内容や医療的知識などを学ぶことになります。

介護職員初任者研修との違いは、カリキュラムの違いです。時間数が大きく異なり20科目420時間と勉強時間が長くなっています。研修修了後には、介護従業者としての実務経験に関係なく、サービス提供責任者になることが可能です。

また、訪問介護をするうえで必要な訪問介護計画作成や指定訪問介護の利用申込にかかわる調整などの業務もできるようになります。

サービス提供責任者は、訪問介護事業所で必ず配置しなければならない重要な職業なので、待遇も優位になる可能性があるでしょう。また、国家資格である介護福祉士を目指す方には必須の研修です。

三幸福祉カレッジ|介護福祉士実務者研修

三幸福祉カレッジの実務者研修は、自宅学習と通学講習を組み合わせたカリキュラムで、学びやすく自分のペースで学習することができます。保有資格によって値段は異なりますが、8~14万円程度の受講料です。

介護福祉士実務者研修と介護福祉士受験対策講座をセットで受けることができ、介護福祉士を目指す方におすすめ。セット講座のほかにも数多くの講座が準備されており、自身のスタイルに合わせた勉強ができます。

介護福祉士

介護福祉士は、社会福祉士および介護福祉士法(1987年5月26日制定)により、定められた介護福祉分野で、唯一の国家資格です。この資格により、介護福祉施設や事業所でサービスをおこなえるようになります。

また、より幅広い知識を活かし、サービス提供責任者の役割を担ったり、ほかのスタッフへの指導をしたりといったさまざまなことができるようになるのです。国家資格であるため、待遇面でも優遇されることが多いでしょう。

介護福祉士になるには、以下のルートのいずれかが必要となることも覚えておきましょう。

・養成施設で2年以上勉強していること
・福祉系の高校で勉強していること
・3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修を修了していること

ユーキャン|介護福祉士講座

ユーキャンの介護福祉士講座は、国家試験対策のみに特化しています。すでに実務者研修を修了、もしく修了予定の方を対象にした講座です。受講料は5万円程度になります。

働きながらでも勉強できるようテキストは見やすくなっており、隙間時間でも勉強できるでしょう。文字も大きくて見やすく、イラストや色合いにもこだわっているので、楽しく勉強できます。オプションサービスとして模擬試験などもおこなっており、受験対策にぴったりな講座です。

ホームヘルパーは利用者の自宅で生活をサポートするお仕事!

ホームヘルパーの仕事は、人と人とのつながりが大事です。誰かの助けになりたいという気持ちがあれば、誰でも挑戦することができる職業でもあります。また、高齢者の増加傾向のある現在の日本では、なくてはならない職業のひとつです。

介護事業所によっては、働きながら資格を取得できるところもあります。訪問介護というお仕事に興味がある方は初任者研修から受けてみてはいかがでしょうか。

引用元:
三幸福祉カレッジ 介護福祉士実務者研修とは
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験 受験資格(資格取得ルート図)
【ユーキャン 介護福祉講座】
介護福祉講座
相性診断

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