持続可能な経営を目指し、第2フェーズへステップアップ【リラクゼーションサロン RIRACO 内田 知沙斗さん・長崎 麻紀子さん】#2

美容業界で働く上で「独立」という目標を持つ人は多いはず。そんな方に向けて、独立して成功されている先輩オーナーの方々の経験談をお届けする本企画。

前回に続き、広尾の隠れ家サロン「RIRACO」オーナーの内田知沙斗さん・長崎麻紀子さんにお話をうかがいます。勢いで開業したと謙遜しつつ、お客様のニーズを意識したメニュー設定や設備のリユースなど、理想と現実を上手くミックスした経営方針で、順調に顧客を増やしています。

後編では、物販や2店舗目のオープン、育成講座の開設など、次々と新しい取り組みに挑戦する理由についてインタビュー。そこには、持続可能な経営を目指す2人の思いが込められていました。

オリジナル商品の開発がさらなる成長の一歩に

「RIRACO」オーナー 長崎 麻紀子さん(左)・内田 知沙斗さん(右)
大手リラクゼーションサロンを経て、2016年に出張リラクゼーションサロンとしてRIRACOをスタート。2018年に広尾に一軒家プライベートサロンをオープン。現在は西新宿のレンタルサロンを含めて2店舗を運営

内田 知沙斗さん

セラピスト歴15年。タイ古式マッサージコース講座課程修了、ホリスティック漢方アロマ協会漢方アロマ実践トレーニング講座課程修了、HQCアドバイザー講座課程修了

長崎 麻紀子さん

セラピスト歴20年。インディバジャパン基礎講習課程修了、ファンクショナルカッピングメゾットビューティ部門講習修了、PABAピラティスマット指導資格 、骨盤底筋エクササイズpfilAtes 指導資格

──オリジナル商品「五行茶」も好評だとうかがいました。

内田さん(以下敬称略):漢方茶をブレンドした「五行茶」は、頻繁にサロンに来るのが難しいお客様のために、日常生活に気軽に取り入れられるヘルスケアを提供したくて作りました。漢方は高いイメージがあるので、毎日飲めるよう1日あたり65円という価格設定にこだわりました。

長崎さん(以下敬称略):たまたまご縁があって漢方薬剤師の方を紹介していただけて、その方の協力があったからこそ実現できたんです。手作りなので大量生産はできませんが、お店を知っていただく入り口の1つになればいいなと思っています。

昨年はコロナ禍でサロンに来られないお客様も多かったので、「お家でできるよもぎ蒸し」をコンセプトに、五行茶の新商品としてよもぎ茶も作ったんですよ。

内田:「宅よも」って呼んでいるんですが、お茶として飲むだけでなく、お風呂に入れたり、使った後は天日干しして植物の土に混ぜたりもできるんです。

また、「オフィスde漢方茶」という名称で、企業の福利厚生に採用してもらう営業活動もしています。冷房が効いた職場で温かい漢方茶って、すごく喜ばれるんですよ。福利厚生だと定期的に買っていただけるというメリットもあります。

五行茶のパッケージ。
中央がコロナ禍で新たにラインナップに加わったよもぎ茶

2店舗目は人が集まるコミュニティサロンを目指しました

──昨年、西新宿に2店舗目をオープンされましたね?

長崎:西新宿のお店もたまたま空きが出て、「2店舗目にどう?」って聞かれたのがきっかけ。広尾のお店も五行茶もそうですが、周りからの紹介に背中を押されるかたちで、頑張ってみることにしました。

内田:ただし、西新宿では通常のサロン営業はせず、レンタルサロンとしてフリーランスのセラピストさんに場所貸ししたり、講座やワークショップの会場に使ったりしています。理由は2つあって、1つはこの場所をいろんな人との出会いの場にして、そこからまた新しい出会いが広がったら素敵だなと考えたからです。

もう1つは、コロナ禍の今、自分たちでいちから集客するのはとても大変だということ。その一方で、セラピストのなかには固定費を払ってお店を持つリスクを避けたい人、副業でやっている人が増えているんです。そういうニーズが多いなら、思い切ってレンタルサロンにするほうが採算的にも合うだろうと。

タイプの違う2人だからこそ、
互いの良い点・悪い点を補完し合うことができるそう

──広尾店の施術は主にスタッフに任せているとのことでしたが、拠点が増えるとスタッフとのコミュニケーションも難しくなりませんか?

長崎:広尾のお店は、前職時代の後輩や同僚など、技術的にも人柄的にも本当に信頼できる人にお願いすることで、私たちが常にお店に張り付いていなくてもちゃんと業務が回るようにしています。最低限のルールだけ決めたら、あとは自分の顧客を彼女たちに振る時だけ、スタッフとお客様の相性を考えて指示を出すくらいです。私の役目は、スタッフみんなが気持ちよく働ける仕組みを整え、お客様といい関係をつくれる場所にすること。「こうしてああして」とは絶対言わないようにしています。

内田:前職では学ばせて頂く機会が多く、その知識や経験を起業する時にたくさんRIRACOで生かすことができたと思っています。

オリジナル商品の五行茶は、
お店でもお茶として飲むほか、
よもぎ蒸しのよもぎに加えることも

育成や店舗の二次活用でサスティナブルな経営を目指す

──今後の展望を教えてください。

長崎:昨年から内田は営業活動に専念するようになりましたが、第2フェーズとして、私自身も徐々に施術は減らしていき、今後はスクールをやりたいと考えています。

内田:若いセラピストさんや、これからサロンを展開したいと思っている方に、私たちのよもぎ蒸し講座や施術講座を受けてもらい、RIRACOのノウハウや想いをシェアしていきたいと思ってます。

この講座をきっかけに、同じ想いのセラピストさんやサロンオーナーさん、サービスを提供する方々が全国でつながり、笑顔と健康の輪が広がって、もっと日本にハッピーライフを送る人が増えていってほしいなというのが、RIRACOのネクストステージの目標です。オンライン・オフラインを両方活用すれば、全国にリラコイズムを広げる目標も、いつか達成できそうな気がしています(笑)。

独立を目指すあなたへ

コロナ禍もあり、今は自分のお店を持つことがとてもリスキーな時代です。でも、将来を不安に思ったことはありません。よもぎ蒸しや漢方茶など、ここまで2人で積み重ねてきたRIRACOというコンセプトさえあれば、いつでもどこでも、またスタートできるという自信があるからです。いつか独立を考えているなら、自分の信念と時代に合わせる柔軟さ、そして仲間、コミュニティを見つけることが大切だと考えています。

▽前編はこちら▽
2人で始めたからこそ小さくても抜群の推進力を発揮【リラクゼーションサロン RIRACO 内田 知沙斗さん・長崎 麻紀子さん】#1>>

取材・文/池田 泉
撮影/柴田大地(fort)

Salon Data

RIRACO アロマ&ボディケア

住所:東京都渋谷区広尾5-3-11
TEL:03-5468-3770

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