やりたいことを言葉にする有言実行が夢を叶える秘訣！【アトリエはるか 森宮萌香さん】#2

新人時代をどう乗り越えてきたのかを伺うこの企画。前編に続いて、アトリエはるかの経営企画部 販促支援チームで商品キャンペーンやシーズンメニューの企画運営に携わっている森宮萌香さんのお話をご紹介します。

前編では、顔に対するコンプレックスが克服できたメイクの楽しさから将来は「へアメイクアップアーティストになろう｣と心に決め、アトリエはるかに入社して念願のへアメイクに携わるようになったことを語っていただきました。

後編では、ルミネ池袋店店長に続いてKaren EYEBROW DESIGN店長に任命され、店長としてさまざまな壁に突き当たったこと、現場でのヘアメイクから商品の販売に興味が移り、希望を叶えるために行ったことについてお話を伺います。

お話を伺ったのは…

(株)アトリエはるか 経営企画部 販促支援チーム

森宮萌香さん

2020年に福島の理美容専門学校を卒業後、同年4月(株)アトリエはるかに入社し、ルミネ新宿店に配属される。'21年4月にエチカ池袋店へ異動。同年11月にはルミネ池袋店店長に就任する。'23年8月には眉とまつ毛に特化した店舗Karen EYEBROW DESIGNで店長を勤める。'24年12月に経営企画部 販促支援チームの一員となり、商品キャンペーンやシーズンメニューの企画運営に携わっている。

山のような問題を解決してきた店長時代

――エチカ池袋店で副店長を務めて、その後は？

異動の7か月後にルミネ池袋店店長に就任しました。

――とんとん拍子ですね。

ただ、ルミネ池袋店はまつ毛部門でアトリエはるかの売上NO.1を取っているお店なんですが、私はそれまでまつ毛のエクステンションをやったことがなかったんです。

――それは大変！

就任の3か月前に内示をもらってから、一生懸命に練習しました。お客さまの中には店長を指名する方もいらっしゃるので、その方たちのご要望に応えなくては！という気持ちと、大丈夫なのかという不安もありました。

――店長指名というのは？

いつも通ってくださっている方はお好みのスタッフを指名しますが、初めていらっしゃる方はスタッフのことが分からないので、「まずは店長で」という方が多いんです。

――なるほど。それはプレッシャーがかかりますね。

前任の店長から引き継いだお客さまもいらっしゃったので、最初のうちは緊張しました。

――初めて店長を経験して、大変だったことはありますか？

急にスタッフが辞めてしまったときは大変でした。特に、期待していたスタッフが辞めてしまったときは本当にショックでした。

――逆に嬉しかったことは？

予算を達成したときですね。私一人が頑張っても売上は達成できません。スタッフみんなが同じ目標に向かって協力し合わないと。何度も予算達成していたこともあって、社員総会で「優秀店舗賞」をいただいたときは、泣いてしまいました。

――その次の店舗が「Karen EYEBROW DESIGN」ですね？

ここは目もとに特化した店舗で、アトリエはるかのオリジナル商品「Karen EYEBROW DESIGN」のフラッグシップショップになります。

店長になると本社のエリアマネージャーと毎月打ち合わせがあって、そのたびに「私はまつ毛と眉メイクが好きです」と言い続けた甲斐がありました（笑）。

――まつ毛と眉が好きならば！と抜擢されたんですね。

ただ、開店した当初はまだまだお客さまの認知度が低くて、一日の来店数が一桁という日が続きました。

――集客はどうなさったんですか？

「先ずはお客様の目線に立ってみよう！」と。お店の看板やポスター、ディスプレイ、値段表やポップなど、どの位置にあったら目を引くのか、お店に入りたくなるのか、試行錯誤しました。お客さまがいらっしゃらない分、時間はたくさんあったので（笑）。

――スゴいですね。ポスターを張る位置とか考えたことがありませんでした。

自分たちの視線だけではどうしても偏ってしまうので、お客さまの視線を持つことの大切さを学びました。

現場スタッフの強みを生かし、キャンペーンの企画に向き合う！

――2つの店舗で店長を経験した後、販促の道へ？

そうです。24年12月に経営企画部販売支援チームに配属されました。

――現場から本社への異動は、どんないきさつで？

このときも月に一度、エリアマネージャーとの打ち合わせのときに「商品の開発と商品の販売に興味があります」と伝えていました。私の想いをくみ取ってもらえたのだと思います。

――望みは言葉にすると叶うんですね。異動の前は、本社勤務にどんなイメージがありましたか？

堅苦しいイメージですね。いつも商談や打ち合わせをしているのかと思っていました（笑）。実際に配属されたら、みなさんとても明るくて和気あいあいとした雰囲気なのでホッとしました。

――現在の部署ではどんなことにやりがいを感じていますか？

キャンペーン企画をした商品がスタッフはもちろんお客さまにも人気で、売り上げの目標を達成できたときはとても嬉しかったですね。目に見える結果が出たときにやりがいを感じます。

――販促に携わる夢を叶えて、次の目標はありますか？

スタッフにもお客さまにも喜ばれて愛される商品やメニューを作って、ワクワクする企画を提案していきたいです。

――美容業界に進もうと考えている方たちにアドバイスをお願いします。

「好き」だけじゃなくて、「続ける力」も大切だと思います。私も営業時間の前後や休日に練習していました。地道な練習や接客の積み重ねが、自分を成長させるカギになります。努力を続けていれば、必ず見ていてくれる人がいます。小さなことでもいいので、続けてみてください。

森宮さん流！ 壁を突き破る3つのポイント

1．本を読んだりセミナーに参加したり、美容知識やトレンドを積極的に学ぶ。

2．常にお客さま目線に立って物事を考えること。

3．地道に練習を積み重ねる「続ける力」。

撮影／森 浩司