【SNS活用術】投稿はお客様の気持ちがベース。サロンワークで拾ったリアルな声を反映 【MEY TOKYO Shogoさん】#1

MEY TOKYOの売れっ子スタイリストShogoさんがつくるボブスタイルは洒落感だけでなく、再現性の高さにも定評があります。それまでたくさんのヘアスタイルを提案してきたShogoさんがボブスタイルに特化した理由は、集客を見直すためだったよう。Instagramを一新するにあたり、大切にしたのはお客様の生の声。ボブにまつわる様々な投稿は全てお客様からの質問やお悩みが起点となっているようです。

前編では、リアルに伝えるためにShogoさんがどのように投稿ネタを発案しているのかお聞きします。

教えてくれたのは…

MEY TOKYO Shogoさん

大手有名サロンを経て、2020年3月にMEY TOKYOのオープニングメンバーとして加入。同時にボブスタイルに特化しはじめ、Instagramでの集客を本格始動。ボブスタイルをメインに投稿し、約10ヶ月でフォロワー数1万人を突破。サロンワークで受けたお悩みや疑問に寄り添った、お客様想いの投稿スタイルが好評。
ShogoさんInstagram

新店舗でInstagram集客を目指し、投稿を一新

一つの質問に対してたくさんのことを教えてくださったShogoさん。美容業界の未来についても熱く方ってくださいました

──Shogoさんがボブに特化するようになったのはいつ頃ですか?

MEY TOKYOに来てからですね。ここがオープンしたのが2020年の3月で、僕はほぼオープニングメンバーとして入社したんです。前にいたサロンが大手の有名サロンだったのでフリー客も多く、そこから再来店につなげていくという集客スタイルだったんです。だから正直、自分の力で頑張っていたというよりも、サロンのネームバリューに助けられていたところも大きくて。

でも、MEY TOKYOでは自分の力でお客様を呼べるようにならなければいけないと思い、スタイルを特化することにしたんです。それでボブに。女性にとってもボブは人気ですし、僕自身が目を引くのもボブだったので。

──サロンを移ったことでInstagramのアカウントは変えましたか?

前のサロンのときから同じアカウントを使っていますが、前の投稿はほとんど削除しました。

以前はSNSにあまり興味がなくて、Instagramで集客しようとは全く思っていなかったんです(笑)。だから、自分が良いなと思ったスタイルをポンポン上げていたので、ロングヘア、レイヤースタイル、ショート、ボブ…と投稿に一貫性はなかったですね。

──現在はフォロワー数1万人を突破していますから、すごいですね。

まだ全然ですよ(笑)。でも、まずはフォロワー数1万人を越えることを目標にやっていて、9〜10ヶ月くらいで到達できました。

投稿にはお客様の「気になる」が100%反映されている


──Shogoさんのもとに来るお客様は、ボブに関してどんなオーダーが多いですか?

「梳かれすぎちゃった」とか、「左右の長さが違う」「内側のクセを抑えたい」とか。あとはInstagramで「小顔見え」も打ち出しているので、顔まわりに関する相談も多いですね。

あくまで僕のお客様の傾向になりますが、今まで毛先の質感とかが軽めの「ぱつっとボブ」が人気でしたが、今は重めの方が人気がある気がします。「乾かしただけでおさまるように」というオーダーが多いのですが、重めの方がまとまりやすいし、意外と巻きやすかったりもするんです。

──お客様からの声を拾って投稿に落とし込んでいるのでしょうか?

ほとんどがそうなんです。お客様に「ボブについてどんなことが気になりますか?」とお聞きしてから投稿する、というのが僕のスタイルですね。ほとんどの投稿のネタは僕が自分で考えたものではなく、お客様から「知りたい」と言われたものなんです。



──ヘアスタイルを投稿するときも、お客様がモデルになっていることが多いようですね。

そうですね、基本的にはお客様を撮らせていただいています。

可愛いスタイルを載せても「それってモデルさんが可愛いからじゃないの?」と思う人も少なくないですし、お客様の写真の方がリアルに伝わりますよね。もちろんサロンモデルを撮影させていただくこともありますが、今はいかにリアルな写真を撮れるかということを追求しています。ヘアスタイルの投稿は、「私でも全然いけるかも」とお客様に思ってもらえるような写真を載せるのが良いんです。実際にお店で撮影しているのがわかるように、わざとお店をバックに撮影したりとかも。

ロングからバッサリ切る人が多数。だからこそカウンセリング動画では提案力をPR

2020年3月にオープンしたMEY TOKYO。外国人のお客様もターゲットにしており、英語が堪能なスタッフが在籍

──カウンセリング動画が流行っていますが、Shogoさん流のコツはありますか?

カウンセリング動画に関してはまだまだ課題が多いですが(笑)、お客様のお悩みをきちんと聞いた上で美容師が提案している、というシーンを見せた方がリアルに響くなと思っています。

他の美容師さんのカウンセリング動画を見て思ったのが、お客様が抱えるお悩みを文字で入れて、カウンセリングシーンを飛ばして、すぐにビフォーアフターを載せるという人もいるようです。もちろん僕もそのやり方で動画を上げることはありますよ。でも、自分のカウンセリング動画の傾向を見ていると、「美容師の提案」を入れた動画の方が伸びているなと感じます。

同じお悩みの人が「こういう提案をしてくれるんだ」と理解しやすいですしね。あと、聞くところはきちんと聞くけど、笑うところでは笑って人間味を出すのがカウンセリング動画の目的でもあります。僕はスーパーイケメンではないので(笑)、顔出しをしただけで伸びるとは思っていません。だから、動画で自分の内面をもっと知ってもらうためにやっています。

──ボブはカウンセリングが結構大事になりますよね。

僕のInstagramを見て来店されるお客様はロングヘアの方が多いのですが、こんなにバッサリと切らせていただけるなんてありがたいことじゃないですか。だから、カウンセリングもしっかりやりますし、細心の注意を払ってカットしています


リアル感のある投稿にするコツ

1.お客様に「どんなことを知りたいですか?」とリサーチした上でネタを考案

2.ヘアスタイルはサロンモデルよりお客様の写真の方がイメージしやすい

3.カウンセリング動画では、お悩み相談シーンを入れて、提案力をPR

ボブにまるわるバラエティに富んだネタのルーツはお客様の声だったよう。Shogoさんが大事にしているのは「リアルに伝える」ということ。サロンワークとSNSをきちんとリンクさせ、お客様の「気になる」「困った」に役立つ、お悩み解消型の投稿スタイルとなっているようです。後編では、Shogoさんの定番シリーズ「1分アレンジ動画」についてお聞きします。

取材・文/佐藤咲稀(レ・キャトル)
撮影/喜多二三雄
イラスト/なとみ みわ

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Salon Data

MEY TOKYO

住所:東京都渋谷区神宮前1-8-24 OZ原宿ビル3F-A
TEL:03-6804-1919

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