【子育て応援メソッド】ライフスタイルの変化に合わせて働き方をチェンジ NOKA.nail junkoさん♯1
美容業界で働くワーママ・パパに仕事と育児の両立についてお伺いする「子育て応援メソッド」。今回は、フリーランスネイリストのNOKA.nail junkoさんにインタビューさせていただきました。
Junkoさんは、9才と6才のふたりの女の子のママ。出産を機に、一度はネイリストの仕事から離れたもののまたネイリストの仕事がしたくなり復帰。お子さんの成長とともに、プライベートを犠牲にしない働き方を選択してきました。働き方を変えるとき、Junkoさんがポイントを置いた点は何だったのでしょうか。ネイリストへの思い、子どものこと、スタッフとの関係など周囲の状況を考慮しつつ、その時々でベストな選択をされてきました。
お話を伺ったのは
NOKA.nail junkoさん
アパレルの仕事をしながらネイルスクールに通い、ネイリスト資格取得後、二子玉川のネイルサロンに10年間勤務。結婚・出産で一時ネイルから離れるも、またネイルの仕事がしたくなり成城学園のサロンに勤務。現在はライフスタイルの変化に合わせてフリーランスネイリストとして活動中。出張ネイル・イベント参加・OMVÄGでのサロンワークなどその活動は自由かつ多岐に渡る。
Instagram:@___.noka.nail.___
子どものイベントを大切にしたくてフリーランスに
――ネイリスト歴はどれくらいですか?
ブランク含めると約15年です。スクールを卒業してから長女を出産するまで、二子玉川のネイルサロンに10年間勤務していました。そのサロンはもうなくなってしまいましたが、タカシマヤの中に入っていたので芸能人の方も多く来店されるお店だったんですよ。
出産を機にそのサロンは退職しましたが、長女が2才くらいのときにまたネイルの仕事がしたいという気持ちが沸々と湧いてきて、先輩が成城学園に開いたネイルサロンで働かせてもらうことにしました。最初は、主人が休みの日だけ子どもをみてもらって、月に一回くらいのペースでスタートしました。
――保育園には預けなかったのですか?
長女が3才になったときに保育園に預けるようになったので、それからは週3~4回10:00~15:30のシフト制で働けるようになりました。ネイルの仕事はとても楽しくできていましたが、今度は子どものイベントなどで休みにくいことがネックになってしまって。わたしの性格上、シフト決定後に休みを交代してほしいと切り出せないんですよね。毎回、「子どもがいるから」という理由でシフトを替わってもらうのは他のスタッフの方にもご迷惑かなと思ってしまって。
――サロンにママが自分だけだと言いにくかったりしますよね。
そうですね。ちょうどその頃、働き方を変えてみたいという気持ちもあったので、今度はフリーランスとしてネイルサロンOMVÄGに移りました。最初は週3回でしたが、最近は出張ネイルやイベントへの出店が増えてきたので、基本週1回プラスその他に出る日もあるという形にさせていただいています。なので、いまはフリーランスとして出張ネイル・イベント出店・サロンワークなどさまざまなスタイルで施術をしています。
休みの日の食事は主人が担当
――仕事と育児の両立で助けられている人はいますか?
主人とわたしの両親です。長女はいま9才になり、いまではお留守番もできるようになりましたが、小2まではわたしの帰りが遅くなる日は近所の実家に帰宅させていました。そこでおばあちゃんに夕飯を作ってもらい、お風呂までお世話になっていました。子どもたちも懐いていて第二のお家のような感覚になっているし、家に帰ったら寝せるだけなので本当に助かりましたね。
――ご主人の家事・育児協力はありますか?
主人は昔から料理が好きで、お休みの日はいつもご飯を作ってくれるんです。マーボー豆腐に餃子、パスタとなんでも作れます。料理はわたしより上手ですね。わたしが買い物に行くと余計なものを買ってしまうからと、食品の買い出しも主人の担当なんですよ。
――素晴らしいイクメンぶりですね。ご主人がそんなに協力的だとJunkoさんの一日の動きが気になります。
朝は4:30に起きて、5:30~6:00まで(週3回)Zoomでピラティスをやっているんですよ。その時間に無理な場合は、その後YouTubeで動画が見れるのですが、わたしは皆さんと一緒にやりたくて早朝から活動しています。メチャいいですよ。
――なんてヘルシーなタイムスケジュール!
以前から朝型ですし、慣れちゃうと平気なんです。ママになるとなかなか自分の時間がとれないので、自分の時間を作るとしたら朝なんですよね。朝食後に夕食の準備までするので、そこでバタバタするのもいやだし、そうするとやっぱり起床は4:30。家族がまだ寝ている朝の時間を有効活用しています。
暗いところでキャンドルを焚いて、先生の声に癒されながらのピラティスはメチャ楽しいです! 先生もまだ小さいふたりのお子さんのママで、たまにお子さんが画面に映りこんだりしますが、先生は何事もなかったかのように続けていますよ(笑)。
――Zoomで週3回っていうのもすごいですね!
ピラティスはZoomの他にスタジオでもやっているんです。先生に体をチェックしてもらったら「体がゆがんでいる」と言われてしまって。ネイリストという仕事柄、どうしても身体をひねったり猫背になってしまったりと不自然な姿勢をとることが多いんですよね。ピラティスはインナーマッスルを使うので姿勢の改善にも役立つそうです。それからは、ニンジンを切るときも姿勢を意識して立つようになりました(笑)。
ファッションになじむシンプルネイルが好き
――インスタグラムではシンプルなワンカラーネイルが並んでいますね。
ファッションになじむシンプルなネイルが好きなんです。且つシンプルな中にもアクセントがあるデザインを心がけています。もともと洋服が好きなので、洋服をコーディネートするときのようにグレーとピンクのジェルを合わせてみたり、1本だけピンクにしてみたり。やってみたいなと思うアイディアをお客様に伝えると「それいいかも。ぜひやってみて」と言ってくださる方が多くて、インスタグラムにはそんな画像が並んでいます。
――きっとお客様もJunkoさんと似たような感性の方が来てくださるんですね。子どもの爪のお手入れ法もアップされていましたよね。
毎日爪のことを考えていますが、子どもたちの爪のことは忘れがちなんですよね。子どもの爪は伸びるのが早いのですが、平日はバタバタなので週末にカットすると決めています。カットする前にぬるま湯でふやかすと、爪が柔らかくなって切りやすくなるのでおすすめです。
ワーママJunkoさんが仕事環境を変える際のポイント
ワーママとしてのJunkoさんが仕事環境を変える際、ポイントに置いたのは以下の3つです。
1.ネイルの仕事を続けたい自分の気持ちを尊重する
2.子どものイベントにも参加できる働き方を探す
3.極力スタッフに迷惑をかけない
後編では、出張ネイル・イベント参加・サロンでの施術などフリーランスネイリストとしての働き方について詳しくお話を伺います。
取材・文/永瀬紀子