第一印象とコミュニケーション力が鍵。面接とグループディスカッションで求められること【PEEK-A-BOO 川島修身さん】#3

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

今回は、日本トップクラスの技術力を持つ老舗サロン「PEEK-A-BOO」にフォーカス!PEEK-A-BOOは、特にカット技術に定評があり、多くの有名美容師を輩出しているサロンです。そんなPEEK-A-BOOの採用事情を、4回に分けてお届けします。

第3回目は、面接とグループディスカッションについてお聞きします。

お話を伺ったのは…

PEEK-A-BOO 代表取締役社長 川島修身さん

常務取締役就任以降、約15年にわたり採用に携わり、面接官も担当。

現在も週末はスタイリストとして現場に立ち、お客さまやスタッフと向き合い続けている。

第一印象が大事。ファッションも自己アピールのひとつ!

――面接について教えてください。

面接は集団面接で、応募者4〜5人に対して面接官4〜5人ほどで行います。所要時間は45分ほどです。

面接官は私以外に、採用窓口になっているマネージャーと各店舗の店長が参加しています。

――面接ではどのような点を見ていますか?

最初に見るのは、入室した際の第一印象ですね。

集団面接は周りに比較対象がいるぶん、第一印象がより際立ちやすいと思います。美容師、特にアシスタントは、まずお客さまに好印象を持ってもらうことが大切です。信頼関係の上で成り立つ仕事ですし、「この美容師さんに施術してもらったら自分もおしゃれになれそう」と思ってもらえることも重要です。その意味でも、第一印象やファッションは欠かせないと考えています。

――やはりファッションや見た目も大事になるのですね。

そうですね。ファッションには、その人の自己理解や「どう見せたいか」という意識が表れるものだと思っています。自分に似合うものを考えて選んでいる方は、自己分析や自己プロデュースの力が高いと感じ、好印象です。ただインパクトがあればいいというわけではなく、その人に似合っていることや、意図を持って選んでいることが大切です。

また、PEEK-A-BOOの雰囲気に合ったファッションだと、サロンで働いているイメージが湧きやすく、面接への意欲も感じられ、より評価につながると思います。

――第一印象で好感触なのは、やはり笑顔や話し方などでしょうか。

笑顔ではきはき答えていることは大きいですし、誰かが話しているときにちゃんと聞いてうなずいている姿は見ていて気持ちがいいですね。お客さまの話を聞く際にも、自然なリアクションができるのだろうと感じられるので、安心感があります。

また、ファッションやメイク、ヘアスタイルが素敵だと、入室時点で興味が湧き、「この人の話を聞いてみたい」と思えます。

――面接で必ず聞いている質問はありますか?

「どこでPEEK-A-BOOを知ったのか」「なぜ受けようと思ったのか」は、最初に必ず聞いています。最初にこの質問をするのは、皆さんの緊張をほぐすためです。答えをある程度準備してきている質問をすることで、まずは声を出してもらい、少しずつ体を温めてもらっています。その後に深呼吸したり肩を回したりするよう声をかけて緊張をほぐしています。

すでにエントリーシートに書かれている内容でもあるので、その答え自体を厳しく見ているわけではありません。ただ、「どこで知ったか」については、今後の採用活動の参考にもさせてもらっています。

大切なのは、うまく話すことではなく会話のキャッチボール

――ほかに、面接で見ているポイントは?

少し予想外の質問をした際に、それをどう受け取り、どう返してくれるかを見ています。ただ、無理に変わったことを言う必要はありません。質問の意図を汲んで、自然に答えてくれれば十分です。

美容師は会話の中で相手の話を受け取り、きちんと返すことが大切な仕事のため、その基本的なコミュニケーションができているかを重視しています。

――反対に、「PEEK-A-BOOには合わないかもしれない」と感じるNG行動はありますか?

表情が暗く見える、声が小さい、目線が合わないといった点は気になります。ただ、それだけで判断するわけではありません。大切なのは、その人の良さが相手にきちんと伝わるかどうかです。

接客業では、お客さまにどう見えるかが重要です。たとえ体調や気分に左右されていても、表に立つ以上はしっかりと自分を整える必要があります。面接も同じで、その場で自分をどう見せられるかは大切なポイントだと考えています。

グループディスカッションでは主体性・協調性・発想力をチェック

――次はグループディスカッションについてお伺いします。

グループディスカッションは、学生数名に対して1名の若手スタイリストが付き、進行を見守る形です。

内容は、正解のないテーマに対して全員で意見を出し合い、最後は代表の人に発表をしてもらいます。進行や発言者も含め、すべて学生に任せています。

――グループディスカッションではどのような点を見ていますか?

主体性や協調性、発想力などを見ています。積極的に発言する人だけでなく、周囲の意見をうまくまとめたり、場を回したりする力も重要です。また、意見がぶつかった際にどう対応するかもひとつのポイントになります。

また、面接では緊張している方でも、同年代の人たちと関わる場だと自然な表情が見えることがあるため、その人らしさを確認できる場にもなっています。

集団面接・グループディスカッションで評価を得るポイント

1,笑顔とファッションに注力し、見た目の準備も大切にする

2,会話のキャッチボールを意識し、自然なコミュニケーションを心がける

3,周囲と協力しながら自分の役割を果たす

取材・文/原田菜月


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