【SNS活用術】今の時代求められるのは専門性。「絞り込み」が成功の近道!【Noa.表参道 小嶋正樹さん】#1

「Noa.表参道」店長の小嶋正樹さんは「韓国ヘア」が大人気。Instagramでは、得意なハイトーンを「韓国アイドルみたいな」スタイルで打ち出したところ、月間売り上げが大幅にアップしたのだそう。今の時代、美容師として、またSNSを活用する上で必要になるのが「専門性」だと小嶋さんは話します。

前編では、「韓国ヘア」を成功例に、小嶋さんがどのようにスタイルを打ち出してきたのか、また専門性をPRするための投稿テクニックを教えていただきます。

教えてくれたのは…

「Noa.表参道」
店長 小嶋正樹さん

取り入れやすいハイトーンカラーに定評のある、サロンNo.1カラーリスト。韓国人風カラーを得意とし、中でも「ブルーブラックカラー」は小嶋さんの定番スタイル。カラーリストながら縮毛矯正にも精通し、悩みの多い学生客からの信頼は厚い。Instagramフォロワー数1.9万人(2021年9月現在)
Instagram:@ojimamasaki

「ブルーブラック×ヨシンモリ」で自分だけの韓国ヘアを

自身も韓国アイドルが大好きという小嶋さん。
流行りを先取りした韓国ヘアが大人気に

――SNSをはじめた当初はどんな投稿を?

前に勤めていたサロンが業界的にハイトーンカラーがすごく有名なサロンで、僕もサロンの雰囲気に合わせたハイトーンをやっていたんです。そのときはピンクやインナーカラーを推していたのですが、フォロワー数は2年間で4000人くらいまでしか上がらなくて…。正直、全然伸びず、集客などにも全く繋がっていませんでした。

――今は韓国ヘア推しですよね。そこに行き着くまでに何か心境の変化が?

もともと僕、K -POPアイドルがすごく好きで(笑)。それまでは海外っぽいテイストやストリート系のカラースタイルが多かったのですが、自分が可愛いと思うのはやっぱり韓国ヘアだったので、自分の好きな系統を極めていった方が楽しいと思い、韓国ヘアに絞って打ち出すことに。お客様も韓国好きの方をメインに集客していきました。韓国ヘアの打ち出しをはじめたのが2019年頃ですかね。

韓国の流行りが少しずつ日本にも流れてきて、「ブルーブラックで!」というご新規のお客様も増えるようになりました。だから、先取りはできたと思います。

今では、他でもブルーブラックを見かけますが、「小嶋さんはいつもブルーブラックを投稿しているし、説明も詳しいから、絶対得意だよな」と思ってもらえるように、これからも自分の十八番として投稿し続けていこうと思っています。

――韓国ヘアの投稿はどういうものがウケますか?

韓国ヘアを打ち出している他の美容師さんの投稿を見ていると、「顔まわりのカット」が人気のようですね。

僕の場合は、「巻き方」や「艶っぽく見えるスタイリング」「おうちでもできる簡単スタイリング」など、自分でできるヘアスタイルのニーズが高いですね。

「韓国アイドルみたいな」でターゲットを絞り込み

――今では韓国ヘアを打ち出す美容師さんはたくさんいるようですが、どのように差別化を?

韓国ヘアを推している他の美容師さんたちを見ていると、カラーの場合はナチュラル系がほとんど。つまり、ナチュラル志向の人をターゲットにした発信が多いと思ったんですね。だから僕は、これまで培ってきた技術を活かしてハイトーンカラーに特化し、韓国アイドル好きの人をターゲットにすることにしました。日本の若い世代は韓国アイドルや韓国インフルエンサーに敏感ですからね。

他の美容師さんと同じ「韓国ヘア」ではなく、さらに絞り込んで「韓国アイドルみたいな」で打ち出すことにしたんです。

――小嶋さんのInstagramでは縮毛矯正ヘアも頻繁に登場しますが、それも差別化の一種でしょうか?

