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ヘルスケア 2021-07-08

ヨガは心と身体を調和させ、人生の指標となるツールです【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.34 アクロアキさん #1】

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回はヨガインストラクターとして活動する傍ら、「AcroYoga Freedom Tokyo」を主宰するアクロアキさんにインタビュー。40代からスタートしたというヨガインストラクターのお仕事を、11年目となる現在も精力的に活動し続けています。

前編では、そのヨガインストラクターのお仕事をスタートさせた経緯と働き方の変化、現在のお仕事について教えていただきます。これからヨガインストラクターを始めるか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

教えてくれたのは…

ヨガインストラクター
アクロアキさん

ヨガインストラクター・ヨガ講師、アクロヨガフリーダム代表。プロのダンサーとして活動後、結婚出産を期に舞台から離れ専業主婦に。10年後、ヨガ指導者に転身。インドへの旅やヨガ哲学の影響から、幸せな生き方をシェアできるヨガをライフワークにと決意し活動している。2019年ベストボディジャパン主催のモデルジャパン日本大会にて、50代以上の部で全国4位入賞。現在はアクロヨガ指導者、リックメソッド指導者としても活動し、プライベートレッスンにも力を入れている。
Instagram:@acroaki

身体作りのために始めたヨガで、心まで整うように

20代はダンサーとして活躍、その後専業主婦になり、
家事と育児に邁進していたというアクロアキさん

―ダンサーを引退してから専業主婦へ。そこからヨガを始められたきっかけを教えてください。

子どもを3人授かり、専業主婦として10年近く、あっという間に流れていきました。やっと3人目の子に少し手がかからなくなってきたころ、やっぱり私も動きたいという気持ちがありダンスを再開したんですが、身体があまりにキツくて…。

記憶では踊れるのに身体はついていかない。うまくいかずストレスを感じていた時にヨガに出会ったんです。最初は、ダンススクールに入っていたヨガのクラスをなんとなく受けてみただけなんですが、続けていくうちに日々のストレスも軽減されて、育児に向き合う姿勢も変わってきました。ヨガの良さというものをすごく感じたんです。ただのエクササイズではなく、心と身体を調和させて自分の生きていく指標になる、とてもいいツールだと思いました。

―そこから、ヨガインストラクターをお仕事にした経緯は?

ヨガだったらずっとできるし、教えることをやっていくこともできるなと思うようになり、インストラクターになる道にシフトしていきました。

初めてちゃんと教え出したのは、ヨガを学び始めて2・3年くらい経ったころ。まだ育児の最中でしたが、夫の仕事の都合もあり、私も働かないといけないなと思っていたタイミングでした。最初は近所でパートをしようと考えていたんですが、年齢や働きたい時間などが合わず、いくつか不採用になって…けっこうショックでしたね。

でも、それは逃げだと気付いたんです。ダンスなど、これまでのスキルを活かして働くんじゃなくて、近場で済まそうとしていた。そうじゃなくて、きちんと向き合わないといけないなと思いました。そこで覚悟を決めて、まずは近所でヨガやダンスを教えるサークルを立ち上げました。

まだ私自身もスクールに通っている身でしたから、教わるのと教えるのを同時進行でやっていました。おかげですごく身についたなと思います。それが10年くらい前ですね。

「思いついたら止まっていられない性格」新たな挑戦を重ねた10年

アクロヨガを始め、
マントラ指導者やリックメソッド、タイヨガマッサージ、
マタニティヨガ、シニアヨガなどの資格を持っています

―そこから本当に、いろいろな活動をされたようですね。

インストラクターになるにあたり、リラヨガで200時間の全米ヨガアライアンスを取得し、ヨガの哲学的な部分や解剖学的なことも学びました。インストラクターの資格取得後はリラヨガで2年ほどティーチャートレーニングのアシスタントを務め、スタジオレッスンも担当しました。

その後もサークルは続けながら、他のスタジオでレッスンを持つようになり5年で2000時間以上のレッスンを経験しました。また、数年はティーチャートレーニングも掛け持っていたので、すごく忙しかったですね。

―主宰されている「アクロヨガフリーダム」の設立もそのころですよね。設立の経緯を伺えますか?

アクロヨガに出会ったのはヨガを始めて数年経ったころ。友人がフェイスブックで日本初のアクロヨガイベントに参加するというのを見て、何か感じるものがあり、すぐに私も参加を決めました。そこから単純に楽しくてハマっていって。翌年には、指導者の資格も取得しました。

それから数年、仲間とアクロヨガをやっていたんですが、レギュラーで教える場・教わる場がないことを残念に思っていたんです。学びたい人がいても、体験して終わって、また1カ月後に集まっても忘れている…。そこで、スタジオの協力も得られたので、週1回のレッスンができる場を作ろうと「アクロヨガフリーダム」を2016年12月に設立しました。

スキルを渡すだけではなく、本当に喜んでもらえるレッスンを目指す

コロナ禍と引っ越しを機にスタジオレッスンを減らし、
オンラインとプライベートレッスンに重点を置くように

―では、現在の働き方について教えてください。

昨年のコロナ禍前まではスタジオを5つ6つ掛け持ちしていたんですが、コロナの影響でスタジオレッスンが減ったり、プライベートで引っ越しをしたこともあり、スタジオでの夜の担当クラスから抜けさせていただきました。たくさんの人に集団でヨガを教えることは、かなり減ってきていますね。

1年前の自粛期間に頑張ってオンラインにできるものは切り替えました。個人のヨガサークルはZOOMに移行し、インスタで集客したイベントもZOOMを取り入れています。

そうこうしているうちにプライベートレッスンのご依頼が入るようになったので、現在はそちらにも力を入れています。ちょうどリックメソッドというストレッチの資格も取ったところだったので、レッスンではヨガに加えて、コアトレーニングやストレッチなども取り入れたプログラムを行っています。

ティーチャートレーニングをしていた時期は講師養成を謳ったスクールやクラスが増えすぎている世の中で、ただスキルをポンッと渡すだけになっていることと、その時の生徒さんが結局ヨガインストラクターにはならないという現実に悩んだことがありました。もう少し、自分がしていることが本当に役立っているのか? バランスの良い状態にしたいなと思ったんです。

コロナ禍を経て不自由な分、自分が何をしたいのかを考える時間が持てました。より生徒さんに喜んでもらえるレッスンができる方向に、少しずつでもシフトできているかなと感じます。
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主婦からヨガを始め、どんどんその魅力にハマっていったというアクロアキさん。「仕事にする覚悟ができてからはなんでも挑戦できるようになりました。止まっていられない性格なので(笑)」と語る姿に、活動の源となるエネルギッシュさを感じました。次回中編では、アクロアキさんが感じるヨガインストラクターのお仕事の魅力とアドバイスをお伺いします。

▽#2はこちら▽
エネルギーをシェアできるように、いつでもハッピーに!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.34 アクロアキさん #2】>>

取材・文/山本二季
撮影/高嶋佳代

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