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特集・コラム 2022-09-02

介護事務とは? 仕事内容や役立つスキル・おすすめ資格を紹介!

介護事務に興味はあるけれど、具体的にどのような仕事をするのか知らないという人は多いのではないでしょうか。ここでは、介護事務の仕事内容や役に立つスキル、おすすめの資格についてご紹介します。介護事務として転職を考えている人や、関連する資格取得を考えている人は、参考にしてみてください。

介護事務とは? 仕事内容を紹介

介護事務とは、介護施設で事務を担当する仕事です。介護報酬請求業務と施設での受付業務や電話対応の雑務などをおこないます。まずは、介護事務の仕事内容についてみていきましょう。

なお、介護事務の仕事内容については別記事でも詳しく紹介していますので、そちらもご覧ください。

「介護事務の仕事内容とは? どんな場所で活躍できる? 持っていると役立つ資格とは」

介護報酬請求業務|レセプト作成

介護報酬請求業務では、おもにレセプト(介護給付費明細書)の作成をおこない、施設の経営に関わる仕事といえます。

介護施設は介護報酬を市町村に請求しなくてはならないため、施設利用者へのサービス費用を毎月計算して医療報酬の明細書を作成することが必要です。請求書が正しく記載されているかどうかは施設にとって重要なので、責任が求められる業務となります。

施設での受付業務や電話対応などの雑務

介護事務は介護報酬請求業務がメインの仕事となりますが、施設での受付業務や電話応対などの雑務も仕事のひとつです。受付業務では応接室に案内したり面会に取り次いだりするので、一般的なマナーが必要です。

電話応対では介護施設利用者の家族からだけでなく、医療機関や保険・福祉に関連する会社など、さまざまなところから電話がかかってくるため、専門的な知識が求められます。なかには介護の現場へ出るケースもあり、現場は人手不足の状態なのでフォローが必要となる可能性が生じるのです。仕事内容は多岐にわたり、施設によっても違いがあるので事前に確認しておきましょう。

介護事務のお仕事で役立つスキルとは?

介護事務の仕事をするうえで、どんなスキルを持っていると活躍できるのでしょうか?ここからは、介護事務の仕事で役立つスキルについて見ていきましょう。

1. 介護保険の知識

前章で説明したとおり、介護事務の業務でもっとも重要なのはレセプトの作成で、作成したレセプトを国民保険団体連合会へと提出します。レセプトの作成方法や、レセプトにかかわる介護保険の仕組みについての知識、介護報酬請求の算定要件に関する知識などが必要です。

また、介護保険は定期的に改定があるため、新しい知識を取り入れるべく勉強を続けていける向上心も必要となります。

2. パソコンスキル

レセプト作成はパソコンで行うので、パソコンスキル、特にWordやExcelがひと通り使える程度のスキルがあると仕事がスムーズに行くでしょう。

また、レセプト作成以外にも、請求書のようなさまざまな書類の作成も介護事務の業務に入ります。デスクワークが多いため、パソコンスキルがあるだけでなく、パソコンに向かうことが苦痛でない人が望ましいです。

3. 経理業務の知識・経験

利用者への料金請求も介護事務の業務です。単純に請求書を作成するのではなく、給付金や補助金なども関わってくるため、複雑な作業です。こういった経理業務も行うため、経理に関する知識や経験があれば役立つでしょう。

4. コミュニケーションスキル

勤務先で、福祉サービスの利用者やその家族、医療機関の関係者など施設外の人に対応をすることも介護事務の仕事です。ときには、利用者やその家族からの質問に答えるといったことも求められるでしょう。そのため、コミュニケーション能力も求められます。

人と接することが好きで、相手の話をよく聞いて明るく丁寧に対応でき、適切にコミュニケーションを取ることができると重宝されます。

5. 介護や介護職への関心

介護業界で働く仕事なので、介護職や介護スキルへの関心も必要です。前述したように、介護保険制度は定期的に改定されます。変更された介護保険制度をその都度学習し、知識を更新していく向上心は必須と言えるでしょう。

また、介護事務と言っても事務作業ばかりでなく、ときには現場のサポートに入ったりすることも考えられます。そのため、事務を通してだけでなく、介護全般に興味をもち関わっていきたい、と思える人が向いています。

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介護事務が活躍できる場所とは?

