ハンバーガーショップと美容室がコラボレーション!?『BURLESQUE』

京都市街から少し離れたJR嵯峨野線丹波口駅から徒歩11分、七条七本松通沿いに2015年6月にオープンしたBURLESQUE(バーレスク)。店舗の入口付近に置かれた“美容室とハンバーガー屋”というボードが目を引くこちらのお店は、店内手前はアメリカンなバーガーを味わえるハンバーガー屋、奥に美容室という一風変わった作りになっています。そんな珍しい形態で注目を集めている同店について、今回は美容室のオーナーである田中貴美恵さんにお店の成り立ちなどについてお話を伺いました。

夫婦それぞれの夢が詰まった珍しい形態のお店

田中貴美恵さん

――空間は区切られてはいますが、ハンバーガーショップと美容室がワンフロアで営業しているのは珍しいと思います。どうしてこのような形になったのですか?

「もともと飲食店をやっていた旦那がハンバーガーショップをやりたいっていうのがありまして。私も独立して美容室をやりたいっていう気持ちがあったので、それぞれ業種は違いますけど、一緒にやりたいなっていうので物件を探していたらこの形になりました(笑)」

――併設したことでプラスになっていることはありますか?

「ハンバーガーを食べに来られた方が後日、『実はお店に来たことがあるんです』って美容室の方に来てくれたり、逆に美容室のお客さんが『次はバーガーを食べに来るわ』って言ってくれたり、家族連れや夫婦で来られて、カットしている間にバーガーを食べながら待っていたりとか。お互いに相乗効果というか、そういう利点もありますね」

――ただ京都という土地柄、気質を考えれば、この珍しい形態を受け入れられるのには時間がかかったのでは?

「そうですね。多分、近所の人とかも『これは何なんだ?』『変なものができた』って思っていたと思うんですよ。『どういうこと?』っていうのはよく聞かれますし(笑)。様子を見ているところもあって、2年経ってやっとお客さんのクチコミで広まっていった感じはします。だから、当店に来てくれる方はクチコミが一番多いですね」

男性からも好評なこだわりの内装

店内

――すごく落ち着いた雰囲気のある店内。アメリカンな内装にもこだわりを感じます。

「ここはもともとコンクリート打ちっぱなしの倉庫だったんですよ。そこを改装して、美容室の部分は一段床を上げています。ロサンゼルスのクラブを舞台にした『バーレスク』っていう映画に出てくるお店の作りが手前はBARで奥にショーをするステージがあるんですけど、それがカッコよくて床を一段上げたところはありますね(笑)。内装のこだわりとしては、NYのバーバーショップの美容室版をイメージしています。美容室って、明るくて白いイメージがあると思うんですけど、私は男性、女性の両方が来やすいお店にしたかったんですよ。初めて来たお客さんでもゆっくりできる感じにしたかったので、こんな感じになりました。お客さんの層は30代、その年代のご夫婦が多く、上は80歳くらいのおばあちゃんとかが来てくれています。比率的には男女同じくらいなんですけど、男性の方も『来やすい』って言ってくれはったり、けっこうみんな『好きや』って言ってくれていますね。(美容室の)中でも、(ハンバーガーショップの)イートインスペースでも待ってもらえるので、小さなお子さんのいるご家族も来やすいお店だと思います」

――看板猫もいますしね。すごく大人しいですよね。

「ペーターっていうんです。看板猫になってくれたらいいんですけど、人見知りがすぎるので(笑)。2歳なんですけど、あまり鳴かないですし、ずっと大人しくしています。人見知りなのでお客さんには近づかないんですけど、お客さんが『ペーターはどこや?』ってけっこう探してくれたりして、私よりもファンがたくさんいます(笑)」

猫

目指すは美容室とエステの良いところ取り

――お店で人気のあるメニューを教えてください。

「一番人気があるのはカットとカラーなんですけど、今年の3月から取り入れたヘッドスパも人気です。このヘッドスパはアロマを使って、ハンドマッサージだけじゃなく、カッサを使って頭のリンパを流すということをやっています」

――ヘッドスパを取り入れたのはお客さんからの要望があったのでしょうか?

「私がやりたくて始めました(笑)。みんな肩コリは分かりますけど、頭のコリに関してはあまり分からないじゃないですか。頭を柔らかくしたら顔がリフトアップされたり、くすみが解消されたりもするので、そういうお客さんが知らないことを伝えていきたいなって思っていたんですね。化粧品とかに頼らずに、その人が本来持っているものを引き出す、改善していくっていうのをやりたかったんですよ。私1人でやっている分、話も聞きやすいですし、お客さんのその日の体調にあわせてやり方を変えたりもできるので、美容室とエステの間みたいなヘッドスパができるかなとも思っていたので。エステの方にも相談に乗ってもらって内容を考えました。1人でやっているのでメニュー化するのに2年経ってしまいましたけど(笑)、これからはお客さんが知らない頭髪に関することについても提案ができればなっていうのはあります」

サロン道具

珍しい店舗スタイルを築きあげ、それが両方にとってプラスになっていることも分かった「BURLESQUE」。次回はスタッフを雇わずに1人でやる利点、独立を考えている人へのアドバイスなどをお届けします。

Salon Data

BURLESQUE

京都府京都市下京区朱雀北ノ口町3
075-874-3651
http://t7up-bottling.wixsite.com/burlesque2015

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