配合にこだわったオイル施術と五感を癒す内装で人気急上昇!「Spa LaLasia」蝦名香穂さん
エステ店やスパで腕をみがき、25歳の若さで東京・代々木に「Spa LaLasia」を開いたのが、セラピストの蝦名香穂さん。前編ではとことんこだわったという内装やオイルについて詳しく伺いました。コンセプトは「リラックス」。その根底にあったのは、ご自身が生まれ育った故郷のように、少しでも自然体で過ごせる空間を作りたいという強い思いでした。
今回お話を伺ったのは…
蝦名香穂さん
青森県出身。就職を機に上京。小さい頃から思い入れのあったマッサージを仕事にすると決意し、エステ、スパで経験をつむ。25歳の若さで代々木に「Spa LaLasia」をオープン。配合にとことんこだわったオイルによる施術は、リラックス効果が高く、体の調子が整うと話題になっている。
オイルにとことんこだわり、お客さまを癒す施術を
──このサロンの特徴を教えてください。
配合にこだわったオイルを使った施術です。体の7か所にあるといわれているエネルギーの集結部、チャクラにあわせて全部で7種類のアロマオイルを用意しており、お客さまに香りをかいでいただくことでご自身にあうものを選んでいただいています。
ほかにもCBDオイルを導入しています。CBDとは植物の麻(ヘンプ)からとれるカンナビジオールという成分のことで、体の不調がない人には効果を感じられないかもしれませんが、不眠やメンタルヘルスに不調をきたしている方にはリラックスや安眠効果があり、今世界で大注目をあびているオイルなんです。
──「内臓セラピー」などあまり聞きなじみのないメニューもありますが、これは「Spa LaLasia」のオリジナルですか?
そうなんです。今までさまざまなところで学んできたものを総合し、自分で確立したメニューになります。「内臓セラピー」のベースにあるのは、オーストラリアの医療資格をもった先生に学んだ、基礎解剖学やマッサージによるエネルギーの伝え方、オイル、チャクラなどについてで、それを発展させることで完成させました。
「内臓セラピー」ではまず肝臓の部分を施術者の手であたためます。その後、肺のあたりをさわって呼吸をうながし、何度も深い呼吸をしてもらうことで、エネルギーが流れていくことをイメージしていくと、どんどん私の手とお客さまの体が温かくなっていくんです。そうすることで全身の血行促進や、腰の疲労を和らげたりします。また悩みが強い方やストレスをためこんでいる方などメンタルヘルスの不調をきたしているときは、どんな食事をされているかをお伺いしてアドバイスをさせていただいています。とくに気にかけているのは、身体の血行と体内の菌が上手く活動しているかということで、カウンセリングや触診で確認しています。そういったバランスが乱れている方も「内臓セラピー」によって、改善がみられることがあるんです。
ストレスフルな環境でも、サロンでは心ゆくまでリラックスしていただけるように
──「Spa LaLasia」はどのようなコンセプトを掲げているのですか?
リラックスできることを、一番のコンセプトにしています。私自身が青森の自然のなかで育ったので、東京にきてストレスを抱えて過ごしている人が多いことにとても驚きました。せめてこのサロンにいらっしゃったときくらいは、ありのままの自分でいられ、リラックスして過ごしていただけるように心がけています。
──そのために具体的にはどのようなことをしていますか?
とくに施術中の「音」に気をつけています。施術中にせっかくリラックスしてもらっているのに、音を立ててしまったら台無しなので、小さな音もたてないように細心の注意を払っていますね。またお客さまに話しかけるときも静かに、そっと伝えているんです。さらにサロン内でかけている音楽や水の音も、人を癒やす周波数に近いものを選んでいます。
スタッフの癒しがお客さまの癒しにつながる。成長とリラックスの両立を目指して
──内装のポイントはどんなところでしょうか?
室内ではあるのですが自然を感じられたり、五感をフルで癒やせるサロン作りにこだわりました。さきほど音についてお話しましたが、準備中に一番頭を悩ませたのが、視覚。つまり内装の色についてでした。そこでリラックス効果の高い色を学んだところ、茶色、ベージュや茶色がかったオレンジにリラックス効果があるとわかったので、その色合いでまとめることにしたんです。
リラクゼーションサロンというと、似たり寄ったりになってしまいがちだと思うので、ほかにはないサロンだと思っていただけるよう、内装にはとくに力を入れました。
──4人スタッフがいらっしゃるとのことですが、人材育成で心がけていることはどんなことでしょうか?
スタッフの気持ちの状態も、お客さまの癒しにつながると考え、スタッフが心地よくいられることも大切にしています。私自身、マッサージへのこだわりがすごく強いので、熱くなってしまいそうになるときもあるのですが、何かを指摘するときには、感情的にならず明るく伝えたり、シンプルに事実だけを伝えたり。よいサロンを作っていくためにはスタッフが成長することももちろん不可欠なのですが、そのためにスタッフがストレスをためていては本末転倒なので、楽しく仕事をできる環境作りも私の務めではないかと。
昼休みに一緒にランチに行って、プライベートの話や雑談をする機会も大切にしていますね。メリハリのある環境で成長とリラックスを両立していきたいと思っています。
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蝦名さんが考えるお客さまを深く癒す3つのポイント
蝦名さんが考えるお客さまを深く癒す3つのポイントは以下の通りでした。
1.仕入れたオイルではなく、調合にこだわったオイルを使用する
2.内装や流す音にこだわり、五感に届く癒しを提供する
3.メリハリのある環境で、スタッフの成長とリラックスを両立させる
後編では蝦名さんがセラピストを目指すことになった、転機について伺います。子どものころからマッサージが大好きだったという蝦名さん。仕事にするつもりはなかったそうですが、友人の不調を見つけたことで、手のひらでふれるマッサージの可能性を感じ、セラピストになることを決意したんだとか。また若くして独立した理由は、自営業を営む父、祖母、叔母の背中を見てあこがれていたからだと言います。後編もお楽しみに!