古里オサム interview #3：目標設定と仕事をしっかりと楽しむことが大切です！
美容師という仕事の本質を知り、それを楽しめるようになってほしい
「美容師は離職率が高いと言われています。確かに、営業時間も長いですし、立ち仕事ですから、厳しい世界だと思います。辞めたくなった人は、自分が思っていたのと違う、つまり、想像と現実との不一致だと思いますが、その想像は本当に正しかったのか？と自問してみるべき。自分の仕事のスタンスを振り返ってみてほしい。
美容師は、ヘアデザインをしますが、デザイナーではないんです。カウンセラーみたいなもの。そこを勘違いしてしまうと、なかなか続けられない。自分が楽しい仕事が、必ずしもいい仕事ではない。自分が良しと思っても、お客様は思っていないということは多々あります。人が喜ぶ姿を見てうれしいと感じられるかどうか。そこに気付ければいいんです。厳しい言い方かもしれませんが、気付けない人は続けないほうがいい。どんどんつらくなるだけです。人と触れ合うことが楽しいと思えること、この人を変えるためのお手伝いできてうれしいと思えるようになれば、美容師は本当に楽しい仕事です」
短期、中期、長期で目標設定を具体化すれば、きっと夢は叶う
「将来、自分のお店を持ちたい、フリーランスで活躍したいといろいろな夢を描いていると思いますが、その夢を叶えるためには短期、中期、長期の3つに分けた目標設定が大切です。10年後にサロンを持つという長期目標があるとすると、サロンに入りたてのアシスタントであれば、そのためには、3年後にスタイリストになっていなければいけないという中期目標ができ、そのために、今はいろんな勉強をしておくなど短期目標ができる。そうして目標を具体的にしていけば、ひとつひとつのハードルはそんなに高くありません。ざっくりした目標だけだと、具体的な行動ができないんです。具体的に行動に落としていけば、必ず要所要所でいいアドバイスをしてくれる人が出てくるはずです。
僕もそうやって、目標をクリアしてきました。これは美容師に限らず、どんな仕事でも同じことが言えると思います。これができれば、きっと夢は叶えられますよ」
外国語に対応、免税申請……サロンもグローバル化の時代
「55歳までとことんやって、200人規模のサロンにしようとずっと思っていたので、短期、中期目標を掲げながらやってきました。3年あれば、スタッフが育つので、店舗を増やしても対応できると思い、大体3年周期で新しい店舗を出してきて、現在、美容７店舗、理容１店舗、コスメ12店舗。会社は目標通り200人規模になりました。最近は、外国人のお客様も増えてきたので、店舗によっては有志を集めて営業後に先生を読んで英会話の授業をやったりしています。コスメやヘアケア商品、スタイリング剤の販売もしていますから、表参道店では、外国からの観光客にも来てもらえるよう、免税の申請もしているところです。中国語を話すスタッフも今年の10月から採用することにしました。
街を歩いていても実感しますが、外国人観光客の数はどんどん増えていますから。サロンもそういった人たちにも対応できるようにしていくことが必要だと思っています。グローバル化に向けて、またひとつひとつの目標をクリアしていく過程に入りましたね」
Profile
古里 オサムさん
株式会社オブ 代表／株式会社オブ・コスメティック CEO
出身地：鹿児島県
血液型：Ｏ型
座右の銘：しなやかに生きる
高校卒業後、上京し、美容学校を卒業。都内のサロンでスタイリストとして活躍後、1987年独立。都内を中心にヘアサロン「Of HAIR」を展開しながら、シャンプー、トリートメント、スタイリング剤、ブラシなどプロダクトの開発にも力を入れ、その数は80種類以上にも及ぶ。サロン経営、プロダクト開発を行いつつ、現在もトップスタイリストとしてサロンワークやコレクションなどのヘアメイクを担当するなど第一線で活躍している。
Of HAIR公式サイト
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Of HAIR
「バリエーション豊かなヘアデザインが作れるよう、お客さまの髪のコンディションから整えていくこと。」それがオブヘアのサロンコンセプト。だから、お客さまの未知なるキレイを引き出すお手伝いとして、ときにはお客さまのライフスタイルのご相談にも乗っています。健やかな髪は、身体の中から生まれる。私たちはこの考えを大切にしています。
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