韓国ヘアの打ち出しに成功して、おかげさまでカラー予約が増えたのですが、同時にクセに悩んでいる方がすごく多いなと感じるようになりまして。

けれど、基本的に「ブリーチと縮毛矯正は両立しない」というのが暗黙の了解で、僕自身もそれは無理だろうなと思っていました。ハイトーンを得意とする美容師は縮毛矯正を苦手とする人が多いし、反対に縮毛矯正が得意な美容師はハイトーンカラーを苦手とします。ダメージのリスクを知っているので、どちららかを諦めなければいけなかったんです。

僕はそこに目をつけました。数多くの美容師がいる中で、どうやって自分が目立つか考えたときにブリーチと縮毛矯正の両方を得意とする美容師になろうって。

縮毛矯正を得意とする先輩たちにその技術を学び、自分でアウトプットの仕方を試行錯誤して研究し、自信をつけてからInstagramに投稿しました。

――ハイトーンカラーと縮毛矯正を両立させたヘアスタイル。かなり需要があったのではないですか?

そうですね。「ハイトーンとブリーチを両方やってみた」という動画をTik Tokで発信したらものすごい反響で、来店の約7割が新規客という月が続き、売り上げも前年の約2倍になりました。

「『せっかく綺麗なハイトーンなのにうねうねしている…』
という方を変身させるビフォーアフターが刺さり、
よそのお店で『できない』と言われた方々が
僕のSNSを見て来店してくださるように」

今の時代はオールマイティーさより専門性が求められる

――「絞り込み」が大事なようですね。

僕のお客様は、韓国ヘアが好きで、さらにその中でもナチュラルではなく派手系が好きな人ばかりが集まり、僕も楽しくサロンワークが出来ています。絞り込んで正解でした。

例えばハイトーンカラーを打ち出すにしても、ハイトーンカラーが上手な美容師さんはたくさんいるので、自分はどういう系統のハイトーンカラーが得意なのかをしっかりSNSでアピールしていくことが大事だと思います。

例えば、オールマイティーにやっている美容師さんが「韓国ヘアもできる」と打ち出したところで、韓国好きの人には響かないのかな…と。

自分だけのスタイルが何なのか、ということがわかるようなアカウントをつくった方が良いと思います。「アレもやります」「コレも任せてください」と欲張りすぎると、何が得意なのかよくわからないアカウントになり、おそらく埋もれます。

――専門性をアピールした方が良いということですね。

そうですね。自分だけのスタイルをつくるなど、何かに特化した方が認識されやすいと思います。

一つに特化すれば、客層はたしかに狭まりますが、「〇〇というヘアスタイルは自分だけのもの」という専門性を持っていた方がお客様からしても頼もしいと思うんです。今の時代はオールマイティーさよりも、専門技術を持った美容師の方が勝つのではないでしょうか。自分の得意なものが伝わる発信、これが成功への近道だと思います。

専門性のあるアカウントにするためのコツ

1. 自分ならではの定番スタイルをつくり、高頻度で投稿してPR

2. 新しいヘアスタイルを投稿する際は、練習し、安定した技術力を身につけてから投稿

3. 「広く浅く」よりも、自分の好きなスタイルをとことん極める

韓国ヘアを打ち出すにしても、単に「自分の好み」で終わらずに、他との差別化を意識した「絞り込み」が成功のカギとなったようです。後編では、SNSの二刀流や、学生の心を掴む投稿テクについて教えていただきます。

▽後編はこちら▽
【SNS活用術】10代には「親近感」をPR! 顔出し&接客風景が人見知り客を制する【Noa.表参道 小嶋正樹さん】#2>>

取材・文/佐藤咲稀(レ・キャトル)
撮影/石原麻里絵(fort)
イラスト/なとみ みわ

Salon Data

Noa.表参道

住所:東京都渋谷区神宮前4-2-17-3F
TEL:03-6434-7462

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