介護事務は、介護保険サービスを提供している施設や事業所が主な就職先になります。
介護保険サービスの提供と言っても、全てが施設で行われているわけではなく、自宅で受けるサービスを提供している施設も含まれます。

介護事務の代表的な就職先は以下のとおりです。

・デイケア、デイサービス
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・グループホーム
・訪問介護事業所
・居宅介護支援センター
など

介護事務になるために資格は必要なの? おすすめの資格を紹介

介護事務になるための資格はありませんが、取得して役立つ資格はいくつか存在します。ここでは、どのような資格が役立つのかみていきましょう。

なお、介護事務の資格についてはこちらの記事でも紹介しています。

「介護事務のお仕事には資格が必要? 試験はあるの?|おすすめ資格や難易度について解説」

介護事務になるために必須の資格はナシ!

介護事務になるために必須の資格はありません。無資格でも仕事をおこなうことは可能であり、面接では人間性が重視されます。

資格を取得するメリットは?|知識が得られる・転職に役立つ

資格は不要ですが、介護事務に関係する資格を取得しておくと就職の際に有利です。応募者の人間性が重視されますが、資格があったほうが面接に受かりやすいでしょう。資格があると、働く職場の選択肢を増やすことが可能です。

「訪問介護ステーション」や「デイサービスセンター」「ヘルパーステーション」「ショートステイ」「グループホーム」「老人保健施設」「特別養護老人ホーム」が例としてあげられます。未経験から介護事務に挑戦する場合は資格取得をとおして知識を得られるチャンスにもなるので、資格取得のメリットは大きいでしょう。

取得すれば役立つ! おすすめの資格の一例を紹介

取得すると役に立つ資格は、多いです。ここからは、介護事務を目指す際にもっていると役立つ資格をご紹介します。どの資格も運営団体が異なりますが、介護事務に役立つ知識や技術を身につけることが可能です。ぜひ、自分に合う資格の取得を目指しましょう。

日本医療教育財団|ケアクラーク

日本医療教育財団が実施しているのがケアクラーク技能認定試験です。合格すると取得できるケアクラークの資格は、介護事務に役立つでしょう。ケアクラークとは、介護報酬請求業務など介護事務に求められる知識や技能があると証明できるものです。

誰でも受験することができ、5月・9月・1月の年に3回試験がおこなわれます。受験料は、6,900円(税込)です。25問50分の学科と2問60分の実技を在宅で受験し、学科と実技それぞれで70%以上得点すれば合格となります。

学科の審査領域は、以下の通りです。
1 人間関係
2 高齢者・障害者の心理
3 社会福祉
4 老人福祉
5 地域福祉
6 社会福祉援助技術
7 介護概論
8 介護技術・障害形態別介護技術
9 リハビリテーション
10 医学一般
11 介護保険制度
12 介護事務業務

実技では「居宅サービス介護給付費明細書の作成」と「施設サービス等介護給付費明細書の作成」をおこないます。在宅で受験するため、試験日の翌日までに問題と解答用紙を返信用封筒に入れて発送しなくてはなりません。試験の結果は1カ月後に郵送で通知され、さらにその1ヶ月後に技能認定合格証が交付されます。

出典元:日本医療教育財団 ケアクラーク技能認定試験(ケア クラーク)

技能認定振興協会|介護事務管理士

技能認定振興協会がおこなう介護事務管理士は、福祉機関で高く評価されている資格です。試験に合格すると介護報酬請求業務やケアマネジャーの業務をサポートする仕事ができます。

今までは年に6回全国の指定会場で試験がおこなわれていましたが、2022年8月現在は新型コロナウィルス感染症の感染拡大予防のため、会場試験を中止しており、在宅受験で試験を実施しています。

受験日の3日前頃に、自宅に試験問題が届きます。テキストやノートなどの資料や計算機を使用して回答を作成し、提出期限までに提出用封筒に入れてポストに投函するという形の試験です。

学科・実技試験ともに約60%以上得点し、かつ全問題で80%以上得点することが合格基準です。

学科では法規(介護報酬の請求・介護保険制度についての知識)、介護請求事務が出題されます。実技では居宅サービスと施設サービスにおいて 介護給付費明細書を作成するために必要な知識が求められます。

また、資格取得に向けた講座や試験問題集といった受験サポートも行っています。JSMAと業務提携している株式会社ソラストが、介護事務講座や試験問題集の販売や対策講座を用意しています。Web動画や専用の教材があるため、初心者でも無理なく始めることができるのは嬉しいポイントですね。

受験料として、5,500円(税込み)必要です。

出典元:JSMA 技能認定振興協会 介護事務管理士技能認定試験

日本病院管理教育協会|介護保険事務管理士

日本病院管理教育協会が指定する科目を履修し、試験を受けて合格すると介護保険事務管理士の資格を得ることが可能です。履修が必要な科目は「介護保険法制度論」と「介護報酬算定理論と実務」なので、履修をとおして介護報酬請求を理解できるようになります。

ただし協会が指定する教育指定校に通学しなくてはならず、すぐに取得ができるわけではありません。教育指定校は、北は岩手から南は沖縄まで、全国に15校以上存在します。介護保険について詳しく学びたい人に向いていますが、すでに働いている人や時間が取れない人が取得することはむずかしいかもしれません。試験日は特に定められておらず、各教育指定校に合わせて実施されています。

出典元:一般財団法人 日本病院管理教育協会 介護保険事務管理士

日本医療事務協会|介護報酬請求事務技能検定試験

日本医療事務協会による介護報酬請求事務技能検定試験は、介護の事業所で請求事務業務に必要な知識と技能を審査するものです。

正誤問題25問の学科と「居宅サービス提供票」「別票より介護給付費明細書作成2題」「施設サービスの設問より介護給付費明細書作成1題」の実技を受験します。総得点の70%程度を得点すると合格です。試験内容は「介護保険制度のしくみ」「給付管理業務の実際」「他制度との関係」「介護報酬」「居宅サービス」「居宅介護支援」「施設サービス」「地域密着型サービス」になります。

偶数月の第3日曜日に2時間の試験が各会場でおこなわれます。持ち込んだ教材や資料を見ながら受験ができるので、落ち着いて試験に臨みましょう。受験料は6,600円(税込み)であり、試験から約2週間後に合否結果が郵送による文書で通知されます。

出典元:日本医療事務協会 介護報酬請求事務技能検定試験

医療福祉情報実務能力協会|介護事務実務士

医療福祉情報実務能力協会が行っている介護情報実務能力認定試験は、介護報酬請求事務の業務で求められる能力を問う試験です。受験資格は特に定められておらず、介護保険適用事業所に勤務している人はもちろん、就職をしようと準備している人や、ホームヘルパーでスキルアップを目指している人を対象としています。

出題範囲は学科が20問と明細書作成が3問、合格基準については公開されていません。介護保険法および関連法規、介護保険制度に関する知識を問われ、介護給付明細書作成の実務能力も判断されます。

現在、協会指定校における団体のみで試験が実施されているため、試験日時、試験会場などは公開されていません。詳しくは受講先に確認する必要があります。受験料は7,700円、合格者は資格証カードの発行手数料で1,540円必要です。

出典元:医療福祉情報実務能力協会 介護情報実務能力認定試験

日本能力開発推進協会|介事管理専門秘書検定

介護管理専門秘書検定は、その名の通り介護に関わる専門の秘書としての知識・能力が問われる検定試験です。事業所を円滑に運営するためのサポートに必要な技術と知識を証明し、職業能力の向上と社会的経済的地位の工場に資することを目的として行われています。

受験資格として、日本能力開発推進協会の認定教育機関で行われる教育訓練の全カリキュラムを修了する必要があります。カリキュラム終了後に、随時行われている試験を在宅で受験します。

出典元:日本能力開発推進協会|介事管理専門秘書検定

介護事務は介護福祉サービスに欠かせないお仕事!

介護事務のおもな仕事内容は、介護報酬請求業務です。ほかにも、いろいろな雑務をこなす必要があります。取得必須の資格はないものの、取得することで介護事務の仕事に役立てられる資格は多いです。

転職のときにも役に立ち、試験勉強によって知識を身につけることができます。ぜひ、自分に合った資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

引用元:
ケアクラーク技能認定試験(一般財団法人 日本医療教育財団)

介護事務管理士®技能認定試験(JSMA技能認定振興協会)

介護保険事務管理士(一般財団法人 日本病院管理教育協会)

介護報酬請求事務技能検定試験とは(日本医療事務協会)

介護情報実務能力認定試験 介護事務実務士(R)(医療福祉情報実務能力協会)

介事管理専門秘書検定資格 |(日本能力開発推進協会)

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